と金を捨てて寄せにいく


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8一飛と打った局面。ソフトの評価値-2053で後手勝勢。

対局中は後手が少し指しやすいかと思っていましたが、先手から次に▲6二とがくると後手玉もかなり危なくなります。

よってこの間に先手玉を寄せきることができるかという局面です。

6五に桂馬がいて、7七からの先手玉の脱出を防いでいるのが大きいです。

ソフトは後手勝勢になっていますが、対局中はそんなに差が開いているとは思っていませんでした。

実戦は▲8一飛以下△4六桂▲6八玉△4七と▲8七金で、ソフトの評価値-2031で後手勝勢。

この手順は△4六桂は▲同歩なら△4七角から飛車を打って詰みなので▲6八玉と逃げますが、△4七とで左から追っていく展開です。

△4七とは次に△5八飛▲同金△同との詰めろなので▲8七金としました。

対局中はここで寄せが見えず、△5七と▲7八玉△5八桂成としましたが、ソフトの評価値-713で後手有利。

この手の流れはだいぶ甘かったようでした。

▲8七金には△5七と▲7八玉△6七と▲同玉△5七飛として、▲7六玉なら△6七角のような筋で寄っていました。

ただし、最初の局面の△4六桂は候補手の1つでしたが、推奨手は△4七とでした。

△4七と▲同玉△6九角で、ソフトの評価値-2368で後手勝勢。

この手順は△4七とと捨てる手で少し思い切った手です。

本来、と金はできたら相手の金駒と交換して駒得をしたいです。

しかも、と金を捨てるのは攻め駒が不足してもったいないという感覚です。

ただしこの場合は、▲4七同玉と少し不安定な形にしてからの次の△6九角が厳しいようです。

△6九角に先手の対応が難しく、持ち駒の合駒が効かない形です。

△6九角以下▲5八金△4九飛▲4八銀△5五桂▲5六玉△5八角成▲6二と△同金▲4一銀△4二玉▲8二飛成△5七馬▲同銀△4七飛成▲6五玉△7五金▲5五玉△5四歩▲同玉△4四龍まで。

この手順は▲5八金の移動合には△4九飛から△5五桂が厳しく、先手は▲6二とから▲4一銀として迫りますが、△5七馬が盲点で少し難しい詰まし方ですが以下即詰みです。

△6九角以下▲3八玉△3六角成▲6二と△同金▲4一銀△4二玉▲7一飛成△3七飛▲4八玉△4七飛成▲5九玉△4九龍▲同玉△5七桂不成▲3八玉△2六桂▲2九玉△2八歩▲同玉△2七金▲2九玉△2八歩▲同銀△3八金まで。

この手順は▲3八玉と逃げた手に△3六角成が何気に詰めろになっており、先手は▲6二とから迫っても後手玉は詰みません。

よって△4七とで寄せきれそうですがぎりぎりの寄せなので、感覚的に寄せ切れるという自信がないと少し難しそうです。

と金を捨てて寄せにいくのが参考になった1局でした。