飛車が成って1手勝ちを目指す

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で△7七歩と打った手に▲7九金と引いた局面。ソフトの評価値-2209で後手勝勢。

駒割りは後手の桂得でここで後手の手番なので少し形勢がいいと思っていましたが、後手勝勢だったのは全く気がつきませんでした。

後手から△8七飛成とできる形ですが、先手から▲6五銀△同歩▲6四桂のような手を気にしていました。

少し迷いましたが受けた方が無難かと思い、実戦は△6三銀と指しました。ソフトの評価値-1454で後手優勢。

この△6三銀に、実戦は▲6五銀△同歩▲8八金と飛車を成らせない指し方をしてきましたが、ソフトは▲6五銀では▲5八玉△8七飛成▲2三銀成△3三桂▲8八歩△7六龍▲3二成銀△同銀▲6五銀△同龍で、ソフトの評価値-1817で後手優勢。

この手順は▲5八玉と早逃げすることで、△8七飛成とされても少し受けが緩和されています。

1手先手玉が安全になったので、その間に▲2三銀成と遊んでいた銀を活用する展開で、形勢は後手優勢ですが後手の龍がそこまで働きがよくないので、まだ手数がかかるようです。

このような指し方もあったようですが、後手が攻める場合は6八の玉の形のまま攻めた方が厳しかったようです。

やはり飛車が成るというのはかなり価値の高い手で、△6三銀では△8七飛成がありました。

△8七飛成▲6五銀△同歩▲6四桂△4二玉▲7二桂成△同金で、ソフトの評価値-2125で後手勝勢。

この手順は△8七飛成として、次は△7八歩成▲同金△7六桂▲6九玉△7八龍▲同玉△7七金以下の即詰みを狙っています。

このような展開になれば、後手の大駒の龍と角がよく働いているのが分かります。

先手は△8七飛成に対して▲6五銀から▲6四桂と狙いの手を指しますが、△4二玉と逃げたのが冷静な手のようです。

以下▲7二桂成△同金と進み、先手の持ち駒は角銀となりましたが、意外と後手玉に迫る手がないようです。

△7二同金以下▲7三歩△7八歩成▲5八玉△7九と▲7二歩成△7八龍▲6八金△6九銀▲4九玉△6八龍で、ソフトの評価値-5542で後手勝勢。

この手順は△7二同金に▲7三歩と攻め合いにきましたが、△7八歩成があり▲同金なら△7七銀以下1手1手の形です。

よって△7八歩成に▲5八玉と逃げましたが△7九とで、後手が1手勝ちです。

△7二同金以下▲8八歩△7八歩成▲5八玉△8八とで、ソフトの評価値-3179で後手勝勢。

この手順は△7二同金に▲8八歩と受けた手に△7八歩成が継続手で、▲同金なら△7七銀が厳しいので▲5八玉と逃げましたが△8八とで後手が1手勝ちのようです。

△8八とは先手玉と反対側にと金が移動するので、この瞬間が後手も怖いところですが、次の△7九とが△7八龍からの寄せ形になっています。

手の流れとしてはそんなに難しい手はなさそうですが、直感で▲6四桂と打たせても問題ないと思うかどうかが大事なようです。

玉の危険度がどの位かが分かれば、△8七飛成と決断できていたようです。

このような見極めを早くできるようになりたいです。

飛車が成って1手勝ちを目指すのが参考になった1局でした。

金を重たく打って寄せ形にする

上図は、相居飛車からの進展で▲4三香不成と金を取った手に△5一玉と逃げた局面。ソフトの評価値+2363で先手勝勢。

この局面は先手がぼろっと金を取って王手をかけてから△5一玉と逃げた形で、部分的には先手が気分はいいのですが、後手玉は詰みかどうかは分かっていませんでした。

また先手玉は△4七歩成からの詰めろになっていますので、先手は攻めるか受けるかが迷う形です。

受けるだけなら△4六歩に▲4六同銀は△同馬▲同玉△4八龍▲4七歩△4五香▲同玉△4七龍▲4六歩△3六銀▲4四玉△4六龍▲5三玉△5二金まで詰みです。

また△4六歩に▲5六銀右は△4七金▲同銀△同歩成▲同玉△4五香▲3六玉△4六馬▲2六玉△2八龍▲2七桂△3五馬まで詰みです。

受けの場合の正解は△4六歩に▲3六銀と逃げる手だったようで、これで先手が残していたようですが、ちょっと際どい受け方のようです。

なお実戦は△4六歩に▲4二角△6一玉▲5二銀△同銀▲6二金△同玉▲7四桂から迫りましたが、少し足らなかったようです。

▲5二銀からの手順は最近詰将棋を解いているので、このような手が見える傾向かと思っていますが、元々後手玉に即詰みはなかったようで、詰まない玉を詰ましにいっても詰みません。

▲4二角では▲4二金がありました。

▲4二金に△6二玉と△6一玉の2つの逃げ方がありますが、今回は△6二玉について調べます。

▲4二金△6二玉▲5一角で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

この手順の▲4二金は重たい金で考えづらいのですが、持ち駒に金の数が多いので成立するようです。

▲4二金に△6二玉と逃げましたが、▲5一角が大駒の足を長く使う手です。

▲5一角に△7一玉なら▲8三桂△7二玉▲7一金で、△8三玉なら▲8四銀△9二玉▲8三金△9一玉▲7三角成△同桂▲9二歩△同龍▲同金△同玉▲9三飛△8二玉▲7三飛成△9一玉▲9二歩△同玉▲9三龍まで詰みです。

