中央を手厚くして飛車を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で7二の金が△8三金と上がった局面。ソフトの評価値+337で先手有利。

先手は2歩損していますが、7五の金が攻防に抑えの駒として働いているのと、後手の角がいまひとつ働いていないのが大きいようで、先手が少し指せている感じです。

ここで貴重な先手の手番ですが、どう指すかという局面です。

実戦は△8三金以下▲7八金△9五歩で、ソフトの評価値+166で互角。

この手順は、浮いている6九の金を▲7八金として上部を手厚くしたのですが、△9五歩と突くと後手も9筋であやを求めることができるので互角になったようです。

▲7八金としても駒が浮いていることに変わりはなく、△9五歩との手の交換はやや先手が損をした感じです。

後手は持ち駒に歩の数が多いので、▲9五同歩としても△9七歩とか△4五飛から角道を通した後手の攻めがうるさいです。

そのような展開になると、7五の金が少し中途半端な働きの駒になるのでよくないようです。

守りを固めるならまだ▲7九金の方がよかったようですが、ここでは全く別の手がありました。

▲7八金では▲6四歩がありました。

▲6四歩△6二金▲5五歩△同銀▲6五金で、ソフトの評価値+349で先手有利。

この手順は▲6四歩△6二金までは自然ですが、そこで▲5五歩△同銀とさせてから▲6五金の活用が面白いです。

先手は7五の金を中央で手厚くさせる指し方で、後手の銀を△5五銀とさせることで、後手の角道を4四の飛と5五の銀で2重に止めています。

またこの展開は後手の9筋のあやがないので、先手は攻めに集中できそうです。

▲6五金に△5四歩なら、▲2六飛△9五歩▲5五金△同歩▲6六飛△7二金打▲6三銀△9六歩▲7二金△同銀▲6三銀で、ソフトの評価値+351で先手有利。

この手順は△5四歩には▲2六飛として、遊んでいる飛車を横に活用する狙いです。

さすがに飛車の活用がないと攻めが細いので、このような手は大事なようです。

後手は△9五歩と待望の端攻めですが、▲同歩とせず▲5五金から▲6六飛を急いで攻め合いに出るのが興味深いです。

後手は△7二金打で補強したときに▲6三銀がやや打ちにくいですが、攻めるならこの筋になりそうです。

後手は無視して△9六歩と取り込んで先手も結構いやな形ですが、後手は9七の地点に歩と香車と桂馬の3枚が利いているのに対して、先手は香車と桂馬と銀と角の4枚が利いているのでまだ耐えられる状態のようです。

後手に駒が入ったら数の攻めで9七に打ち込むことは可能ですが、これでまだ先手玉が詰むわけではないので、まだ耐久力はありそうです。

ただし形勢は先手有利とはいえほとんど互角に近いので、まだこれからの将棋のようです。

中央を手厚くして飛車を活用するのが参考になった1局でした。

強く大駒で取って戦いに踏み込む

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で、△5五同銀と銀を取った局面。ソフトの評価値+483で先手有利。

