上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-24で互角。
角換わり腰掛銀は先手から仕掛けることが多いのですが、後手から仕掛ける展開です。
先手が6筋の歩を突いているのに対して後手は4筋の歩を突いていないので、その1手を攻めに使ってきました。
実戦は△6五歩以下▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲6五歩△7五歩で、ソフトの評価値+294で互角。
この手順は、3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねる手で部分的にはある筋です。
▲4五同桂に△4四銀でなく△4二銀を推奨していましたが、実戦の進行は互角とはいえ先手が少し指しやすいようです。
先手はどこかで▲6四歩として△同金なら▲2四歩△同歩に▲5一角のような筋です。
また▲6四歩に△6二金なら▲3三歩として△同桂なら▲同桂成△同銀▲7四桂のような両取りの狙いです。
なお△6五歩によく見る手順は、▲4五桂△4二銀▲6五歩△4四歩▲6四歩で、ソフトの評価値-29で互角。

この手順は後手は△4二銀と引いて△4四歩から桂馬を取りにいく手に対して、先手は6筋の歩を伸ばして左側の方で手を作る展開です。
▲6四歩に△同金なら▲7一角△5二飛▲6二歩△4五歩▲8二角成△6三金▲9一馬△6二金のような展開です。
▲6四歩に△6二金なら▲6六角として△4三銀上なら▲5五銀、▲6六角に△2二角なら▲3五歩△同歩▲3三歩△同桂▲4四角のような狙いです。
このような手を見ると将棋はこのように指すのだなという感覚で、元々自分は角換わり腰掛銀で相手から△6五歩のような手を指されたら受けに回らずに攻め合いにすることが多かったです。
受けが回って指すのがあまり好きでないみたいです。
ただし自分の使っているソフトで検討すると、最初のような局面は▲6五同歩が推奨手で出ることが多いです。
自分の使っているソフトはかなり古いソフトなので、最新版のソフトと比較すると強さと感覚が違うようです。
古いタイプのソフトでも自分は全く歯が立ちません。
角換わり腰掛銀で▲4五桂と跳ねて手を作る将棋は多いのですが、自分の使っているソフトは▲4五桂と跳ねる手は少ないです。
このあたりの感覚の違いは興味深いです。
本局も△6五歩に対するソフトの推奨手は▲6五同歩でした。
▲6五同歩以下△同桂▲6六銀△6四歩▲9六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲8八玉で、ソフトの評価値-5で互角。

この手順は▲6五同歩から受けに回る手で、▲9六歩とか最後の▲8八玉というのがなかなか指せないです。
相手から攻める手がなければ、受けに回って自玉を少し固くしてから攻めるという感覚のようです。
▲8八玉以下△9四歩▲6七歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲4五銀△7五歩▲同銀△7七歩▲同桂△同桂成▲同玉△6五桂▲8八玉で、ソフトの評価値+169で互角。
この手順は△9四歩に▲6七歩として6六の銀に紐をつけるのが形のようです。
後手は8筋に歩を合わせて手待ちですが、先手から動いてもらいたいようです。
先手が▲4五銀とぶつけたのに△7五歩から△7七歩は筋ですが、ちょっとまだ攻めが細いと先手も受けに回っていい勝負のようです。
角換わり腰掛銀で先手で受けに回る指し方は少ないようですが、受けに回ったからまずいということでなく、受けてもいい勝負であれば手としてはまずまずと考えた方がよさそうです。
角換わり腰掛銀の先手で受けに回るのが参考になった1局でした。