上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲4六銀と出た局面。ソフトの評価値-88で互角。
先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4六銀と5七の銀が上がった展開です。
先手は矢倉に組んだのですが、玉を入城せずに6九に玉がいる形から仕掛けてきました。
ここで後手の手番ですが、どのような形で受けるかという場面です。
4六の銀が2三に成り込むような展開は避けなければいけませんが、2四の地点は先手が飛車と角と銀の3枚に対して後手は角の1枚だけなので、すんなりと▲3五銀とされると受けにくくなります。
実戦は△3四銀と受けたのですが、この手はソフトの4つの候補手にありませんでした。
実戦は▲4六銀以下△3四銀▲3五銀△同銀▲同角△4三金右で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順は△3四銀と真正面から受ける手で、先手は▲3五銀からの銀交換になりました。
最後の△4三金右でこの局面がどうかですが、やや先手よりの互角のようです。
本局の場合は、銀交換の後に角交換もする選択も増えたので、先手の方が手が広いということでやや先手よりということかと思います。
昔は攻めの銀と守りの銀の交換は攻めの銀の方が得という感覚でしたが、最近はそこまで大きく形勢に差が開いていない印象です。
自分の感覚としては、銀交換をして攻める方がその銀を直後に有効に活用できるなら先手よしという感じです。
しかし、銀交換をするのに攻める側が銀に手数をかけて銀交換をして、攻める側が銀を有効に活用しにくいような場合は手損になるので、この場合はあまり銀交換は有効でないという感じです。
このあたりは長い持ち時間であればじっくり考えたいのですが、早指しであれば感覚で指すしかありません。
それと後手の方が少し評価値が低いのは、6三の銀が離れ駒になって少し活用しにくいのかもしれません。
銀交換をするとお互いに手が広くなるので、6三の銀を活用するのであれば銀交換をしないような指し方を選択した方がよかったようです。
△3五銀では△3六歩がありました。
△3六歩▲3八飛△3三金▲3六飛△4五歩で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は△3六歩と伸ばす手で、部分的にはある形です。
△3六歩に▲3五銀は△3七歩成▲同桂△3六歩がありますので、先手は▲3八飛とします。
▲3八飛では▲2六飛もありそうですが、△1五角▲3六飛△4八角成があります。
よって▲3八飛としますが、そこで△3三金が形にとらわれない手で、以下▲3六飛に△4五歩が歩越し銀に歩を突く手筋です。
△3三金から△4五歩は力強い受け方で、受けの棋風でないと浮かびにくいです。
△4五歩に▲同銀なら△4四歩があります。
△4五歩以下▲3五銀△3四歩▲2六銀△3二玉で、ソフトの評価値-152で互角。
この展開になると2六の銀と3六の飛車の位置がいまひとつなので、後手の受けとしてはまずまずに思います。
ただし3三の金は逆形ですので、この金がうまく活用できるかが後手の課題のようです。
銀交換をしない形で受けるのが参考になった1局でした。