攻めることで5七の地点を守る

上図は、相掛かりからの進展で△9三角と打った局面。ソフトの評価値-130で互角。

駒割りは飛車と角香の交換で2枚替えなので先手が少し駒損です。

ただし、飛車は結構強い駒なので形勢は互角のようです。

△9三角は味がいい手で、次に△7五角▲同歩△7六桂の筋や間接的に5七の地点をにらんでいます。

先手の陣形は5七の地点が弱いので、そこを狙われると弱体化します。

対局中は、とりあえず △7五角▲同歩△7六桂 の筋だけは受けないといけないと思っていました。

実戦は▲7四飛だったのですが△6五桂なら、ソフトの評価値-1168で後手優勢。

この手順は▲7四飛は部分的には普通の手ですが、やはり△6五桂は見た目以上に相当厳しいようでした。

△6五桂に▲1一となら△5七角成▲6九玉△6六桂▲同歩△6七香▲6八桂△同香成▲同金△同馬▲同玉△5六桂▲6七玉△5七金▲7八玉△6八金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、△6六桂と捨てて6七の地点に空間をあけてから△6七香と打てば歩の合駒ができません。

安い駒の▲6八桂を合駒しますが、清算してから△5六桂と打つとぴったりです。

△6五桂に▲5八金なら△4五桂▲7九玉△5七桂左成▲5九金△4七成桂▲同銀△5七角成▲6八金上△4七馬で、ソフトの評価値-2366で後手勝勢。

この手順は▲5八金の受けに△4五桂が5七の地点に駒を増やす数の攻めで、▲7九玉と早逃げしますが△5七桂成から△4七成桂が盲点で、▲同銀に△5七角成とすれば技がかかります。

なお△4五桂は何気ない手ですが詰めろになっていて、次に△5七角成▲同金△同桂左成▲7九玉△6八金▲同金△同成桂▲同玉△4六馬▲同歩△5六桂▲5九玉△5七香▲5八歩△4八金▲6九玉△5八香成▲7八玉△6八成香まで詰みです。

この手順は6八の地点で清算してから△4六馬と遊んでいる馬が桂馬を取って王手をする筋があり、▲同歩に△5六桂と打てば以下詰みです。

このような意味で最初の局面で▲7四飛は悪かったのですが、ここでは▲7三飛成がありました。

▲7三飛成△同角▲8五桂△8四角▲7三桂成△同角▲1一とで、ソフトの評価値+203で互角。

この手順は▲7三飛成と桂馬を取る手で、部分的な飛車を桂馬の交換で先手が大きな駒損です。

以下△同銀に▲8五桂と両取りに打って清算して▲1一ととして香車を取ります。

駒割りは角と銀の交換で先手が少し駒損ですが、いい勝負のようです。

後手の角を7三に移動させることで、5七の地点が狙われにくくなったのが大きいです。

また香車を取ることで、将来5七の地点を攻められても▲5九香と打って受ける手もできたのが大きいです。

後手の持ち駒に飛車があるのでまだ大変ですが、これなら実戦よりはるかによかったようです。

攻めることで5七の地点を守るのが参考になった1局でした。