上図は、相居飛車からの進展で△5五馬と1九の馬が引いた局面。ソフトの評価値+7280で先手勝勢。
駒の損得は先手の香損ですが、先手の駒に遊び駒がなくここで貴重な手番なので先手がいいです。
ただし、ここまで先手勝勢というほど形勢が離れているとは気がついていませんでした。
後手から△5八とや△8七歩など嫌な手がありますが、そのあたりもどのような形で受けるかが気になります。
実戦は△5五馬以下▲7四金△5四玉▲6六銀△2三歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は、▲7四金と決めてから△5四玉に▲6六銀と守り駒の銀を攻めに使う展開です。
後手は△4五玉から入玉を目指したいのですが、1二に先手の馬がいるのと3筋に後手の駒が邪魔をして簡単には入玉しづらい形です。
とりあえず後手は△2三歩と先手の馬の利きを止めましたが、この局面が圧倒的に先手勝勢だったのも気がついていませんでした。
ソフトの棋力に自分の棋力が全く追いついていない感じです。
実戦は△2三歩に▲5五銀としましたが、▲6四金がありました。
▲6四金に△同馬は▲5五銀打△同馬▲同銀△同玉▲5三龍があります。
▲5三龍に△5四金なら▲6四角△4五玉▲4三龍△4四金▲4六歩まで詰みです。
▲5三龍に△5四銀なら▲2二馬△4四香▲6六角△4五玉▲4四馬△同歩▲同龍まで詰みです。
こうなればいいのですが、手順の▲6四金に△4五玉と逃げると▲4三龍△4四銀▲5五銀△4八桂成で、少し難しいような形になりそうです。
▲7四金と決めて後手が5段目に上がると持ち駒に金がないので、上部脱出されそうな形になると複雑になりそうです。
このあたりはソフトの評価値+50000というほど簡単な感じはしないです。
最初の局面で▲7四金で▲6六銀がありました。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲6六銀も実戦の流れと同じような感じですが、この手は何気に詰めろになってます。
大きな違いは持ち駒の金を使わずに保留している点です。
▲6六銀に△8七歩なら▲7四金△5四玉▲5五銀があります。
▲5五銀に△同銀なら▲6三角△4四玉▲4五角成まで詰みです。
▲5五銀に△同玉なら▲5六馬△4四玉▲3三角△5四玉▲6四金△同玉▲5五角成△6三玉▲7四馬まで詰みです。
▲6六銀に△5八となら▲8八玉△5二金▲5五銀△4二金▲6四銀△同玉▲7四金△5四玉▲4五銀△5五玉▲5六歩△6五玉▲7七桂まで詰みです。
▲6六銀に△2三歩なら▲5五銀△同銀▲4五角△6四玉歩▲7五金△7三玉▲7四銀で下詰みです。
これ以外にも変化手順はありそうですが先手勝勢のようです。
やはり金という駒は、できるだけ寄せの最後に使うようにした方が寄せやすいようです。
ちょっとした手順の違いですが、▲7四金より先に▲6六銀から指す方が手堅いようです。
持ち駒の金を温存して寄せるのが参考になった1局でした。