この手順の▲7一金に△8二玉なら▲8一金△同玉▲9一金△8二玉▲7三銀△8三玉▲8四銀成△8二玉▲7三角成△7一玉▲8三桂△6一玉▲5一金まで詰みです。

▲5一角に△7二玉なら▲8三金で、ソフトの評価値+99985で先手勝勢。

この手順は最後の▲8三金がうまい決め手です。

▲8三金以下△同玉▲7五桂△7四玉▲8三銀△6四玉▲6三桂成△5五玉▲5六銀左△4四玉▲4五銀打△3三玉▲3二金打まで詰みです。

手数はそれなりに長いですが、1手1手を頭の中で確認しながら進めるのは結構大事だと思っています。

なお、▲4二金に△6一玉の場合は後手玉に即詰みはありませんが、また別の機会に書きたいと思います。

また、最初の▲4二金では▲4二香成もあったようで、△同玉なら▲5四桂△同銀▲5三銀△同玉▲5四歩から詰みだったようです。

これもまた別の機会に書きたいと思います。

金を重たく打って寄せ形にするのが参考になった1局でした。

たくさんの攻め駒を活用して厚く指す

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-139で互角。

▲7五歩はどこかで▲7四歩と後手の桂頭を狙う手ではありますが、7六の地点に空間があくので少し怖いところはあります。

対局中はここでうまく攻めて差を広げたいと思っていましたが、思ったほど成果が上がりませんでした。

実戦は▲7五歩以下△8五桂▲8八銀△6四角▲4六角△同角▲同歩△7七歩▲6八金寄△6六歩▲5八金上で、ソフトの評価値+128で互角。

この手順は△8五桂から△6四角と打つ形です。

△8五桂に▲8八銀と壁銀にさせるのは気持ちがいいのですが、先手から▲8六歩と桂取りの催促する手があるので、後手としても決断の1手です。

△6四角は横歩取りの戦型だと角のラインで飛車を責めることで、先手の形を微妙に変えて何か手がないか模索した感じです。

先手は▲4六角と打ったことで△同角▲同歩とさせて4七の地点に空間をあけました。

△7七歩に▲同桂なら△同桂成▲同銀△3六桂の両取りがあるので、先手は▲7九金と辛抱して以下△6六歩と突きました。

△6六歩に▲同歩なら△6七歩▲5八金寄△7八角のような筋が怖いので▲5八金上で互角のようです。

対局中は何か攻め手がないかと手を尽くしましたが、先手も耐久性がありはっきりしません。

やはり攻めは飛車が中心となって攻めないと、攻めが細いようです。

△8五桂では△2五歩がありました。

△2五歩▲6八金上△2四飛▲2七歩△7六歩▲8八銀△3六歩で、ソフトの評価値-186で互角。

この手順は△2五歩と突くことで△2五桂の筋がなくなるので、最初は意味が分かりませんでした。

しかし本当の目的は飛車の活用で、△2四飛と2筋に飛車を回して△2六歩を狙います。

先手は▲2七歩と受けますが、持ち駒の歩が少なくなるので後手としては少し満足です。

▲2七歩には△7六歩と打って▲同銀なら△5五角があるので▲8八銀と引きますが、そこで△3六歩と垂らします。