▲3七銀型の超速から5五の地点で銀交換になった形で、ここでは▲5五同銀か▲5五同角のどちらかです。

最初は▲5五同角としたかったのですが、△5五同飛とすれば大駒の交換になり考える変化が多くなるので、▲5五同銀としました。

実戦は▲5五同銀△3三角▲5六歩で、ソフトの評価値+347で先手有利。

この手順はやや先手は安全に指した感じで、▲5五同銀に△3三角が味がよく、以下▲5六歩と突いて受ける形ですが、5七の地点に空間があくのでやや指しにくかったです。

▲5六歩と受けるところでは強く▲2三飛成とする手もあったようで、このあたりは意外と手が広かったです。

主要な変化が数通りあったら、短い時間で比較して指し手を決めるのは大変です。

▲5五同銀では▲5五同角もありました。

▲5五同角△同飛▲同銀△8二玉▲6六銀△6五歩▲7七銀△5六歩▲同歩△3九角で、ソフトの評価値+685で先手有利。

この手順は、▲5五同角として以下△5五同飛から飛車と角の交換になる展開です。

後手は低い陣形なので飛車を渡しても打ち込みがないのが強みで、先手の銀を追ってから△5六歩を入れて△3九角が狙いです。

これらは変化手順ですが、自分の場合だとこのような手順がいやでだいたいこのあたりから間違えることが多いです。

後手は飛車の逃げる位置によって△5七銀と打ったり馬を作る展開です。

この局面では飛車が▲4八飛と▲1八飛以外ならどこに逃げても先手が指せそうですが、ソフトは▲2四飛を推奨していました。

△3九角以下▲2四飛△同歩▲2三飛△3二銀▲2四飛成△2八飛▲同龍△同馬▲2二歩で、ソフトの評価値+737で先手有利。

この手順の▲2四飛は自分の感覚だとできるだけ指したくない手の部類ですが、以下△同歩に▲2三飛と打ち込む展開です。

後手に飛車を渡すと自陣に響くのであまり指したくないという意味ですが、後手の3九の角の働きがいまひとつなのでこの間に手を作るという感覚のようです。

後手は△3二銀と手堅く受けて以下▲2四飛成に△2八飛から再度飛車交換の展開ですが、最後の▲2二歩が地味ながら興味深いです。

▲2二歩ではつい▲2二飛とか▲2二角など大駒を直ぐに使いたくなるのですが、安い駒で後手の桂馬を狙って陣形を乱すというのが大事なようです。

▲2二歩以下△3三桂▲2一歩成△2九馬▲2二とで、ソフトの評価値+805で先手有利。

この手順は△3三桂に▲2一歩成が急所で、△2一同銀は形が乱れるので△2九馬を桂馬を取りましたが、▲2二とでと金を引いて次に▲3二ととして銀を取る形で先手が指せるようです。

強く大駒で取って戦いに踏み込むのが参考になった1局でした。

序盤の力戦形の大駒の使い方

上図は、角換わりの力戦形からの進展で△2二銀と上がった局面。ソフトの評価値+108で互角。

先手は横歩を取って1歩得ですが、どうしても飛車を2筋に戻ると手損になることが多いので、手損を避けるなら2筋以外で飛車を活用することになります。

ただし、2筋以外は自陣の歩が邪魔をして飛車の可動範囲が狭いので後手に狙われやすいのが難しいところです。

序盤で先手は横歩を取らなければこのような展開にはならないのですが、色々な棋譜を見るとだいたい先手は横歩を取ることが多いようなので、横歩を取るようにしています。

先手の歩得がいいか後手の手得がいいかは、結局はいい勝負のような気がします。

△2二銀の局面は後手から△2五角や△4五角のような打ち込みがあるので、先手も神経を使います。

実戦は、▲5八玉△6四銀▲1六歩△3三桂▲2四飛△2五歩で、ソフトの評価値-55で互角。

この手順は、▲5八玉と上がってから▲1六歩と突く手で3九の銀と3八の金を後回しにした形です。

▲1六歩は将来▲1七桂と跳ねる狙いで突きましたが、展開によっては端歩はあまり効果がない場合があり1手パスに近いこともあるのでやや危険だったかもしれません。

後手は△3三桂から△2五歩と先手の飛車の働きを抑えるのが狙いで、次に△2三銀とする手があります。

実戦はここで▲3四飛としましたが、2四にあった飛車が3四から2四に戻って再度3四に回る展開はだいぶ先手が手損になっているので今見ると違和感があります。

何気ないところですが、先手が少し損をしている感じです。

▲5八玉では▲3八金がありました。

▲3八金△4一玉▲5八玉△6四銀▲2四飛△3三桂▲4八銀△2五歩▲5六角で、ソフトの評価値+89で互角。

この手順は▲3八金として2七と4七の地点を補強する手です。

昔の感覚でいえばこの手が自然だったようですが、最近はこの手をあまり見ない感じです。

▲3八金型より▲3八銀型の方が多い感じですが、将棋は手が広いようです。

先手は▲3四の飛車を2四にしたのは、2筋に歩が使えるという意味で3筋にいるより2筋の方が飛車の働きが軽い意味ですが、後手も△2五歩として飛車の働きを抑えようとします。

