上図は、角換わりからの進展で△3一玉とした局面。ソフトの評価値+5で互角。
角換わりで先手が▲3七桂からの急戦模様に駒組みしたのに対して、後手が早繰銀にした展開です。
以前この局面で▲5六銀があると書きました。https://shogiamateur.com/?p=43511&preview=true
今回は別の指し方を調べます。
後手の駒組みの特徴は、△4四歩と突いているので先手からすぐに▲4五桂と跳ねる形にはなりません。
先手が桂馬を活用するにはどこかで▲4五歩と突くことになります。
また後手が△3一玉としたことで、後手の銀が将来△7五銀と5段目に進出したときに部分的な手筋として先手は▲2四歩△同歩▲2五歩の反撃の継ぎ歩があるのですが、△同歩▲同飛としても△6四銀と引かれて▲2一飛成には△同玉と受けに利いています。
そのような意味で、後手の駒組みはなかかな有効な指し方のようです。
この局面で先手の指し方が難しいのですが、▲6八玉がありました。
▲6八玉△7五歩▲同歩△同銀▲7六歩で、ソフトの評価値+11で互角。

▲6八玉は後手の攻めの銀に玉を近づけて受ける手なので、普通は感覚的に少し指しにくいです。
▲6八玉に後手は1手ためてから攻める手もありそうですが、△7五歩から動いてきます。
△7五歩に▲同歩として△同銀に▲7六歩が盲点です。
自分の古い感覚として、まず早繰銀に玉を近づけるのと、7筋の歩を交換して直後に▲7六歩と打つ感覚がほとんどありません。
自分の感覚と全く違う指し方ですが、どのように受けるかが気になります。
▲7六歩以下△8六歩▲同歩△同銀▲8三歩△同飛▲6一角△7七銀成▲同桂で、ソフトの評価値+254で互角。

この手順は▲7六歩に後手が△8六歩から銀交換をして動いてきたのですが、△8六同銀に▲8三歩が盲点です。
後手の5二の金が浮いているので先手はそれを逆用する指し方で、△同飛に▲6一角が狙い筋です。
最後の▲7七同桂の局面は先手の飛車が1段飛車なので、後手は飛車が成れません。
▲7七同桂以下△8二飛▲7一銀△9二飛▲8九飛△5一金▲8三角成で、ソフトの評価値+352で先手有利。
この手順は▲7一銀と後手の飛車を責める手で、以下△9二飛には▲8九飛と飛車を8筋に転換させて先手が少し指せているようです。
なお▲7一銀では▲8三銀も有力です。
後手は5二の金が浮いたままなら、このような先手の受け方があるので△7五歩では△4二金右とか△4三金右などが有力のようです。
またその場合には、先手は▲6六銀から▲5六銀のようなやや力戦形の指し方になりそうです。
後手の駒組みを見て受け方を考えるのが参考になった1局でした。