△3六歩と打つことで後手は歩切れになるので少し指しにくいですが、△4五桂と跳ねる手や△5五角とか△6四角と打つ狙いがあります。

△3六歩以下▲7九玉△6四角▲4六角△同角▲同歩△6四角▲4七銀△4五桂▲4八角△5四飛▲9六歩△2四銀で、ソフトの評価値-321で後手有利。

この手順は▲9六歩がややぬるい手ですが、後手は飛車と角と桂馬と銀と歩を攻めに活用する展開で、盤上全体を使って指すイメージです。

最後の△2四銀は次に△3五銀とする狙いです。

あせって攻めるのでなく、力をためて攻める感じが大事なようです。

たくさんの攻め駒を活用して厚く指すのが参考になった1局でした。

金を狙った角打ちで手を作る

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△5五角と打った局面。ソフトの評価値+164で互角。

後手が△4七歩として▲3八金に△5五角とした展開です。

△5五角は攻防の手で後手から△4六角~△4五銀とするのが狙いです。

先手は4五の桂馬を取らせるわけにはいかないので、それまでに手を作りたいところです。

ただし、対局中はあまり方針がまとまらずふわっと指してしまいましたが、気がついたら不利にになっていました。

実戦は▲2四歩△同歩▲5六銀△4六角▲6八金△3七銀▲4七金△3八銀不成▲6九飛△4七銀不成▲同銀△3七角成で、ソフトの評価値-863で後手優勢。

この手順の▲2四歩の突き捨ては、後手が4六角としたときに△1三角のような逃げ道を消したつもりです。

△同歩に▲5六銀△4六角まではそこまでおかしくはなかったのですが、次の▲6八金が悪かったです。

以下△3七銀から金と銀の交換となり。働きの狭い角が馬になったら先手はいいところがありません。

実戦の手順では全くだめです。

▲6八金ではまだ▲4七金として、以下△3八銀▲4六金△2九銀不成▲6一角△4九飛▲8八玉△4六飛成▲4三角成△同金▲4七金で、ソフトの評価値+140で互角。

この手順は▲4七金に△3八銀から飛車を角の交換ですが、5六に銀を打った後に▲4六金とでる展開なのでちょっと駒が重たい感じです。

やや苦肉の対応という感じで、△5五角に対してはもう少しスマートな指し方があったらいいです。

▲2四歩では▲6一角がありました。

▲6一角に△4六角なら▲4七金で、ソフトの評価値+387で先手有利。

この手順の▲6一角は4三の金を狙った手ですが、場合によっては▲4三角成△同金▲2四歩△同歩▲同飛のような狙いがあります。

やや単調にみえても角と金の交換とはいえ後手の守りの金を取るのは大きいです。

▲6一角に△4六角なら▲4七金とします。

▲4七金に△3八銀が気になりますが、▲4六金△2九銀不成▲8八玉△4八飛▲2四歩△同歩▲2三歩△4六飛成▲2二角で、ソフトの評価値+899で先手優勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、後手は飛車を取りますが2九の銀の働きが悪いです。