△2五歩の後は△2三銀の狙いがあるので、先手はどのように防ぐかですが▲5六角と打つのが形のようです。

▲5六角に△5二金なら▲2三歩△3一銀▲3六歩で、ソフトの評価値+258で互角。

この手順は▲2三歩と飛車と角の利いているところに歩を打つのが盲点で、△3一銀と引かせてから▲3六歩として、以下3筋の歩をのばして後手の桂頭を狙う展開です。

▲5六角に△1四歩なら▲7四角△5二金▲5六角で、ソフトの評価値+57で互角。

この手順の△1四歩は▲2三歩なら△1三銀と反発する狙いですが、▲7四角と歩を補充して▲5六角と戻る展開です。

先手は飛車と角だけの将棋になっているのでやや単調ですが、これでも結構難しいようです。

序盤の力戦形の大駒の使い方が参考になった1局でした。

玉の周辺に駒を埋める

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7七歩成とした局面。ソフトの評価値+667で先手有利。

駒割りは角銀香と金の交換で、実質角香得でだいぶ先手が駒得しています。

ただし、後手玉が金銀3枚で囲っておりまだ後手玉の寄せが見えない形で、後手も粘りが効く形です。

対局中はここまでまずまずと思っていましたが、次の一手はやや強気すぎて形勢を損ねたようです。

実戦は△7七歩成以下▲3四銀△7六龍▲4七玉△4六歩で、ソフトの評価値-408で後手有利。

将棋の難しいところは今まで苦労して形勢を少し有利に進めてきても、一手おかしな手を指したときにその手を咎められると形勢が逆転することがあります。

本局もそんな感じで△4六歩と後手の攻めの拠点の歩ができると駒の損得はあまり関係なくなり、先手玉の玉の薄さが気になる形です。

△4六歩が入ると以下▲3八玉に△4七金から清算して△7五龍で後手は駒損を回復する手があるので、先手の失敗のようです。

先手が攻め合いにいこうとしても、玉が薄い形で△4六歩と打たれると先手玉はもちません。

▲3四銀では▲4六桂がありました。

▲4六桂△7六龍▲6六銀打で、ソフトの評価値+658で先手有利。

この手順の▲4六桂は将来▲3四桂と跳ねて王手をする狙いもあるのですが、4六の地点に駒を埋めて△4六歩と打たせないようにする意味合いが強いです。

どちらかといえば先手玉の周辺を手厚くするという意味で、▲3四銀とせず4五に銀を置いたままにするのも同様の意味です。

▲4六桂に△7六龍と王手をかけてきますが、そこで▲6六銀打が何気ないですが大事な一手のようです。

▲6六銀打で▲4七玉とすれば4六に桂がいるので△4六歩は打てないですが、今度は△5五桂がうるさくなります。

▲6六銀打として後手の龍の利き止めるのが大事ですが、そこで△6七とが気になります。

▲6六銀打以下△6七と▲6五角△6六と▲同銀△6七銀▲5五玉で、ソフトの評価値+964で先手優勢。

この手順は△6七とから△6六とで先手は銀損になるのですが、元々は先手が駒得していたのでそこまで影響はないようです。

▲6五角と攻防に打つのが手厚いようで、この手も少し浮かびにくいです。

△6七銀に▲5五玉として中段玉になるのですが、この感覚も最初は少し違和感がありそうです。

