拠点の歩が残ると後から効果が出る

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6二金と引いた局面。ソフトの評価値+720で先手有利。

▲6四歩と突いた手に6三の金が△6二金と引いた展開です。

ここは先手にとってチャンスだった局面のようでしたが、対局中は気づかず甘い手を指してしまいました。

実戦は▲1五歩でソフトの評価値+221で互角。

この▲1五歩に△同歩なら大きなきかしになるのですが、さすがにそれはぬるいので後手は7筋と8筋から攻めてきます、

▲1五歩に△8六歩▲同歩△7六歩のような感じです。

また▲1五歩に△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛のような手もありそうです。

そのような展開になると▲1五歩と突いた手が1手パスのような感じになります。

実際は左側で後手の攻めに対応すればいい勝負なのでしょうが、角換わり腰掛銀で先手をもって受けに回る展開というのがやや不満です。

やむを得ず受けに回るのであれば仕方ありませんが、攻めるチャンスを逃がして受けに回るのがもったいないです。

▲1五歩では▲3三歩がありました。

▲3三歩△2二金▲7五歩で、ソフトの評価値+805で先手優勢。

この▲3三歩は3筋の歩を切っていたので叩く手がありました。

▲3三歩に△同桂なら▲同桂成△同金▲7四桂があります。

また▲3三歩に△同銀なら▲同桂成△同金▲7一銀があります。

これらの手順は安い駒で6二の金が取れる形なので先手の駒得になります。

よって後手は△2二金と辛抱したのですが、このような手に先手は少し悩みます。

3三の地点に攻めの拠点ができたのですが、まだ効果が不明です。

後手が4四銀型なので4五の桂馬が歩で取られる心配がないのは大きいですが、先手は歩切れでこの後に手が続くかどうかが気になります。

△2二金には▲7五歩と歩を補充します。

▲7五歩で先手は歩切れは解消されましたが、この局面は先手優勢のようです。

優勢という局面は、うまく手を繋げれば勝勢になるのでそれくらい形勢に差が開いているということになります。

駒の損得はなくても急所に駒が利いているということみたいです。

自分は古いソフトで検討しているのですが、今の最新のソフトなら先手勝勢になってもおかしくありません。

それくらい後手はまとまりのない陣形になっている可能性が高いです。

1例として▲7五歩以下△2五角▲2三歩△同金▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲3二金で、ソフトの評価値+880で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、後手は△2五角ともたれる指し方で▲2四飛を防ぎつつ場合によっては△3六歩~△3七歩成~△5八角成を狙った手です。

△2五角はソフトの候補手にない手ですが、先手は▲2三歩の叩きを入れて2二の金を無力化にして▲7一角から金を取って▲3二金で飛車が取れる形です。

このような展開になると3三の歩の拠点が大きいです。

真ん中の局面図の▲7五歩以下△8六歩▲同歩△7六歩▲同銀△8六飛▲8七銀△8一飛▲8二歩△7一飛▲7四歩で、ソフトの評価値+1003で先手優勢。

この展開は後手は受けてもきりがないので攻めた展開ですが、△8一飛に▲8二歩の叩きが大きく△同飛なら▲2三歩△同金▲7一角から金を取って▲3二金の筋があります。

よって▲8二歩に△7一飛と寄ったのですが、▲7四歩で後手の陣形がばらばらなので先手優勢のようです。

拠点の歩が残ると後から効果が出るのが参考になった1局でした。