一方、先手の銀は持ち駒にあり攻めに使えます。

後手は△4八飛~△4六飛成とするのは大きい手すが、先手の▲2三歩から▲2二角の方が厳しく△同金なら▲2二同歩成△同玉▲4三角成のような手が生じます。

▲6一角に△2二玉なら▲8八玉で、ソフトの評価値+290で互角。

この手順はお互いに矢倉の定位置に入城した展開です。

▲8八玉に△8六歩なら▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲4一銀△4二金寄▲4三角成△同金▲3二金△1二玉▲1五歩△同歩▲同香△1四歩▲同香△1三歩▲2四歩△同歩▲2二歩で、ソフトの評価値+911で先手優勢。

この手順は後手は8筋の歩の交換から△8二飛とする手ですが、▲4一銀が意外とうるさいです。

以下△4二金寄に▲4三角成~▲3二角成はやや無理ぽく見えますが、1筋と2筋の攻めが入ると後手は相当危ないです。

後手はまた別の受け方をすると思いますが、後手の金が1枚取れたら先手は満足です。

金を狙った角打ちで手を作るのが参考になった1局でした。

飛車を浮き飛車にして駒を活用する

上図は、力戦形から後手が△4二飛とした局面。ソフトの評価値+227で互角。

後手は態度を保留した指し方だったのですが、ここで△4二飛として振り飛車にしました。

後手の玉の囲いを後回しにして狙いは少し分かりかねますが、先手はここからどのように指すかという局面です。

実戦は▲3七桂△6二玉▲9六歩△9四歩▲8六歩△7二玉▲8七銀△7四歩▲7八金で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の▲3七桂は、将来後手からの△4五歩に備える手です。

4筋からの争点をカバーしてその間に先手玉を囲う意味です。

囲い方は銀冠まで組んで、余裕があれば銀冠穴熊もありそうです。

ただし、3七の桂頭が狙われやすい形なので、後手に三間飛車にされることがあります。

当面は4七の銀は固定するか、▲5六銀から▲1六歩から▲2六飛のように飛車の横利きで受ける形もありそうです。

▲3七桂以降の評価値は互角のようですが、▲3七桂はソフトの候補手には入っていませんでした。

▲3七桂では▲3五歩がありました。

▲3五歩△同歩▲3八飛△4三金▲3五飛△6二玉▲3七桂△7二玉▲9六歩△3四歩▲3六飛で、ソフトの評価値+216で互角。

この手順は▲3五歩と突き捨ててから▲3八飛と回る手です。

後手玉が薄い場合によくある指し方で、先手は急戦調を匂わせます。

後手は角頭の補強で△4三金としますが、先手は▲3五飛から▲3七桂がこの形のようです。

▲3六飛と▲3七桂の形は、だいぶ昔に後手が中飛車の場合に▲5七銀と▲3六飛と▲3七桂の組み合わせの駒組みがありました。

その場合は先手は舟囲いだったのですが、本局の場合は左美濃に囲えます。

また先手の4七の銀は▲5六銀としてから、いいタイミングで▲4五歩と仕掛ける形になりそうです。

ただし、浮き飛車は相手の陣形に接近しているため指しこなすのは力がいります。

本来、飛車は遠くから睨みを利かせるのがいいのですが、やや接近戦のため狙われやすいという意味です。

▲3六飛以下△9四歩▲7七角△3二飛▲2六飛△8二玉▲1六歩△7二金▲5六銀△3五歩▲8八玉△5一角▲2四歩△同歩▲4五歩で、ソフトの評価値+156で互角。

この手順は後手が△3二飛から先手の浮き飛車を逆に狙いにきた手で、先手は▲2六飛と2筋にかわします。

浮き飛車が狙われやすいとはこのような意味で、先手の飛車が3筋から移動すると3七の桂頭が狙われやすいです。

先手が▲2六飛とした形は▲1六歩がセットのような手で、将来△1五角を防いでいます。

後手の△3二飛から△3五歩には、先手は▲2四歩から▲4五歩と動く形で、これでいい勝負のようです。

どこかで後手が△3六歩と伸ばしても、2筋の歩を付き捨てていれば▲3三歩という手があり、△3三同角なら▲3六飛、また△3三同飛なら▲2四飛を含みにする切り返しがあります。

