上図は、角交換振り飛車からの進展で▲5六角と打った手に△7二銀とした局面。ソフトの評価値+275で互角。
以前、この局面で気になっていた変化手順を調べました。ttps://shogiamateur.com/?p=39095&preview=true
実戦は▲6八金上△4四飛で、ソフトの評価値-11で互角。
この実戦の進行は△4四飛が安定する形になるので先手はいまひとつだったようです。
▲6八金上で▲4五歩がありました。
▲4五歩△5六飛▲同歩△3五歩▲4四歩△5二金で、ソフトの評価値+588で先手有利。

後手は飛車と角の交換から△3五歩と伸ばして、将来△3六歩▲同歩△6四角と飛車のコビンを角で狙う筋です。
序盤は飛車より角という格言があるので、後手は先手からの飛車の打ち込みだけを気をつければ角を使って局面を有利にできるという考えです。
▲4四歩と伸ばした手に△5二金も少し形が崩れますが、飛車の打ち込みを防いでいます。
ただしこの局面が先手有利になっているのは気がつきませんでした。
あえて理由をつけるとすれば後手の3三の桂頭を守りづらいので、先手が将来桂頭を攻めれば後手は桂損になりやすいということかもしれません。
後手は先手の飛車のコビンを狙うということは、3筋の歩の突き捨てが入るので▲3四歩とする形になりやすいという意味もあります。
△5二金以下▲6八金上△3六歩▲9六歩△6四角▲4七金で、ソフトの評価値+660で先手有利。

この手順は▲6八金上は自然ですが、次の△3六歩にどう対応するかがポイントです。
まず自分の棋風や棋力から言えば、△3六歩と突かれた時点で先手が指しにくいと判断するようです。
いつも早指しばかりを指していると△3六歩で先手が指しづらいとなると、後手に角を渡すのは良くないと思い、ついそれを避けるような展開を選ぶ傾向にあるみたいです。
自分が指しづらいと思っていた局面もじっくり見ると、後手からの狙いに対抗する手段を考えることができます。
これは意外と重要だなと思います。
△3六歩に▲同歩なら△6四角と打って以下、▲3七桂に△3五歩とか△4五桂など攻めてきます。
これでも先手有利のようですが、3七の地点は銀1枚でしか守っていないのでまともに後手のコビン攻めを受けることになりやすいです。
ソフトは△3六歩と突いたとき▲同歩とせず▲9六歩として、後手に△6四角と打たれてから▲4七金と上がる形が興味深いです。
5八の金を▲4七金として3七の地点を補強するという考えです。
▲4七金と上がった形は、3七の地点に金と銀と桂馬の3枚が利いているので、後手が△6四角と打っても簡単にはつぶれないという考えのようです。
このあたりは、細かい手順というより感覚的にそれで大丈夫ということみたいです。
飛車のコビンの歩を取らずに受けるのが参考になった1局でした。