上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6四同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+972で先手優勢。
駒割りは金金と銀桂の交換で、先手が駒得で穴熊に囲っておりしっかりしているので先手が指せているようです。
後手は守りがやや不安定ですが、自陣に龍を引いて粘りが効く形なのでここからどのように先手が手を作っていくかという局面です。
先手は飛車が使いづらい形なので持ち駒をどのように使うかが大事なようです。
実戦は▲4五金△6二桂▲5五歩で、ソフトの評価値+813で先手優勢。

この手順は、▲4五金と打って後手の龍の活用を防ぐと同時に▲5四金を狙った手です。
後手は△6二桂と打って▲5四金を防ぎましたが、▲5五歩と突いて手が繋がるかという流れです。
対局中は▲4五金から▲5五歩は直接的な狙いがはっきりしないのですが、直接的な攻める手を選択して局面が単調になるのはよくないと思い緩い手を選択しました。
△5五同歩とされると次の手が浮かばず困っていたのですが、△5五同歩には▲6六歩と合わせて6七の金も攻めに活用する手があったので後手も△5五同歩とは取りづらいようです。
実戦は▲5五歩に△4四歩で以下▲5四金△同桂▲同歩で、ソフトの評価値+981で先手優勢。
このように進むと、先手の駒に桂馬が入って6四の銀を桂馬で攻める狙いができたので先手が指せるようです。
そのような意味で▲4五金はそんなに悪い手ではなかったようですが、▲4五金では▲6一角がありました。
▲6一角△7五桂▲7七金寄△7六歩▲同金△4九角▲5二金で、ソフトの評価値+1543で先手優勢。

この手順の▲6一角は、攻め駒が少ないところに角を打つ手なのでやや単調なところがありますが、これで手になっているようです。
以前の自分ならこのような手から考えていたかもしれませんが、最近は攻めが途切れないようにした方がいいと思っているので、この手は見えても指しづらくやや決断のいる一手です。
うまく攻めないと角が取られそうという意味もありますが、狙いが分かりにくいというのもあります。
後手は△7五桂から歩を叩いて△4九角としますが、そこで▲5二金が指せない手です。
金を打っても少し重たいという意味もありますが、7六の金を無視して打つのが全く浮かびません。
▲5二金に△7六角成なら▲4二金△8七桂不成▲同歩△同馬▲8八歩△7六桂▲7八金で、ソフトの評価値+2174で先手勝勢。
この手順だけだと先手が駒損しているようでも実際は飛桂と金金の交換で、△7六桂の詰めろに最後の▲7八金で手が続かないという判断が結構難しいです。
▲5二金に△3二龍なら▲7七金上△8五桂▲8六金上△7四歩▲6八飛△6七桂成▲4八飛で、ソフトの評価値+2002で先手勝勢。
この手順は△3二龍と逃げた手に▲7七金上は自然ですが、以下遊んでいる飛車を活用する手でこれで勝勢のようです。
ただしこれもぱっと見で先手勝勢というほど簡単ではないと思いますが、ソフトはそのだいぶ先を考えての判断なので、終盤の棋力を上げて少しでもその先を短い時間で理解できるようになりたいです。
少し優勢からの指し方が難しいのが参考になった1局でした。