飛車を浮き飛車にして駒を活用するのが参考になった1局でした。

飛車の利きを止めてから桂馬で王手をする

上図は、先後逆で▲5三銀に△3一玉と逃げた変化手順。ソフトの評価値+99977で先手勝勢。

以前、▲5三銀に△5一玉と△4一玉と逃げた場合の詰み手順を調べました。https://shogiamateur.com/?p=44085&preview=true

今回は△3一玉と逃げた場合の詰み手順を調べます。

△3一玉と逃げる変化が一番複雑です。

△3一玉以下▲4二銀打で、ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

この手順の▲4二銀打は4二の地点に2四の角と9二の飛車がいるので、清算する筋を読まないといけません。

また逃げる手としては△2一玉とする手もありそうです。

一番考えやすい変化として▲4二銀打に△2一玉なら、▲2二歩△1一玉▲1二歩△同玉▲1三歩△同角▲同桂成△同玉▲2五桂△2三玉▲3三銀成△2四玉▲1三角△1五玉▲1六金打まで詰みです。

この手順は手数は長いのですが、1筋と2筋に歩を使えるのが大きく並べ詰みです。

よって▲4二銀打に後手は取る手を考えますが、△4二同飛とします。

▲4二銀打△同飛▲同銀成△同角▲4三桂△4一玉▲1一飛△3一香▲5一金△3二玉▲3一桂成△同角▲3三桂成まで詰みです。

この手順も手数は長いのですが、▲4三桂と打つと後手玉は意外と狭く、▲1一飛△3一香に▲5一金から詰み筋です。

よって分かりやすそうな変化は詰みです。

▲4二銀打以下△同角が一番難しい変化でこの場合は▲4三桂で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順の▲4三桂が相当見えにくいです。

