たくさんの攻め駒を活用して厚く指す

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-139で互角。

▲7五歩はどこかで▲7四歩と後手の桂頭を狙う手ではありますが、7六の地点に空間があくので少し怖いところはあります。

対局中はここでうまく攻めて差を広げたいと思っていましたが、思ったほど成果が上がりませんでした。

実戦は▲7五歩以下△8五桂▲8八銀△6四角▲4六角△同角▲同歩△7七歩▲6八金寄△6六歩▲5八金上で、ソフトの評価値+128で互角。

この手順は△8五桂から△6四角と打つ形です。

△8五桂に▲8八銀と壁銀にさせるのは気持ちがいいのですが、先手から▲8六歩と桂取りの催促する手があるので、後手としても決断の1手です。

△6四角は横歩取りの戦型だと角のラインで飛車を責めることで、先手の形を微妙に変えて何か手がないか模索した感じです。

先手は▲4六角と打ったことで△同角▲同歩とさせて4七の地点に空間をあけました。

△7七歩に▲同桂なら△同桂成▲同銀△3六桂の両取りがあるので、先手は▲7九金と辛抱して以下△6六歩と突きました。

△6六歩に▲同歩なら△6七歩▲5八金寄△7八角のような筋が怖いので▲5八金上で互角のようです。

対局中は何か攻め手がないかと手を尽くしましたが、先手も耐久性がありはっきりしません。

やはり攻めは飛車が中心となって攻めないと、攻めが細いようです。

△8五桂では△2五歩がありました。

△2五歩▲6八金上△2四飛▲2七歩△7六歩▲8八銀△3六歩で、ソフトの評価値-186で互角。

この手順は△2五歩と突くことで△2五桂の筋がなくなるので、最初は意味が分かりませんでした。

しかし本当の目的は飛車の活用で、△2四飛と2筋に飛車を回して△2六歩を狙います。

先手は▲2七歩と受けますが、持ち駒の歩が少なくなるので後手としては少し満足です。

▲2七歩には△7六歩と打って▲同銀なら△5五角があるので▲8八銀と引きますが、そこで△3六歩と垂らします。

△3六歩と打つことで後手は歩切れになるので少し指しにくいですが、△4五桂と跳ねる手や△5五角とか△6四角と打つ狙いがあります。

△3六歩以下▲7九玉△6四角▲4六角△同角▲同歩△6四角▲4七銀△4五桂▲4八角△5四飛▲9六歩△2四銀で、ソフトの評価値-321で後手有利。

この手順は▲9六歩がややぬるい手ですが、後手は飛車と角と桂馬と銀と歩を攻めに活用する展開で、盤上全体を使って指すイメージです。

最後の△2四銀は次に△3五銀とする狙いです。

あせって攻めるのでなく、力をためて攻める感じが大事なようです。

たくさんの攻め駒を活用して厚く指すのが参考になった1局でした。