大局観が全く違っていた

上図は、角換わりの相早繰銀からの進展で▲2四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+127で互角。

相早繰銀は先手の方が1手早く攻める形になりそうですが、先手は端歩に2手かけたのに対して後手が1手しかかけていないので後手から先行した形です。

▲2四歩と取り込んだ局面はよくあるのが、先手と後手が入れ替わっている形です。

本局は先手が後手みたいな形になっているので、ここから△2七歩▲同飛△2六歩▲同飛△4四角の筋が気になっていました。

なお実戦は▲2四歩に△2二歩と受けたのでソフトの評価値+122で互角。

自分はこの△2二歩という手をあまり知らなかったので対局中は驚いたのですが、△2二歩は候補手の上位の手でした。

よくある手順として気になっていたのは、▲2四歩以下△2七歩▲同飛△2六歩▲同飛△4四角▲3五歩△9九角成▲2三歩成△同金▲同飛成△2二香で、ソフトの評価値-38で互角。

この手順はこの戦型ではよくあり、最後の△2二香と打った形は龍が取られるので後手が優勢だと思っていました。

後手は飛車と馬が働いており、龍が取れる形になれば飛車の打ち込みもあります。

先手は角と金と銀とそれなりの持ち駒はありますが、後手の馬がよく利いているのであまり攻め筋がありません。

しかし評価値を見るとほとんど互角で、自分の感覚とソフトの評価値はだいぶずれていました。

この局面が互角というのは驚いたのですが、ここからどのように指すのかが全く浮かびませんでした。

△2二香以下▲8三銀△5二飛▲3三龍△同馬で、ソフトの評価値-124で互角。

この手順は▲8三銀に△同飛なら▲3二龍がありますので△5二飛と逃げて以下▲3三龍△同馬と進みます。

この局面の駒割りは金銀と飛香の交換でいい勝負ですが、後手の持ち駒に飛車があるのは大きく感覚的には先手が相当苦しいように見えます。

将棋の難しいところは感覚だけでなく読みが入ってないといけないのですが、つい見た目だけで判断してしまいがちです。

このあたりも自分の大局観がいまひとつで、ここからの先手の手の作り方が気になります。

1例として△3三同馬以下▲3四歩△同馬▲7四銀成△7六飛▲7七歩△7四飛▲8五角△6四飛▲7五金△4四飛▲6三角成で、ソフトの評価値+10で互角。

この手順は▲3四歩から▲7四銀成と遊んでいる銀の活用ですが、△7六飛と打たれると金と銀の両取りになります。

先手はこれをどうやって防ぐのかと思ったら▲7七歩と打って△7四飛とさせるので銀の丸損です。

しかし△7四飛に▲8五角と打つのがうるさく△6四飛は▲6三角の防ぎですが、▲7五金と重たく打って△4四飛に▲6三角成としていい勝負のようです。

このあたりの手の作り方も全く浮かばなかったのですが、飛車を打たせても龍ができる形ではありませんので、駒損にはなりますが逆に狙われやすい駒になります。

何か手をひねり出して勝負形にするというのも大事なようです。

大局観が全く違っていたのが参考になった1局でした。