上図は、相掛かりからの進展で△8六同飛と8筋の歩の交換をした局面。ソフトの評価値+23で互角。
ここで実戦は▲2四歩と突いたのですが、後手の飛車を8筋からずらすことで▲8二歩と逆に先手から8筋を攻める筋があります。
具体的には先手は8筋以外の歩を後手の飛車に取らせるのですが、先手は1歩損になるので先手も勇気がいります。
局面がおさまれば歩損が大きくなるので、先手は手を作っていく必要があります。
△8六同飛以下の変化手順で、▲7六歩△同飛▲8二歩△9三桂▲2四歩△同歩▲同飛△8六飛で、ソフトの評価値-90で互角。

この展開は▲7六歩と7筋の歩を突いて後手が△7六同飛とする展開です。
以下先手は2筋の歩を交換したのに対して、△8六飛と後手は8筋に飛車を戻って飛車を安定させる形です。
先手の狙いはどこかで▲9五歩と後手の桂頭を攻める手で、これがうまくいけば後手の7二の銀に近い形なので面白そうです。
ただし後手に桂馬が入れば△7六桂のような筋があるので、先手はどこかで▲5八玉とする形のようで、実戦的にはいい勝負のようです。
△8六飛以下▲5八玉△2三歩▲2五飛△8二飛で、ソフトの評価値+70で互角。
この手順の▲5八玉は▲6八玉としてからの▲5八玉なので手損なのですが、▲6八玉は7八の金に紐をつけていた手です。
最初から▲5八玉とすれば手損はないのですが、どこかで後手も△3四歩と突いて角交換の展開になれば7八の金が浮くことのあるので▲6八玉としていました。
最後の△8二飛と引いた形の後手の次の狙いは△8六歩の垂らしの歩があるので、先手は▲8七歩と受けるかまた受けずに別の手を指すかが難しいです。
また別の変化手順で△8六同飛以下、▲3六歩△同飛▲3七銀△3四飛▲7六歩△8四飛で、ソフトの評価値159で互角。

この手順は▲7六歩とせず▲3六歩と突く手です。
△3六同飛に▲3七銀から▲7六歩とする手で、3筋の歩を取らせることで後手に手損をさせます。
△8四飛の局面は先手が1歩損ですが、後手が手損なのでどうかという局面です。
今度は後手は△8六歩の垂らしの歩には▲6六角から▲8八銀として受ける形になります。
後手の飛車の位置で先手も受ける形が違ってきます。
また最後の△8四飛に▲8七歩と受けてもそこまで悪い手ではないようで、先手は歩切れになっても後手は手損しているのが少し影響しているようです。
このあたりは調べても1局のようで、将棋は難しいです。
相掛かりで歩を取らせるのが参考になった1局でした。