▲4三桂で普通は▲4二銀成と角を取るのですが、△同飛で詰みません。

また▲4二銀打で先に▲4三桂とするのは△2一玉で詰みません。

これらは9二の飛車が横に利く形は詰まないようです。

▲4三桂に対して玉が逃げるのは、△4一玉と△3二玉と△2一玉と△2二玉の4箇所あります。

比較的分かりやすい逃げ方は、△4一玉です。

▲4三桂△4一玉▲4二銀成△同飛▲5一金△3二玉▲3三成銀△2一玉▲2二歩△同飛▲同成銀△同玉▲3三角△3二玉▲4二飛△2三玉▲2二飛成まで詰みです。

この手順は△4一玉に▲4二銀成と角を取る手が大きく、以下△同飛に▲5一金が見えれば並べ詰みです。

自分はなぜか▲4二銀成と角を取る手が最初に見えないので、直感が悪いです。

なおこの手順の△4二同飛で△4二同玉は、▲3三角△3二玉▲2二金△4一玉▲5一角成まで詰みです。

▲4三桂に△3二玉と逃げるのは、▲4二銀成△同飛▲3三金△2一玉▲2二歩△同飛▲同金△同玉▲3三成銀△1一玉▲2二角△1二玉▲1一飛まで詰みです。

これらを見ると、▲4二銀成と角を取ったときに王手になる筋は詰みのようですが、▲4三桂と攻めの拠点を作っているのが大きいです。

残りの▲4三桂に△2一玉と△2二玉と逃げた場合はまた別の機会に書きます。

飛車の利きを止めてから桂馬で王手をするのが参考になった1局でした。

受けてもきりがない場合は攻め合いにする

上図は、先後逆で相居飛車から進展で△8六歩に▲同歩とした局面。ソフトの評価値+104で互角。

先手が矢倉で後手が雁木からの展開で、ここまで角と銀がさばけていい勝負のようです。

先手の3六の角が微妙な位置ですが、後手玉がやや薄いので先手が張り付くような攻めをするとうるさい形です。

後手は角と銀が持ち駒にありますが歩切れなので、すぐに細かい攻めができません。

実戦はどのように指していいか方針がまとまらず、△4五銀と打ちました。

▲8六同歩以下△4五銀▲1八角で、ソフトの評価値+422で先手有利。

この手順は先手の角道を止める△4五銀ですが、▲1八角と引いてここでまた後手の手が難しいです。

先手の角の利きは決して悪くなく、△4五銀と打ったことで▲4六歩と突く手が銀取りになります。

4五の銀と6三の銀の位置関係があまりよくなく、角が間接的に6三の地点まで利いているので後手としてはあまりいい展開ではなさそうです。

△4五銀は角取りで一時的に気持ちのいい手でも、逃げられるとその後がぱっとしません。

大駒は遠くから睨んだ方が駒のあたりが少なくて、働きがよさそうです。

△4五銀では△7五歩がありました。ソフトの評価値+145で互角。

この△7五歩は攻めるなら筋の手で、6五に桂馬がいるので攻め筋を増やすという意味では有効な手でした。

持ち駒を温存して盤上の安い駒を活用するというのは、本筋のような手だったです。

△7五歩に▲同歩なら△3九角▲6八飛△6六角成▲同金△5七銀▲6七飛△8六飛▲8七歩△6六飛で、ソフトの評価値-1361で後手優勢。

この手順の▲7五同歩は悪い手ですが、△3九角から△6六角成と△8六飛から△6六飛の組み合わせで後手優勢です。

▲7五同歩とさせることで、△8六飛から△6六飛とできるのが急所です。

△7五歩に▲同銀なら△5七桂成▲同金△3九角▲5八飛△6九銀で、ソフトの評価値+81で互角。

この手順は▲7五同銀はソフトの推奨手ではないのですが候補手の1つで、△5七桂成と捨てて▲同金に△3九角がよくある手で、以下▲5八飛に△6九銀の割打ちの銀を打っていい勝負のようです。

△7五歩に▲5四歩なら△8六歩▲同歩△7六歩で、ソフトの評価値+100で互角。

この手順は▲5四歩と取り込む手に、8筋を突き捨ててから△7六歩と攻め合いの形にします。

▲5四歩に△同銀は▲7三銀から▲6四銀成の筋があるので、▲5四歩に対応しない形のようです。

△7五歩に▲2二歩なら△8六歩▲同歩△7六歩▲2一歩成△7七銀で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順の▲2二歩はソフトの推奨手の手筋で、△2二同金でも△3三桂でも後手は形が崩れて味が悪いです。

△3三桂と逃げると▲3四歩と先手の攻めがかえって早くなるようです。

よって▲2二歩には受ける形でないので後手は桂損になりますが、△8六歩~△7六歩~△7七銀の攻め合いでいい勝負のようです。

受けてもきりがない場合は攻め合いにするのが参考になった1局でした。

2筋を3筋を突き捨てて飛車を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5四銀とした局面。ソフトの評価値+62で互角。

実戦は△5四銀以下▲9六歩として以下△同歩の進展になりました。https://shogiamateur.com/?p=44000&preview=true

この展開だと玉の周辺で戦いになりますが、やや捻った感じです。

▲9六歩はソフトの推奨手ではありましたが、別の候補手として▲3六歩もありました。

▲3六歩の方がどちらかと言えば自然な感じで、将来的に▲3五歩と後手の角頭を攻める手や▲3七桂と桂馬を活用する筋があります。

▲3六歩と突くことで先手の飛車の働きが増します。

ただし、後手から△8五歩と動かれたときの対応が気になります。

△5四銀以下▲3六歩△8五歩▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲8五歩で、ソフトの評価値-23で互角。