意外と先手玉は上部が手厚く簡単に寄らないようで、▲3四桂の王手を含みにして先手が指せるようです。

▲4六桂や▲6六銀打や▲6五角と自陣に駒を埋めるのですが、飛び道具である桂馬や角は攻防の働きの駒になるというのが興味深いです。

このような感覚は、普通の玉の囲いに手を入れるというのと少し違って難しいようです。

玉の周辺に駒を埋めるのが参考になった1局でした。

相掛かりで歩を取らせる

上図は、相掛かりからの進展で△8六同飛と8筋の歩の交換をした局面。ソフトの評価値+23で互角。

ここで実戦は▲2四歩と突いたのですが、後手の飛車を8筋からずらすことで▲8二歩と逆に先手から8筋を攻める筋があります。

具体的には先手は8筋以外の歩を後手の飛車に取らせるのですが、先手は1歩損になるので先手も勇気がいります。

局面がおさまれば歩損が大きくなるので、先手は手を作っていく必要があります。

△8六同飛以下の変化手順で、▲7六歩△同飛▲8二歩△9三桂▲2四歩△同歩▲同飛△8六飛で、ソフトの評価値-90で互角。

この展開は▲7六歩と7筋の歩を突いて後手が△7六同飛とする展開です。

以下先手は2筋の歩を交換したのに対して、△8六飛と後手は8筋に飛車を戻って飛車を安定させる形です。

先手の狙いはどこかで▲9五歩と後手の桂頭を攻める手で、これがうまくいけば後手の7二の銀に近い形なので面白そうです。

ただし後手に桂馬が入れば△7六桂のような筋があるので、先手はどこかで▲5八玉とする形のようで、実戦的にはいい勝負のようです。

△8六飛以下▲5八玉△2三歩▲2五飛△8二飛で、ソフトの評価値+70で互角。

この手順の▲5八玉は▲6八玉としてからの▲5八玉なので手損なのですが、▲6八玉は7八の金に紐をつけていた手です。

最初から▲5八玉とすれば手損はないのですが、どこかで後手も△3四歩と突いて角交換の展開になれば7八の金が浮くことのあるので▲6八玉としていました。

最後の△8二飛と引いた形の後手の次の狙いは△8六歩の垂らしの歩があるので、先手は▲8七歩と受けるかまた受けずに別の手を指すかが難しいです。

また別の変化手順で△8六同飛以下、▲3六歩△同飛▲3七銀△3四飛▲7六歩△8四飛で、ソフトの評価値159で互角。

この手順は▲7六歩とせず▲3六歩と突く手です。

△3六同飛に▲3七銀から▲7六歩とする手で、3筋の歩を取らせることで後手に手損をさせます。

△8四飛の局面は先手が1歩損ですが、後手が手損なのでどうかという局面です。

今度は後手は△8六歩の垂らしの歩には▲6六角から▲8八銀として受ける形になります。

後手の飛車の位置で先手も受ける形が違ってきます。

また最後の△8四飛に▲8七歩と受けてもそこまで悪い手ではないようで、先手は歩切れになっても後手は手損しているのが少し影響しているようです。

このあたりは調べても1局のようで、将棋は難しいです。

相掛かりで歩を取らせるのが参考になった1局でした。

手が広い局面でどれも難しい

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6三金左と5二の金が上がった局面。ソフトの評価値+106で互角。

