上図は、角換わりから△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値+1132で先手優勢。
角換わりで後手が右玉に対して先手が矢倉に組んだ形です。
対局中は後手の2四の銀の働きがいまひとつで先手が指しやすいですが、ここまで先手が優勢になっているのは気がつきませんでした。
後手は△9五歩として先手玉に嫌味をつけてきた手でに対して先手がどう対応するかという局面です。
実戦は▲9五同歩△9六歩▲1三香成△同香▲5六桂△8一飛で、ソフトの評価値+1349で先手優勢。
この手順は▲9五同歩に△9六歩ともたれる展開で先手は桂馬を取ってから▲5六桂と打って優勢のようです。
ただし、後手も8一に飛車を戻して一応先手玉に働きをかける形になったので後手もそれなりに勝負形です。
端歩を突かれて取るのは自然な手で、むしろ玉側の端歩は突かれて取れないようではいけないという感覚もありそうです。
その感覚は昔も今も普通の感覚だと思いますが、ソフトは▲9五同歩は推奨手でなく4番目の候補手でした。
▲9五同歩では▲3二歩成がありました。
▲3二歩成△同飛▲1三香成△同香▲5六桂で、ソフトの評価値+1132で先手優勢。

この手順は9筋の歩を取らずに桂馬を取ってから▲5六桂と打つ手です。
実戦の手順と似ているのですが、大きく違っているのは後手の飛車の位置です。
実戦は△8一飛と定位置に戻って将来先手玉を攻める形ですが、△3二飛とした形は攻めにも受けにも効いていない形です。
この瞬間は3二の飛車は遊び駒と同じような感じです。
ただし、後手の大駒が遊ぶというのは先手にとって大きなポイントのようですが、思ったほど評価値が伸びていないというのはやや不思議なところです。
後手も最善をつくせば簡単に評価値が下がらないということかもしれません。
▲5六桂以下△9六歩▲6四桂△同銀▲5四歩△5五歩▲9四歩で、ソフトの評価値+1154で先手優勢。

この手順は▲6四桂と金を取ってから▲5四歩と突く手で、金と桂馬の交換の上にさらに▲5三歩成とすれば金駒が増えそうな展開です。
手の流れだけでいえば相当先手の気持ちのいい手が続いており、へたをすればもうそれで勝った気持ちになりそうなくらいですが、先手勝勢にはなっていないのでそれなりにまだ難しいです。
後手の△9六歩と取り込んだ手に▲9四歩と打つのが結構難しいです。
先手は9筋の歩を取らなかったので後手から9筋を取り込まれるのは仕方ありませんが。9筋を取り込まれたとき▲9八歩と受けるのでなく▲9四歩として後手の形を少し崩すのが大事なようです。
▲9四歩に△同香なら▲9五歩△同香▲9四金△8一香▲8四金△同香▲4一角で、ソフトの評価値+1729で先手優勢。
この手順は△9四同香に▲9五歩と打つのが急所のようで、△9五同香に▲9四金から角を取るのがうまい手です。
玉側の端歩を突かれても取るとは限らないのが参考になった1局でした。ggg