上図は、相掛かりからの進展で△2八角と打った局面。ソフトの評価値+230で互角。
先手が▲3八銀型なので△2八角と打った展開で、▲3八銀型に△2八角はいつも気になる筋で、△1九角成と香車を取られやすい形です。
まず先手は香車を取られないようにするか、香車を見捨てるかのどちらかの選択になります。
普通は序盤の段階なので香車は取られないようにするのが自然です。
ではどのように香車を守るかということですが、持ち駒に金があれば▲2九金や▲1八金と打って後手の角を取ることができますが金はありません。
また▲1八香と逃げて△1九角成に▲2七角と打って香車を守るという手もたまに見ますが、2七の角の働きがいまひとつなので指しにくいです。
よって対局中は香車を守る手はないと思い攻める手を考えました。
実戦は、▲6六角△5四飛▲2五桂△2二銀▲3三桂成△同銀で、ソフトの評価値-9で互角。

この手順は▲6六角と飛車のかげに角を打つ手で、次は▲7二飛成△同金▲8四角が狙いです。
後手の△5四飛と逃げた手に▲2五桂と跳ねて△同桂なら▲1一角成が狙いですが、△2二銀と上がって以下▲3三桂成に△同銀と進みました。
後手から相変わらず△1九角成が残っているので先手も忙しい局面で、以下▲4六桂△6四飛▲5五角でソフトの評価値-196で互角。
先手は何とか攻めが繋がるように工夫しましたがはっきりせず、実戦は互角のようです。
やはり2八に角が残っていると先手もプレッシャーがかかります。
▲6六角では▲4六角がありました。
▲4六角△7三歩▲4五桂△4六角成▲同歩で、ソフトの評価値+223で互角。

この手順は、3七の桂馬のかげに隠れて角を打つ手です。
表面的な狙いは▲9一角成ですが、△7三歩と受けたときに▲4五桂と跳ねるのが真の狙いで、角の利きで△1九角成に▲同角を用意した手です。
よって後手は△4六角成としますが▲同歩と取って、後手の2八の角を消して1九の香車を守りました。
横歩取りとか相掛かりではこのように角をかげに打って、間接的に攻めたり守ったりするという手がたまにでてきます。
実戦の▲6六角とか変化手順の▲4六角の手です。
これでも形勢は互角のようですが、後手は歩切れになったので先手もまずまずのようです。
▲4六同歩以下△7四歩▲5五飛△4二銀▲3三桂成△同銀▲2五飛で、ソフトの評価値+145で互角。
この手順は△7四歩に▲5五飛として以下桂馬の交換から▲2五飛とする展開で、△2八角の筋を消していい勝負のようです。
角をかげに打って間接的に守るのが参考になった1局でした。