突かれた歩は取る手も考えてみる


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7四歩と突いた局面。ソフトの評価値-43で互角。

▲7四歩は振り飛車の捌きでどこかででてくる手で、後手としても嫌な手です。

▲7四歩に△同飛なら飛車交換して先手が飛車を先着できるので、後手が指しづらいです。

また△7四同歩は後手の飛車の横利きが消えて、この瞬間の飛車の位置が悪いので全く考えませんでした。

実戦は▲7四歩以下△8六歩▲同飛△同飛△同歩で、ソフトの評価値+150で互角。

この手順の△8六歩は手筋で、▲同歩とばかり思っていたのですがうっかり▲同飛を見落としていて、飛車交換は後手が悪いとすぐに分かったのですが、また△8五歩と打つわけにはいかないので飛車交換になりました。

後手の5四の銀が浮いているので▲5一飛が味がいい手で、後手が少し損をしたようです。

△8六歩では△7四同歩がありました。ソフトの評価値-43で互角。

自分の場合、△7四同歩は全く考えていないというのは、昔棋譜並べをしたとき似たような局面の観戦記に、このような歩を歩で取る手は飛車の働きが悪くなってだめのニュアンスの内容をおぼろけに記憶しているからだと思っています。

将棋はちょっと形が違えば全く展開が違うことがあるので、あくまでも参考程度の感覚での理解よかったのですが、棋力が追いついていかないとすべて鵜呑みにすることがあります。

鵜呑みにして自分で考えていないということです。

△7四歩とすれば先手から気になる手が2つあります。

1つは△7四同歩以下▲5五歩で、ソフトの評価値-95で互角。

この▲5五歩は△同銀とすれば▲同銀△同角▲6五歩と暴れてくる狙いです。

角交換をすれば後手の飛車が8四にいるので▲6六角のような王手飛車の狙いがあるので、後手は嫌な形です。

この手順でも後手が指せると思えば△5五同銀と進みますが、これが危険と判断すると△6三銀と引くことになります。

▲6五歩以下△7七角成▲同桂△3三角で、ソフトの評価値+18で互角。

この手順の最後の△3三角は▲6六角の王手飛車を受けただけでつまらない手にも見えそうですが、以下▲6四歩とすれば△5七歩と打って▲同金なら△7五銀▲5六飛△5五歩で飛車を取りに行く狙いです。

△5七歩に▲4八金寄とすれば△6七銀から△5八歩成として、玉を薄くする狙いです。

もう1つは△7四同歩以下▲2五歩で、ソフトの評価値-59で互角。

この▲2五歩もうるさい手で後手としても嫌な手です。

▲2五歩以下△8六歩で、▲同飛なら△同飛▲同歩△8七飛▲5一飛△8九飛成▲5四飛成△2六桂で、ソフトの評価値+10で互角。

▲2五歩以下△8六歩で、▲同歩なら△5五歩▲4五銀△同銀▲同桂△4四角▲5四歩△1五歩で、ソフトの評価値-73で互角。

先手が▲2五歩と突いてきたら2筋に空間があくので、後手はその手を咎めにいく感覚のようで、このあたりの後手の指し手は懐が深いです。

突かれた歩は取る手も考えてみるのが参考になった1局でした。