先手も後手もお互いに遊び駒が少なく大駒も働いているので、いい勝負のようです。

先手の4八の歩の位置が気になりますが、後手の飛車成りを受けた形で悪い手ではなかったようです。

この局面を改めて見てみると、先手からは▲2二歩や▲3四歩や▲6四歩など指したい手がたくさんありますが、どの手もソフトの候補手には上がっていませんでした。

ちなみに▲2二歩なら△9五歩で、ソフトの評価値-137で互角。

▲3四歩なら△4四角▲2四飛△2二歩で、ソフトの評価値-24で互角。

▲6四歩なら△7四金で、ソフトの評価値-229で互角。

どの手も決定的に悪いということはなさそうで、どれも互角のようです。

実戦は▲5七銀としました。

▲5七銀は手順に△6五歩と打たれる手を受けた意味ですが。後手の角道が先手玉に直通するので一長一短です。

▲5七銀に△4三飛で、ソフトの評価値-17で互角。

△4三飛は▲7六金には△7四金として5三の地点を飛車で守る意味です。

なお実戦は▲5七銀に△4四飛と3四の地点を守ったので▲7六金で、ソフトの評価値+121で互角。

飛車の逃げる位置で評価値が変わるのが将棋の面白いところです。

ただ▲5七銀には△4一飛から△4五飛の1段目から5段目のどこに逃げてもそれなりに意味がある位置なので、指運みたいなところはありそうです。

▲5七銀では▲6八角がありました。

▲6八角△4五飛▲3四歩で、ソフトの評価値+126で互角。

この手順は▲6八角と飛車取りにしてから△4五飛に▲3四歩として、後手の角の位置を聞く手です。

後手の3三の角の好位置なので角をずらす意味ですが、▲3四歩に△4四角は▲3七桂があります。

また▲3四歩に△5一角は▲8六歩と桂馬を取りにいきます。

このあたりはちょっとした形の違いでの手の組み合わせですが、後手は普通に角を逃げると先手がの方が指しやすいみたいです。

▲3四歩以下△6六角▲同金△6五銀▲1八角△6六銀▲4五角△6七歩▲8六角で、ソフトの評価値+617で先手有利。

▲3四歩に△6六角から△6五銀とするのが実戦的には嫌な手順です。

それに対して▲1八角ですが、これも実戦ではまず浮かばない筋です。

以下△6六銀▲4五角と駒の取り合いになりますが、やはり将棋はどこかで踏み込まなくてはいけないようです。

終始自玉を安全に指すというのは、まずないと思った方がいいみたいです。

先手有利になっていますが実戦的にはほぼ互角のような感じで、どこまでいっても将棋は難しいです。

手が広い局面でどれも難しいのが参考になった1局でした。

ゴキゲン中飛車に早めの▲2四歩

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀型の超速の展開で▲2四歩と突いた局面。ソフトの評価値+181で互角。

先手が少し早めに▲2四歩と突いたのですが、△同歩とさせると将来△1五角とする手がなくなります。

また△同歩としても後手から2筋を逆用されるということもない形なので、突き捨ててもあまり影響はないみたいです。

後手は5筋の位を取っているので、飛車を2筋に回っても▲5五銀左のような手があります。

▲2四歩の突き捨ては先手が1歩損になりますが、後手の対応で先手は手を決めるという感じで、

▲2四歩に△同歩なら▲3七桂△6三銀▲4五桂で、ソフトの評価値+330で先手有利。

▲2四歩に実戦は△同角だったので△同歩は変化手順ですが、この場合は▲3七桂と跳ねるのが自然のようです。

後手は△6三銀と玉のコビンをしめたのは普通の手ですが、そこで▲4五桂と跳ねるのが手の流れのようです。

この桂馬も少しタイミングが早いようですが、後手から△5四銀とされると▲4五桂は△同銀右▲同銀△同銀で先手の桂損になります。

後手の△6二銀から△6四歩は、△6三銀から△5四銀と中央に備えるのが1つの狙いです。

よって先手は早めに▲4五桂と跳ねるのですが、後手が△5一角なら▲5五銀左で、ソフトの評価値+507で先手有利。

この手順は▲5五銀左と5筋の位の歩を取って先手が指せるようです。

また▲4五桂に△2二角なら▲2四飛△3二金▲2三歩△3一角▲5五銀左で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順は△3二金に▲2三歩が盲点で、△3一角と角のラインをずらしてから▲5五銀左で先手が指せているようです。

また▲2四飛に△6五歩は▲同銀なら△6四歩で銀が死ぬ形ですが、この場合は▲5五銀左があり、△同銀なら▲5三桂成△同飛▲2二飛成で、ソフトの評価値+1484で先手優勢。

この手順は、銀と桂馬を捨てても角を取って龍を作る筋が厳しいです。

実戦は▲2四歩に△同角だったので▲5八金右で、ソフトの評価値+392で先手有利。

この手順は△2四同角に▲5八金右と5七の地点を守る手です。

先手の次の狙いは▲5五銀左ですが、後手は△3三角として5五の地点を守っても2筋の歩を突き捨てた効果で▲2三飛成が生じます。

実戦は▲5八金右に△5一飛▲5五銀左△同銀▲同銀△3三角▲5六歩で、ソフトの評価値+383で先手有利。

この手順の△5一飛は5二の飛車の形では将来△3二金と上がれば▲4一銀の割り打ちの銀を防いだ手ですが、結構難しい手だと思います。

実戦は銀交換をして△3三角に▲5六歩で評価値は先手有利のようですが、まだこれからの将棋です。

このような展開になれば、早めに▲2四歩と突いた手はそんなに悪くはなかったようです。

ゴキゲン中飛車に早めの▲2四歩が参考になった1局でした。

先手の攻めを切り返す

上図は、先後逆で▲6一角成と8三の角が成りこんできた局面。ソフトの評価値-1288で後手優勢。

ここまで後手がうまく対応していたつもりだったのですが、▲6一角成とされて次に▲8三歩成から飛車をいじめられる展開になるとうるさいです。

対局中はだいぶ形勢がもつれてきたと思っていたのですが、評価値はだいぶ後手がよかったのは全く気がついていませんでした。

このような局面から間違えるのが結構多いです。

実戦は、▲6一角成以下△5四銀▲8三歩成△8一飛▲7二馬△5一飛▲7三とで、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は先手のと金が働くような展開で、後手としては対応がまずかったようです。

