上図は、後手横歩取り△3三角型からの変化手順で▲8四歩で、ソフトの評価値+99979で先手勝勢。
変化手順なので実戦にでない手順ですが、▲8四歩と打った局面が以下後手玉が即詰みなのが意外でした。
先手の持ち駒に金があるのは心強いのですが、先手の5二の龍がかげに隠れて活用しづらい形です。
そのような意味で少し足らないかと思っていましたが、そうでもなかったようです。
▲8四歩に△同玉と△9四玉と△7四玉と△8四同馬の4つの手がありますが、それぞれ調べてみます。
まず1つ目の▲8四歩に△同玉なら▲8五歩と叩く手があります。
▲8五歩に△同玉なら▲7七桂と盤上の桂馬を活用するのが味がよく、△7六玉なら▲8七銀で詰みです。
▲7七桂に△9四玉なら▲8五金△8三玉▲8四歩△同馬▲同金△同玉▲8二龍△8三金▲7三角△7四玉▲6六桂まで詰みです。
この手順をみると意外と後手玉は狭いという感じです。
2つ目の▲8四歩に△9四玉なら▲8六桂があります。
▲8六桂に△8五玉なら▲7七桂以下手数がかかりますが詰みです。
また▲8六桂に△8四玉なら▲8五歩と叩く手があり以下詰みです。
3つ目の▲8四歩に△7四玉なら▲8六桂があり、△6五玉なら▲6四銀成があります。
▲6四銀成に△同歩や△同馬なら▲6六金で詰みですし、△6四同玉なら▲5五金で詰みです。
▲6四銀成に△7六玉なら▲8七銀以下詰みです。
4つ目の▲8四歩△同馬なら▲8二金で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順の▲8二金は下から金を打つ手ですが、王手を続ける手ならこれしかありません。
ただし、下から金を打つ筋は金の活用が限られており駒不足にも見えますので指しづらいです。
▲8二金以下△9四玉▲9六香で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順の▲9六香は王手をするならこの筋か▲8六桂しかありません。
▲9六香で▲8六桂は△9五玉▲9六歩△8六玉▲8七香△7六玉▲7七銀△6五玉▲6三龍△5六玉▲6六龍△4五玉で詰みません。
よって▲9六香と打ちますが、後手は△8五玉か△9五馬か△9五角か△9五金か△9五飛の5通りです。
1つ目の▲9六香に△8五玉なら▲7七桂△7四玉▲6六桂△7三玉▲7二龍まで詰みです。
2つ目の▲9六香に△9五馬なら▲同香△同玉▲9六歩△8五玉▲7七桂以下詰みです。
3つ目の▲9六香に△9五角なら▲8六桂がうまい手で、△8五玉▲7七桂△7六玉▲8七銀まで詰みです。
4つ目と5つ目の合駒も3つ目の手順と同じ手順で詰みです。
やはり後手玉は▲8四歩以下詰んでいたようです。
なお2番目の局面図の▲8二金に△7四玉も▲8六桂△6五玉▲6三龍△5六玉▲6六龍△4五玉▲4六龍△5四玉▲5五香△6三玉▲6六龍△7三玉▲6二龍まで詰みです。
最後の手順が一番詰ましづらい詰み手順だったようです。
さすがに短い時間でこれらを読み切るのは無理ですが、王手を続けていけば気がつけば詰み筋に入っていたということもあり、最終盤は先入観だけでなく詰み筋を追うということも大事なようです。
後手玉を少ない駒で寄せるのが参考になった1局でした。