少ない攻め駒で相手玉を寄せる


上図は、先後逆で後手が横歩取り△8四飛型からの進展で、△7八銀と打った手に6七の玉が▲7六玉と逃げた局面。ソフトの評価値-3029で後手勝勢。

実戦は△7八銀と打った手に▲同金△同歩成▲同玉△7五飛の王手角取りに進んだのですが、△7八銀に▲7六玉と逃げた場合がよく分かっていませんでした。

駒割りは角と金銀の交換の2枚替えで後手が駒得ですが、8五の桂馬を取られると少し面倒な形になりそうです。

8五の桂馬がいる間にうまく先手玉を寄せれば理想的です。

▲7六玉には△8四金がありました。

▲7六玉以下△8四金に▲6四角なら△6七歩で、ソフトの評価値-2180で後手勝勢。

この手順の△8四金は△7五金の詰めろなので先手は▲6四角と受けました。

▲6四角は7五の地点の補強と▲5四桂のような含みもあります。

ただし、後手の陣形はしっかりしているので、そこまで怖い攻めではないです。

▲6四角と打った手に△6七歩がやや盲点です。

たまたま6筋の歩が切れていたので△6七歩と打てたのですが、後手の攻めは細いので歩の戦力も大切です。

△6七歩に▲5八金なら△8九銀成▲同飛△7八歩成のような感じです。

このような展開になるといつでも△7四金を角を取る手と、と金を使って攻めることができるので手が繋がりそうです。

▲7六玉以下△8四金に▲6五角なら△6七歩▲5八金△8九銀成▲同飛△7八歩成で、ソフトの評価値-

この手順の▲6五角は角が逃げる手ですが、後手からの△7五金を防いでいるので考えられる手です。

▲6五角に対しても△6七歩が急所のようで、以下▲5八金なら△8九銀成▲同飛△7八歩成とと金攻めで後手が指せているようです。

ここでうっかりしやすいのが、△6七歩で△6四歩と角取りに歩を打つ手もあり、角が移動すれば△7五金で先手玉が詰みですが、▲2七桂△5五飛▲5六歩とされると飛車が取られる形になるので、攻めが途切れる可能性もあります。

ただし、△6七歩に▲同金とすれば、△6四歩▲2七桂△6五飛▲同歩△5八角▲6八飛△6七銀不成▲同飛△6五歩で、ソフトの評価値-6169で後手勝勢。

この手順は△6七歩に▲同金とするといつでも△6七銀不成として金を取る筋ができるので、今度は△6四歩▲2七桂に△6五飛の大技が成立しそうです。

以下▲同歩に△5八角が急所の形で、先手玉は寄り筋です。

少ない攻め駒でも相手玉の守りが薄いと、急所をつけば寄り筋になるようです。

少ない攻め駒で相手玉を寄せるのが参考になった1局でした。