金を重たく打って寄せ形にする


上図は、相居飛車からの進展で▲4三香不成と金を取った手に△5一玉と逃げた局面。ソフトの評価値+2363で先手勝勢。

この局面は先手がぼろっと金を取って王手をかけてから△5一玉と逃げた形で、部分的には先手が気分はいいのですが、後手玉は詰みかどうかは分かっていませんでした。

また先手玉は△4七歩成からの詰めろになっていますので、先手は攻めるか受けるかが迷う形です。

受けるだけなら△4六歩に▲4六同銀は△同馬▲同玉△4八龍▲4七歩△4五香▲同玉△4七龍▲4六歩△3六銀▲4四玉△4六龍▲5三玉△5二金まで詰みです。

また△4六歩に▲5六銀右は△4七金▲同銀△同歩成▲同玉△4五香▲3六玉△4六馬▲2六玉△2八龍▲2七桂△3五馬まで詰みです。

受けの場合の正解は△4六歩に▲3六銀と逃げる手だったようで、これで先手が残していたようですが、ちょっと際どい受け方のようです。

なお実戦は△4六歩に▲4二角△6一玉▲5二銀△同銀▲6二金△同玉▲7四桂から迫りましたが、少し足らなかったようです。

▲5二銀からの手順は最近詰将棋を解いているので、このような手が見える傾向かと思っていますが、元々後手玉に即詰みはなかったようで、詰まない玉を詰ましにいっても詰みません。

▲4二角では▲4二金がありました。

▲4二金に△6二玉と△6一玉の2つの逃げ方がありますが、今回は△6二玉について調べます。

▲4二金△6二玉▲5一角で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

この手順の▲4二金は重たい金で考えづらいのですが、持ち駒に金の数が多いので成立するようです。

▲4二金に△6二玉と逃げましたが、▲5一角が大駒の足を長く使う手です。

▲5一角に△7一玉なら▲8三桂△7二玉▲7一金で、△8三玉なら▲8四銀△9二玉▲8三金△9一玉▲7三角成△同桂▲9二歩△同龍▲同金△同玉▲9三飛△8二玉▲7三飛成△9一玉▲9二歩△同玉▲9三龍まで詰みです。

この手順の▲7一金に△8二玉なら▲8一金△同玉▲9一金△8二玉▲7三銀△8三玉▲8四銀成△8二玉▲7三角成△7一玉▲8三桂△6一玉▲5一金まで詰みです。

▲5一角に△7二玉なら▲8三金で、ソフトの評価値+99985で先手勝勢。

この手順は最後の▲8三金がうまい決め手です。

▲8三金以下△同玉▲7五桂△7四玉▲8三銀△6四玉▲6三桂成△5五玉▲5六銀左△4四玉▲4五銀打△3三玉▲3二金打まで詰みです。

手数はそれなりに長いですが、1手1手を頭の中で確認しながら進めるのは結構大事だと思っています。

なお、▲4二金に△6一玉の場合は後手玉に即詰みはありませんが、また別の機会に書きたいと思います。

また、最初の▲4二金では▲4二香成もあったようで、△同玉なら▲5四桂△同銀▲5三銀△同玉▲5四歩から詰みだったようです。

これもまた別の機会に書きたいと思います。

金を重たく打って寄せ形にするのが参考になった1局でした。