上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3七桂成と歩を取った局面。ソフトの評価値-299で互角。
先手は穴熊に組みたかったのですが、後手はそれを許さず石田流から3七に桂馬を成り捨ててきた展開です。
後手の飛車と角が捌けそうな感じなので、先手がどのように対応するかで形勢が大きく変わりそうです。
実戦は△3七桂成以下▲5五歩△4七成桂▲5四歩△4六成桂で、ソフトの評価値-950で後手優勢。

この手順の▲5五歩は後手の角道を一時的に止める手ですが、△4七成桂がうまい手で▲5四歩と先に銀を取っても△4六成桂で銀を取り返す手の流れです。
4六の成桂に7三の角のひもがついているので▲4六同飛とできません。
この局面でだいぶ後手が優勢になったようです。
△4六成桂に▲5三歩成△同金▲8六角や、▲5四歩△同金▲4三銀などの狙いはありますが、やや攻めが細く先手が悪いです。
対局中は、気がついたら随分形勢が悪くなっていたという感じでした。
▲5五歩では▲3七同桂がありました。ソフトの評価値-299で互角。

この手順の▲3七同桂は遊んでいる桂馬を活用する手ですが、対局中は全く見えていませんでした。
感覚的に△3六歩や△4六角で先手が悪いと思って、全く考えてなかったという感じです。
自分の場合は感覚的に悪いと思ったら全く考えずに、別の手を考えて墓穴を掘ることが多いようです。
▲3七同桂に△3六歩なら▲2四歩△同歩▲5五歩△同銀▲4五桂△4六銀▲5三桂成△同金▲4六歩で、ソフトの評価値+3で互角。
この手順は△3六歩と歩で桂馬を取りにきた手で、△3七歩成~△4七とと進みと金が活用する展開になれば先手が悪いですが手数がかかりそうです。
△3六歩には▲2四歩の突き捨てを入れてから▲5五歩と一時的に後手の角道を止めて△同銀に▲4五桂と歩の上に桂馬を跳ねる手をうっかりしやすいです。
△3七歩成とと金を作られて桂馬を取られるより、3六に歩を残したまま4五の地点で桂馬を取られる方が先手にとっては傷が少ないという感覚です。
3六に歩を残したままだと後手は飛車の活用が遅れます。
最後の▲4六歩で駒の損得はなくいい勝負のようです。
▲3七同桂に△4六角なら▲同飛△3五銀▲6八角で、ソフトの評価値+196で互角。
この手順は△4六角に▲同飛がやや盲点で、▲同歩だと△3七飛成が飛車成りが先手の飛車にあたるので▲同飛ということみたいです。
△3五銀と打てば先手の飛車は取られる形ですが、▲6八角と引いて△4六銀には▲同角を用意していい勝負のようです。
この手順の▲4六同飛に△3七飛成なら▲4四飛△4三銀打▲4六角△1七龍▲4三飛成△同銀▲9一角成で、ソフトの評価値+461で先手有利。
この手順は▲4六同飛△3七飛成と飛車を捌く展開で、▲4四飛△4三銀打で先手の飛車が取られそうですが▲4六角の切り返しがあり、以下▲4三飛成から▲9一角成で、先手も指せるようです。
感覚的に悪いと思っても考えるのが参考になった1局でした。