上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展からで▲4三桂と打った変化手順で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。
以前、▲4三桂に△4一玉と△3二玉と逃げた場合の変化を、この投稿の終りの方で書きました。https://shogiamateur.com/?p=44092&preview=true
今回は▲4三桂に△2一玉と△2二玉と逃げた場合について調べます。
なお△2二玉は、△2一玉とする変化に合流します。
よって、△2一玉を中心について調べます。
▲4三桂以下△2一玉▲2二歩△同玉▲3三金△1二玉▲1二歩で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

▲4三桂の王手に△2一玉と逃げたのですが、そこで▲2二歩と叩きます。
▲2二歩に△同玉としたのですが、これで△2二玉と同じ変化に合流します。
△2二同玉に▲3三金と貴重な持ち駒の金を投入します。
▲3三金に△同角は▲同成銀△1一玉▲2二角△同飛▲同成銀△同玉▲2三歩△同玉▲1三飛△2二玉▲3三飛成△1一玉▲1二歩△同玉▲1三桂成△1一玉▲2二龍まで詰みです。
よって▲3三金に△1一玉として逃れている感じもします。
そこで▲1二歩が継続手です。
これらの手順は1筋と2筋に歩が打てるのが大きく、持ち駒に歩の数が多いのが先手にとって貴重な戦力になっています。
なお、▲1二歩のところで▲1四香は△1二歩で詰みません。
▲1二歩は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手とも言えそうです。
後手玉を追い詰めてはいますが少し駒が足らないようにも見えるので、その後の指し手が気になります。
▲1二歩以下△同玉▲1四香△2一玉▲2二金で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順の▲1四香に△2一玉と逃げるのですが、そこで▲2二金の捨て駒が妙手です。
▲2二金で▲2二歩は打ち歩詰めなので打てません。
王手をするには▲2二金の筋しかないのですが、持ち駒は歩しかないので攻めが切れたようにも見えます。
△2二同玉以下▲1三桂成△2一玉▲2二歩△3二玉▲4二銀成△同玉▲2四角△3二玉▲3三角成△4一玉▲5一馬△3二玉▲3三成銀まで詰みです。
この手順の▲1三桂成がうっかりしやすい手で、ここで▲1三香成とすると△2一玉▲2二歩△1一玉に▲1二歩が打ち歩詰めになるので不詰みです。
よって▲1三桂成から迫って△2一玉▲2二歩△3二玉に▲4二銀成とこのタイミングでの王手で角を取るのが急所です。
▲4二銀成に△同飛は▲2三角で詰みです。
▲4二銀成に△同玉も▲2四角と角を離して打つのが急所で、以下ぴったり詰みのようです。
手数も長くうっかりしやすい筋もたくさんあるので実戦ではまず指せないですが、感覚的に頭の中で手を追っていけば、少しは棋力もつきそうです。
ちょっと長く難しい詰み手順が参考になった1局でした。