△5四銀では△8一飛がありました。

△8一飛▲6二馬△5二金上で、ソフトの評価値-1318で後手優勢。

この手順の△8一飛は馬取りですが、自分の場合はこのような手が全く浮かびません。

少しきめ細かい手ですが、先手は▲6二馬とすると銀取りになるのでここでまた受けの手を考えないといけません。

▲6二馬には△5二金上が強い受けの手でした。

△5二金上では△5二銀や△5四銀が浮かびそうですが、どちらも▲7二馬とすれば以下千日手になりそうな感じです。

△5二金上は後手が形勢がいいので形を決めにいった手ですが、▲6三馬△同金▲7二銀が気になります。

△5二金上以下▲6三馬△同金▲7二銀△7七歩成で、ソフトの評価値-1562で後手優勢。

この手順は▲7二銀の飛車と金の両取りには、飛車を逃げるのでなく△7七歩成がありました。

このような手の組み合わせはなるほどですが、自陣ばかりでなく敵陣も見ないといけなかったようです。

△7七歩成以下▲同桂△7六角▲8八飛△7七桂成▲9八飛△3一飛▲6三銀成△5四馬で、ソフトの評価値-1533で後手優勢。

この手順は▲7七桂に△7六角が急所で▲8八飛に△7七桂成と桂馬が取れるのが大きいです。

先手は▲9八飛と辛抱しますが、そこで△3一飛と逃げるのが何気ないですが自然な手です。

自分の場合は、一旦攻めだしたらつい飛車を逃げずに攻めるようなところがあるのですが、飛車を逃げてもそんなに先手から怖い手がなければ逃げるのが自然です。

以下▲6三銀成に△5四馬が味わい深い手で、5五にいれば▲6四銀とする手が馬取りになるので事前に受けた手です。

多分このような手も対局時は見えないと思います。

△8一飛から変化手順はほとんど読みがあたらないような手の連続でしたが、やはりこのあたりの先手の攻めのかわし方を覚えないとなかなか強くならないようです。

先手の攻めを切り返すのが参考になった1局でした。

桂馬は控えて打つ

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7三角と打った手に8二の馬が▲同馬として△同飛と進んだ局面。ソフトの評価値+908で先手優勢。

対局中はまだ難しい局面だと思っていたのですが、ソフトの評価値はだいぶ先手優勢になっていました。

後手が歩切れに対して、先手が持ち駒に7枚も歩があり4歩得なのが大きいようです。

早指しの対局では中盤くらいから、歩の枚数を数えるような余裕はないことが多いですが、今改めて見ると歩がたくさんあるということは細かい攻めや受けが効くことが多いのでだいぶ先手が指しやすい感じです。

ここで貴重な手番が先手に回ってきたのですが、ここまで先手がやや受け身な展開だったので、もう少し受け中心の指し手を選んだ方がいいかと思い▲8二角としました。

結果的には▲8二角はよくなかったようです。

実戦は▲8二角△6三飛▲6四歩△8三飛▲9一角成△7四桂で、ソフトの評価値-329で後手有利。

この手順の▲8二角は後手の飛車を攻めて、馬を作る展開になれば自陣がさらに強化されると思ったのですが、△6三飛に▲6四歩と打つと先手の角の利きが止まるのが痛かったです。

