角で飛車を取るのでなく金を取る


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5五同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+659で先手有利。

先手が▲5五歩と歩を突き捨てて△同銀とさせて、後手の金と銀の連結を悪くした展開です。

この局面は飛車と角桂の交換で2枚替えで先手が駒得の上、穴熊でしっかり囲っているので先手が指せているようです。。

ただし先手は歩切れで後手から次に△3八飛と両取りに打つ手や、△1九とから香車を取って△7四香とする狙いがあるので先手も忙しいです。

この局面は先手にも指してみたい手がたくさんありそうで少し迷います。

実戦は▲6八銀△1九とで、ソフトの評価値+585で先手有利。

この手順は▲6八銀と引いて△3八飛の両取りを事前に受けた手で味のいい手ですが、△1九とで香車を取られて次に△7四香の前にどのように手を作っていくかという展開です。

この展開も悪くはなかったみたいですが、ソフトは別の手を推奨していました。

▲6八銀では▲4三成桂がありました。

▲4三成桂△同飛▲5二角△5一飛で、ソフトの評価値+627で先手有利。

この手順は▲4三成桂と捨てる手で△同飛に▲5二角と打つ手です、

後手は両取りを受ける手がなさそうですが、取ったばかりの桂馬を5一に打って粘ります。

先手は桂馬を捨てた展開ですが、元々は先手が桂得だったので実質これで駒の損得はない形です。

後手は桂馬は9筋の端攻めにに使う方が先手玉に厳しいのですが、両取りを受けるならこれしからありません。

△5一桂以下▲8四角△4二飛▲6三角成△同桂▲7四歩で、ソフトの評価値+593で先手有利。

この手順は△5一桂に▲8四角とするのが盲点で歩切れを解消します。

この手は将来△7四香を防いだ形ですが、ぱっと見で次に狙いがなさそうです。

▲8四角では▲4三角成と飛車を取るのが自然ですが、△同桂で先手は相変わらず歩切れなのでどこかで▲8四角とする展開のようです。

▲4三角成とする展開もあったと思いますが、▲8四角を最初にして△4二飛と飛車を逃げたときに▲6三角成と金の方を取るのが鋭いです。

▲6三角成としても△同桂で角と金の交換になるのですが、そこで取ったばかりの歩を7四に打ちます。

▲7四歩以下△7二歩▲7三歩成△同歩▲8三桂△同銀▲7三角成△7二金▲7四歩△8五角▲8四桂で、ソフトの評価値+706で先手有利。

この手順は△7二歩の受けに▲7三歩成△同歩で先手に手がないようですが、▲8三桂があり以下△同銀に▲7三角成とできるのが大きいです。

以下△7二金に▲7四歩として攻め駒を増やすのがいい手で、駒割りは飛車と金の交換で先手が少し駒損ですが先手が攻めているので少し指せているようです。

穴熊は一度食らいついたら▲7四歩や▲8四桂で、数の攻めで手を繋げるのが大事なようです。

角で飛車を取るのでなく金を取るのが参考になった1局でした。