この手順は▲3六歩に△8五歩と後手から動いてきた展開です。

後手は玉の囲いを最小限にして7三の桂馬を攻めに使ってきます。

△8五歩に▲同歩とする手もありますが、△同桂▲8六角△6五歩で、ソフトの評価値-182で互角。

この手順は△8五同桂が角取りになるので角が逃げることになり、そこで△6五歩とすると後手が角道を通した攻めがうるさく、後手が先に攻めている感じです。

後手の桂馬が3段目に跳ねると攻め足が速くなるので、できれば後手の桂馬は3段目に跳ねさせない方が安全のようです。

よって△8五歩に対して先手は▲2四歩の突き捨てから▲3五歩と動きます。

▲3五歩と突ける形になれば、一応▲3六歩と突いた手は活きてきそうです。

▲3五歩に対して後手は手の広いところですが、△同歩とします。

そこで▲8五歩と手を戻しますが、先手からは▲3四歩△4四角▲2四飛が狙いです。

先手は2筋と3筋の歩を突き捨てて飛車が活用できるかがポイントです。

▲8五歩以下△4三金▲8六角△2二飛▲6四角△2五歩▲3二歩で、ソフトの評価値-50で互角。

この手順の△4三金は後手の守りが崩れて少し指しづらいのですが、先手の▲3四歩を防ぐ手です。

△4三金はソフトの候補手の1つとしてあるので、有力な手のようです。

△4三金に▲8六角は△8五桂の角取りの先受けの手で、▲6四角が狙いです。

▲8六角に△2二飛が先手の手を逆用する手で、後手は△2五歩から△2六歩と2筋を突破する狙いです。

後手の狙いは単純ですが、先手は2九の桂馬を活用しづらいので受け方が難しいです。

後手の△2二飛に▲6四角は自然ですが、△2五歩に▲3二歩が返し技です。

3筋の歩が切れていると▲3二歩のような手はよくあるのですが、先手はぎりぎりの受けという感じです。

▲3二歩で▲2七歩では先手の飛車の活用がしづらいので、あまりいい手ではないようです。

また▲3二歩で▲3七桂もありそうですが、△2六歩▲2五歩△3六歩で先手がますそうです。

▲3二歩以下△2六歩▲3一歩成△2七歩成▲3二と△同飛▲2七飛で、ソフトの評価値+242で互角。

この手順は先手の理想的な狙いですが、後手が△2六歩から△2七歩成とする間に先手は▲3一歩成から▲3二ととして、後手の飛車を2筋からずらします。

以下△3二同飛に▲2七飛として、先手は飛車が軽くなって捌けてきたのでいい勝負のようです。

2筋を3筋を突き捨てて飛車を活用するのが参考になった1局でした。

遅いようでも▲2四歩と突いて飛車を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4四角と打った局面。ソフトの評価値+867で先手優勢。

