雁木の序盤の指し方

上図は、先後逆で▲7九角とした局面。ソフトの評価値+46で互角。

相居飛車から後手は雁木に組んでバランスよく指そうという駒組みです。

それに対して先手は矢倉を目指す指し方です。

ここから先手は固めてくるのかと思っていましたが、仕掛けられるのを軽視していました。

やはり自分はこの戦型はまだ指しなれていない感じです。

実戦は、△4一玉▲2六銀△4五歩▲3五歩で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順は先手は▲2六銀から▲3五歩という仕掛けから後手の角頭を狙った手で、4三の銀が守っているとはいえ後手としては嫌な筋です。

先手は次に▲3四歩△同銀▲3五銀△同銀▲同角から▲5三角成のような手を狙っています。

実戦は▲5三角成を防ぐ意味で△5二金としましたが、以下▲3四歩△同銀▲3五銀△同銀▲同角で銀交換になりました。ソフトの評価値+111で互角。

将棋の難しいのはこのあたりで、攻めの銀と守りの銀が交換になれば攻めている方が成功しているというのが人間の感覚ですが、ソフトは必ずしもそのようには判断しないようです。

銀を交換しても攻めが軽く、思ったほど効果が上がっていないということかもしれません。

なお▲3五歩に△5二金の受けだと銀交換になりやすいですが、銀交換を避けるなら▲3五歩に△4四角と受けがありました。

△4四角は簡単に▲3五銀と進出させない意味です。

ただしどの展開も、数手前に△7三桂と跳ねた手と△4一玉と寄った手の組み合わせがちぐはぐで、後手が少しまとめづらい感じです。

△4一玉では△5二金がありました。ソフトの評価値+17で互角。

この△5二金は、5三の地点を補強すると同時に、4三の銀がいなくなれば△4三金右として3四の地点を補強する手です。

また後手玉の移動を後回しにしたのは、必ずしも△4一玉と寄った形がいい形とはいえず、場合によっては居玉のまま戦うこともありそうです。

居玉のまま戦う場合は、7三の桂馬がいなければ将来▲7三角の王手飛車のような手があるので、△8一飛と1回引く形になりそうです。

後手玉を右玉にする指し方もありそうで、△6二玉から△8一飛として3筋で駒がぶつかる筋より遠さけている感覚です。

△5二金の方がいいというのは、このように手が広く構えることができるので相手の指し手によって手を決める形にしやすいということです。

△5二金以下▲6七金右△4二玉▲6八角△5四銀右▲7九玉△4五歩で、ソフトの評価値-42で互角。

この手順は先手は矢倉囲いを目指して玉を囲う展開ですが、後手は△4二玉から△5四銀右と上部を手厚くしてから△4五歩と突いて、将来△6五歩と角道を活かして手を作る展開です。

まだ互角ですが、実戦より手厚い指し回しでこちらの方がよさそうです。

雁木の序盤の指し方が参考になった1局でした。