銀を引いて角道を通す

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀型の超速からの進展で、▲4五銀と打った手に3三の角が△2四角と上がった局面。ソフトの評価値+296で互角。

対局中は先手の2枚の銀が抑え込みを狙うのと同時に、少しでも歩を補充して手を広げたいと思っていました。

後手はこの瞬間は△8二玉型で駒が離れていますが、どこかで振り飛車特有のカウンターを狙うような感じです。

実戦はここで▲6四銀としましたが、この手は駒が浮いてあまりよくなかったようです。

▲6四銀△3三桂▲3四銀△5六飛で、ソフトの評価値-240で互角。

この手順は▲6四銀として後手の玉側の歩を補充したのですが、△3三桂が数手前に△2四角とした効果で▲3四銀としますが、そこで△5六飛が気持ちのいい捌きです。

先手の中央にいた2枚の銀が反対方向に移動する形で、後手から△5四飛や△3六飛など指したい手があります、

▲6四銀と出ると△3三桂とされたときに▲3四銀とすると、5六の歩が浮いて△5六飛とされるのをうっかりしていました。

先手は▲6四銀と出ても▲6三歩は2歩で打てないのと、この瞬間は駒が浮いて狙われやすかったです。

このあたりは少し大局観が悪かったようです。

▲6四銀では▲3四銀がありました。ソフトの評価値+292で互角。

この手は歩を補充しますが、後手玉と反対側の歩を補充する手です。

後手の角が3三にいれば角取りになるのですが、△2四角と事前に逃げていた形に▲3四銀とするのは少し指しづらかったです。

しかしこの局面をよく見ると先手の5五の銀が中央を抑えているので、後手も簡単に動いてこれないです。

▲3四銀に△1四歩なら▲4六銀△3三歩▲4五銀で、ソフトの評価値+345で先手有利。

この手順は△1四歩は後手の角の利きを広げた手ですが、▲4六銀と銀を引いて使うのが味がいい手で、次は▲1一角成が狙いです。

△3三歩は▲1一角成を消した手ですが、▲4五銀と引いて先手が1歩得で中央が厚くやや指しやすそうです。

▲3四銀に△6五銀なら▲4六銀△5七歩▲同金左△5六銀▲同金△同飛▲1一角成△7六飛▲7七銀△4六飛▲同歩△同角▲4八飛△1九角成で、ソフトの評価値+173で互角。

この手順の△6五銀はこの戦型の特有の手で、△5六銀や△7六銀を含みにした手です。

先手は▲4六銀で角道を通したときに△5七歩から△5六銀と捌いてきます。

この攻めも結構うるさいのですが、清算して▲1一角成で香得になります。

以下△7六飛から△4六飛もうるさい攻めですが、この展開もいい勝負のようです。

先手玉はやや薄いですが、居飛車の急戦形はどうしても玉が薄いのでやむを得ないです。

銀を引いて角道を通すのが参考になった1局でした。