大駒の飛車を活用する


上図は、先後逆で▲2七銀と上がった局面。ソフトの評価値-124で互角。

先手が2筋を伸ばした後に陽動振り飛車にした展開でやや変則的ですが、局面の急所が少し分かりづらい局面です。

対局中は先手の2筋を伸ばした手を逆用したいと思い、少し無理っぽいですが△2四歩と突いてみました。

実戦は、△2四歩▲同歩△同角▲4八金△2五歩で、ソフトの評価値+160で互角。

この手順は2筋の歩を交換して△2五歩と逆に後手が位を取る展開ですが、2五の地点の位を守るのは△3三桂と跳ねる形で、先手から反発すると位を取られそうなので少し無理気味です。

少し無理だと思っても指すのは早指しだと仕方ありませんが、直感が少し悪いということになります。

△2四歩では△7四歩がありました。

△7四歩▲6五銀で、ソフトの評価値-117で互角。

対局中は△7四歩は一瞬浮かんだのですが、▲6五銀とされて指しづらいと思って指せませんでした。

先手から▲7四銀~▲6四歩~▲6三歩成が受けづらいと思ったのですが、それは先手も手数がかかるのでこの瞬間に後手は動くチャンスだったようです。

▲6五銀以下△8六歩▲同歩△4五歩▲7八金△7三桂▲7四銀△7七角成▲同桂△4六歩で、ソフトの評価値-250で互角。

この手順は△8六歩から△4五歩として角交換を目指して飛車を捌く狙いです。

指摘されればなるほどという手順ですが、攻めがやや細いような感じもして手が繋がるかが心配です。

△4五歩に▲7八金を7筋と8筋を補強して決して容易ではありませんが、その次の△7三桂が指しづらいです。

先手の銀にアタックする手ですが、▲7四銀として次に▲6三歩△5三銀▲7三銀成のような筋が気になります。

ぱっと見は少し無理っぽいでもその次の△4六歩が鋭いです。

先手玉は少し不安定な形で金駒がまとまっていないので、玉のコビンの歩を突くと玉が弱体化します。

△4六歩に▲6三歩なら△4七歩成▲同玉△6七歩▲同金△4六歩▲4八玉△6三銀▲7三銀成△8六飛で、ソフトの評価値-446で後手有利。

この手順は先手は強気ですが、△4六歩を無視して▲6三歩と攻め合いに出る手ですが△4七歩成から△6七歩が厳しいです。

△6七歩に▲同飛なら△4五角と打つイメージです。

よって先手は飛車を渡しづらいので▲6七同金としますが、そこで△4六歩がうるさいです。

さすがに▲4六同玉は指しづらいので▲4八玉としますが、その次の△6三銀が盲点です。

▲7三銀成とすれば後手の桂損になりますが、△8六飛と捌いて大駒の働きがいいため後手が少し指せているようです。

△4六歩に▲同歩なら△8六飛▲8七歩△7六飛▲6三歩△5三銀で、ソフトの評価値-581で後手有利。

この手順は▲4六同歩は自然ですが、△8六飛から△7六飛と7筋に飛車を活用するのがうまいです。

△7六飛は銀取りですが、▲6三歩には△5三銀と逃げて以下▲7三銀成には△同飛があります。

後手の飛車を8筋から7筋に使うのが興味深いです。

大駒の飛車を活用するのが参考になった1局でした。