以下△8三飛に▲9一角成として香車を取ってもやや馬の働きが悪く、△7四桂と打たれることで後手に攻め手が回った感じです。

このような展開だと△6六桂や△8六桂の狙いがあり、後手の飛車と7六の歩も拠点の攻めとして活用できそうです。

数手で形勢が悪くなるのが将棋の難しいところです。

▲8二角では▲4六桂がありました。ソフトの評価値+852で先手有利。

この▲4六桂は先手が最初から攻めるという意識があれば浮かびそうな手です。

局面の手の流れから受け身の手が浮かぶのは仕方ない面もありますが、このあたりはもう少し柔軟に考えた方がよかったです。

▲4六桂は桂馬は控えて打てという手で、次の狙いは▲3四桂です。

さすがにそこに桂馬を跳ねられては後手陣がもたないので△3三銀とします。

▲4六桂以下△3三銀▲5四桂△同歩▲7四歩△6三飛▲6四歩△同飛▲6五歩△7四飛▲4三銀で、ソフトの評価値+1234で先手優勢。

この手順は△3三銀と受けたのですが、今度は▲5四桂と銀を取る手がありました。

銀と桂馬の交換で先手がやや駒得となり、以下△5四同歩に▲7四歩が味がいい手です。

△7四同飛なら3段目から飛車がすれて後手玉の守りが弱くなりますので△6三飛としましたが、そこで▲6四歩から▲6五歩が厳しいです。

先手は持ち駒に歩がたくさんあるのが大きく、先手をとって後手の飛車の利きを止めて先手陣を固くできるのが大きいです。

以下△7四飛に▲4三銀と打ち込んで先手が指せるようです。

桂馬は控えて打つのが参考になった1局でした。

なるべく▲9八歩と打たない形にする

上図は、後手が8筋の歩を交換して△8六同飛とした局面。ソフトの評価値+23で互角。

以前の感覚だと先手は左側は守りをしっかりすることを考えて攻めは右側で意識するような感じだったのですが、最近の将棋は後手が動いて時にその手に反発するような指し方です。

以前の感覚と正反対なのでなじむのに時間がかかりますが、何回か指していくうちに少しずつなじんでくるという感じです。

ある戦型を他の人が指した将棋を見て、自分がまねをして指すと感覚的にしっくりこないようなところもあり、そのようなことを何度かしていくと少しずつ指し手の意味が分かってくるようです。

本局の相掛かりもできるだけ現代風で指したかったのですが、結局はやや古い感覚を選択した感じでした。

実戦は▲2四歩△同歩▲同飛△9五歩▲同歩△9六歩▲8七歩△8五飛で、ソフトの評価値+130で互角。

昔の感覚で後手が8筋の歩を交換してきたら、先手も2筋の歩を交換してお互いに歩を交換して損をしないようにしました。

後手はその間に9筋の歩を突き合っている形で、持ち駒に歩が2枚あったので9筋から動いてきました。

以下▲8七歩に△8五飛として1局の将棋ですが、以下▲2六飛△9五飛▲9八歩で、ソフトの評価値-46で互角。

この手順は形勢は互角のようですが、先手は9筋の歩を詰められて▲9八歩と受ける手であまりいい形でないのでやや損をしたかもしれません。

▲9八歩は打たないと自陣がもたないというのであれば仕方ないですが。できるだけ▲9八歩は打たないような展開を考えるべきでした。

▲2六飛で▲9四歩がありました。ソフトの評価値+208で互角。

この手順は▲9四歩と伸ばす手で、2筋の歩を交換して2四に飛車がいるので飛車の横利きで受ける形です。

部分的にはありそうな手ですが、ここで後手が△2三歩とした場合の展開が気になります。

▲9四歩に△2三歩なら▲2六飛△9四香▲9二歩△9七歩成▲同香△同香成▲同角△9三香▲5三角成△9八香成▲9七桂で、ソフトの評価値+906で先手優勢。

これはややうまくいきすぎですが、後手が9筋からの攻めに固執すると▲9二歩みたいな催促するような手があります。

ゆっくりすると▲9一歩成からと金を作られてうるさいので後手は動きますが、8五に飛車がいると最後の▲9七桂と逃げる手が飛車取りになるのが大きいようです。

このようなところも先手は▲9八歩と受けずに、やや危険なようでも強く反発するような指し方を選択すべきだったようです。

なるべく▲9八歩と打たない形にするのが参考になった1局でした。