飛車の周辺の歩を切って持ち駒にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-97で互角。

後手が石田流から角道を活かす△6五歩と突いた手で、▲同歩が自然ですが△4六歩▲同銀△6六歩でソフトの評価値-307で後手有利。

この展開は歩の裏側に歩を打たれる形でこれは先手がまずいです。

よって△6五歩には▲4五歩と指したのですが、実戦はここから少し先手がまずくなったようです。

実戦は▲4五歩△同銀▲4六歩△5四銀▲7七角で、ソフトの評価値-255で互角。

この手順は4筋の戦いをおさめて△5四銀に▲7七角と6筋の補強をしたのですが、先手は少し駒が重たいようです。

手堅く行き過ぎたという感じで、チャンスを逸したというところだと思います。

実戦はここから△6六歩▲同銀△6五歩▲5七銀△7七角成▲同金上△4七角で、ソフトの評価値-330で後手有利。

この展開は△6五歩と6筋の位を取られるのが意外と大きいです。

後手は駒が入れば6六に打ち込んでいくという分かりやすい狙いがあります。

角交換をして▲7七同金上とした形もあまりよくなく、△4七角と打たれると先手が指しにくいようです。

実戦の▲4五歩△同銀まではいいとして▲4六歩では▲6五歩がありました。ソフトの評価値+64で互角。

この展開は▲4六歩と打たずに▲6五歩と1歩得する手です。

▲4六歩と打たないのは、3八の飛車の形を軽くする意味で将来▲4八飛とすれば飛車が直通します。

また▲4六歩と打たないことで持ち駒に歩をもつことができます。

▲6五歩と歩を取ったことで、後手から△6五歩と打たれる心配がなくなったのも大きいです。

▲6五歩に△3六歩なら▲同歩△同銀▲6六銀で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順の△3六歩は後手の飛車と銀を捌いてくる展開ですが、▲同歩△同銀▲6六銀と角道を通してして3筋と4筋は軽くする指し方です。

形勢は互角のようですが、先手は右側は焦土作戦で将来左側で勝負する感じです。

▲6五歩に△5四銀なら▲6六銀△4四飛▲4六歩で、ソフトの評価値+53で互角。

この展開は先手は1歩得した後に▲6六銀と好形になったのですが、後手は△4四飛として▲4六歩と打たせる展開です。

後手は1歩損ですが3筋の位を取っているので飛車が軽く先手の飛車より働きがいいです。

1歩得した後に▲6六銀と好形にな ってもいい勝負というのが将棋の難しいところみたいです。

先手は飛車の周辺の歩を切って持ち駒にするのと、後手に△6五歩と位を取られないようにするのが大事なようです。

飛車の周辺の歩を切って持ち駒にする のが参考になった1局でした。