後手の四間飛車に先手が▲5七銀型から▲3五歩と仕掛けた展開です。

駒割りは銀と桂馬の交換ですが、2九の桂馬が4五まで跳ねており3三に馬がてきています。

後手玉が通常の美濃囲いでなく△7二玉型で、戦いに近くなっているのでそれも形勢に影響しているようです。

これらより先手が指せているようです。

ただし1手でも甘い手を指せばすぐに振り出しに戻るのが将棋の難しいところです。

△4四角は攻防の角で、先手の馬を消す狙いや場合によっては△9九角成のような筋があります。

対局中は少し先手が指せていると思い手堅く指しましたが、あまりよくなかったようです。

実戦は▲8八銀で、ソフトの評価値+223で互角。

この手の▲8八銀は受けに回った手ですが、形勢が互角になりました。

優勢から互角になるというのは手は、疑問主か悪手に近い手だと思います。

▲8八銀がよくないのは、おそらく▲8八銀と上がる必要がないのに受けに回って相手を立ち直らせるチャンスを与えたということだと思います。

▲8八銀は壁銀なので玉が8筋に逃げることができないのも形勢に影響しています。

▲8八銀は1手の価値が低いみたいです。

▲8八銀以下△3三角▲同桂成△5二銀で、ソフトの評価値+197で互角。

この手順の△3三角~△5二銀は、先手の馬を消したのが大きく成桂がまだ働かない状態なので互角に戻ったようです。

また先手は飛車が働いていないのが痛いです。

このような展開になると振り飛車側はやる気がでてきます。

▲8八銀では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+906で先手優勢。

この手順の▲2四歩は飛車を活用する手ですが、少し遅いような気もします。

理想をいえば、ここで▲2四歩でなく数手前に▲2四歩△同歩と突き捨てていればここで▲2四歩の必要はなく▲2四飛と活用できます。

昔の感覚だと、対抗形では飛車先の歩は早めに突き捨てておくという感じですが、実戦がそのような展開にならないのも結構多いです。

▲2四歩に△同歩なら▲同飛△8二玉▲2二飛成△7二銀▲4四馬△同銀▲2三角△5一飛▲3四角成で、ソフトの評価値+892で先手優勢。

この手順は後手は玉の早逃げをして高美濃に囲ったのに対して、先手の飛車が成る展開で▲2三角~▲3四角成と馬ができれば先手優勢です。

▲2四歩に△3三角なら▲同桂成△5二銀▲2三歩成△1五角▲2五飛△3七角成▲3二と△4七馬▲2二飛成△5八馬▲4一と△6九馬▲同玉で、ソフトの評価値+1757で先手優勢。

この手順は後手は△2四同歩とせずにその間に動いて勝負する展開ですが、飛車と角の攻めだけでは意外と単調で駒かい攻めができずに一直線に切れ模様になるみたいです。

このような展開になったときも先手は▲8八銀型より▲7九銀型の方が玉が広くて安心です。

遅いようでも▲2四歩と突いて飛車を活用するのが参考になった1局でした。

後手の駒組みを見て受け方を考える

上図は、角換わりからの進展で△3一玉とした局面。ソフトの評価値+5で互角。

角換わりで先手が▲3七桂からの急戦模様に駒組みしたのに対して、後手が早繰銀にした展開です。

以前この局面で▲5六銀があると書きました。https://shogiamateur.com/?p=43511&preview=true

今回は別の指し方を調べます。

後手の駒組みの特徴は、△4四歩と突いているので先手からすぐに▲4五桂と跳ねる形にはなりません。

先手が桂馬を活用するにはどこかで▲4五歩と突くことになります。

また後手が△3一玉としたことで、後手の銀が将来△7五銀と5段目に進出したときに部分的な手筋として先手は▲2四歩△同歩▲2五歩の反撃の継ぎ歩があるのですが、△同歩▲同飛としても△6四銀と引かれて▲2一飛成には△同玉と受けに利いています。

そのような意味で、後手の駒組みはなかかな有効な指し方のようです。

この局面で先手の指し方が難しいのですが、▲6八玉がありました。

▲6八玉△7五歩▲同歩△同銀▲7六歩で、ソフトの評価値+11で互角。

▲6八玉は後手の攻めの銀に玉を近づけて受ける手なので、普通は感覚的に少し指しにくいです。

▲6八玉に後手は1手ためてから攻める手もありそうですが、△7五歩から動いてきます。

△7五歩に▲同歩として△同銀に▲7六歩が盲点です。

自分の古い感覚として、まず早繰銀に玉を近づけるのと、7筋の歩を交換して直後に▲7六歩と打つ感覚がほとんどありません。

自分の感覚と全く違う指し方ですが、どのように受けるかが気になります。

▲7六歩以下△8六歩▲同歩△同銀▲8三歩△同飛▲6一角△7七銀成▲同桂で、ソフトの評価値+254で互角。

この手順は▲7六歩に後手が△8六歩から銀交換をして動いてきたのですが、△8六同銀に▲8三歩が盲点です。

後手の5二の金が浮いているので先手はそれを逆用する指し方で、△同飛に▲6一角が狙い筋です。

最後の▲7七同桂の局面は先手の飛車が1段飛車なので、後手は飛車が成れません。

▲7七同桂以下△8二飛▲7一銀△9二飛▲8九飛△5一金▲8三角成で、ソフトの評価値+352で先手有利。

この手順は▲7一銀と後手の飛車を責める手で、以下△9二飛には▲8九飛と飛車を8筋に転換させて先手が少し指せているようです。

なお▲7一銀では▲8三銀も有力です。

後手は5二の金が浮いたままなら、このような先手の受け方があるので△7五歩では△4二金右とか△4三金右などが有力のようです。

またその場合には、先手は▲6六銀から▲5六銀のようなやや力戦形の指し方になりそうです。

後手の駒組みを見て受け方を考えるのが参考になった1局でした。