上図は、先後逆で▲5六歩と突いた局面。ソフトの評価値-76で互角。
先手が石田流に組んだ手に、後手が銀冠から5筋に位を取ってそれに▲5六歩と動いてきた局面です。
先手が早い段階で▲7五歩と突いたため、後手は居飛車穴熊にしづらいので銀冠にした形です。
どうもこの後手の戦型は自分が指すと勝率がだいぶ悪いみたいで、だいたい仕掛け以降の局面が悪くなっているのがほとんどです。
局面のとらえ方がいまひとつなのと、あまり深く考えて指していないような感じで、ぱっと見の形だけで形勢判断をしているようです。
実戦は▲5六歩以下△4二金右▲5五歩△同角▲5六銀△3三角で、ソフトの評価値-16で互角。
この手順は▲5六歩に△同歩なら▲同銀△5五歩に▲4五銀とされると少しうるさい形になると思って、△5六同歩は指せませんでした。
位を取れば位の確保という感覚ですが、銀冠に組んでさらに5筋の位を確保するというのはやや欲張りすぎだったようです。
よって▲5六歩には△4二金右として、以下先手の銀が5六にでていい勝負のようです。
最初の局面では▲5六歩には△同歩もありました。
△同歩▲同銀△4二金右で、ソフトの評価値-17で互角。

この手順は、▲5六歩に△同歩と取れば▲同銀に△4二金右として、離れ駒の金にひもをつけるのは自然な手です。
この手順は実戦の進行と似ているので、最初の局面では△4二金右も△5六歩も自然な手だったようです。
この局面のソフトの評価値はほとんど互角ですが、ソフトで検証する前はこの局面は後手がだいぶ悪いという感覚でした。
先手からいつでも攻める場合は▲7四歩や▲6五歩や▲4五銀や▲2五歩などがあり、それに後手が対応するのは大変だという感覚です。
また後手玉と後手の飛車の位置の関係で、いつでも先手から▲6六角のような手があるので、後手が神経を使うというのもあります。
本来はこのような局面は、居飛車目線でなく振り飛車目線でみるとまた別の見方もあると思いますが、自分はほとんど振り飛車は指さないのでそのあたりの感覚は分かりません。
この局面が互角と分かったのは大きな収穫でした。
△4二金右以下▲4五銀△同銀▲同桂△4四角▲5四歩△5二歩で、ソフトの評価値-136で互角。

この手順の▲4五銀は4つあるソフトの候補手にない手で、おそらくあまりいい手ではないのだと思いますが、後手からすると嫌な手の1つです。
▲4五銀に銀交換をさけて△5五銀とすると▲3五歩と玉のコビンを攻められてうるさいので、△4五同銀とします。
以下▲同桂に△4四角に▲5四歩△5二歩の進行ですが、これでも互角のようです。
後手は△5二歩と2段目に歩を打たされてあまりいい形ではないのですが、先手も攻めを継続するとなるとそれなりに難しいようです。
また先手の玉の陣形は上部がやや薄いので、後手はそこを咎めるような展開にしたいです。
具体的には後手も持ち駒が増えてくると、どこかで△2五歩とか△3五歩とか突くだけでも、先手玉は少し嫌な形になります。
後手の陣形が先手の陣形より上回っているは、上部の厚みなのでそれを活かす形にするということです。
悪いと思った局面が互角だったのが参考になった1局でした。