1段目に金を打って詰ます

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5三銀に△4一玉とした変化手順の局面で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

以前、▲5三銀に△5一玉の手順を調べました。https://shogiamateur.com/?p=43590&preview=true

今回は▲5三銀に△4一玉の詰み手順を調べます。

後手の陣形は2四の角と9二に飛車が遠くから4二の地点に2枚受けに利いているので、意外と詰ましにくいです。

1枚だけ利いているのであれば▲4二銀打のような手はありますが、この場合は▲4二銀打には△同角で詰みません。

△4一玉以下▲3三桂打△3一玉▲2一金で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

この手順の▲3三桂打は2四の角の利きを止める手ですが、この手は少し打ちにくいです。

▲3三桂打に△同角は▲同桂不成以下詰みです。

▲3三桂打に△3二玉は▲4三銀△2二玉▲2三歩△同玉▲3四銀成△2二玉▲2三歩以下詰みです。

この手順は△2二玉に▲2三歩と叩けるのが大きいです。

よって▲3三桂打には△3一玉と逃げて、そこで▲3二歩と打ちたくなりますがそれは2歩のため打てません。

▲2一金以下△3二玉▲4三銀△2三玉▲3四銀成△1二玉▲1三歩で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

この手順は▲2一金がかなり打ちにくく、1段目に金を打って玉を2段目に上がるのは感覚的に指しにくいです。

△3二玉に▲4三銀から追って数手後の△1二玉に▲1三歩と打てるのが大きいです。

1筋と2筋の歩が切れており、先手の持ち駒に歩の数が多いことで詰み筋になっています。

▲1三歩と打った局面を見ると、2一の金がよく働いています。

▲1三歩以下△同角▲同桂成△同玉▲2四角△1二玉▲1四香で詰みです。

▲2一金が分かれば以下は並べ詰みみたいなところはありますが、この詰み手順も実戦では指せないような気がします。

1筋と2筋の歩が打てるかの確認と、持ち駒の歩の数の確認など短い時間での確認作業をしてからの詰み筋を探すというのは、意外とハードルが高いです。

自分も詰将棋は毎日数題解くようにしていますが、それでも詰み筋でない手を考えると全く読み筋がまとまらなくなり、時間をかけても全く見えていないということがよくあります。

本筋の手が見えれば、後は流れに沿って手を追っていけば詰んでいたということもあり、やはり詰み筋の手が最初に見えるかはかなり大事なようです。

なお最初の局面の▲3三桂打では▲5二銀打△3一玉▲4二銀成△同角▲2三桂△2一玉▲2二歩以下でも以下詰みだったようです。

こちらの手順も▲4二銀成は難しそうなので、多分実戦では指せないです。

1段目に金を打って詰ますのが参考になった1局でした。

馬を作ってもたれる形にする

上図は、先後逆で▲2四同飛と角を取った局面。ソフトの評価値-59で互角。

先手が銀交換からさらに角交換をして捌いてきた展開で、後手がどのように受けるかという局面です。

攻めの銀と守りの銀を交換されてさらに角交換ということで、先手が気持ちよく捌いている感じですが、局面は互角でした。

昔の感覚だと攻めの銀と守りの銀の交換なので、おそらく先手がいいのかと思いがちですが、ソフトで検証すると思ったほど差が開いていないことが多いです。

ソフトで検証すると数値化されるので、具体的にどの程度の形勢かということが理解できるのが大きな進歩だと思っています。

とりあえず飛車成りは受ける形なので実戦は△2三歩と受けました。

▲2四同飛以下△2三歩▲2八飛△3六歩が実戦の進行ですが、そこで▲7九玉でソフトの評価値+335で先手有利。

この手順は△2三歩に▲2八飛までは自然ですが、ここで後手の手が難しく△3六歩と打ちましたが特に狙いがあったわけではないです。

最後の▲7九玉は変化手順ですが、このように進めば先手が少し指しやすかったようです。

▲7九玉は価値の高い手で、▲6九玉型より玉がはるかにしっかりしています。

▲7九玉以下△3七銀▲7一銀△7二飛▲2五飛△7一飛▲8五飛△7三銀▲8二角で、ソフトの評価値+1385で先手優勢。

この手順の△3七銀に▲7一銀はかなり指しにくい手ですが、△7二飛に▲2五飛として以下△7一飛に▲8五飛と回ります。

後手は銀得ですが、先手の飛車の働きがよく△7三銀と受けても▲8二角から攻め込んで先手優勢のようです。

▲7一銀のようなB面攻撃はたまにでますが、局面全体を見ていないと浮かばないので参考になります。

△2三歩では△2三銀がありました。ソフトの評価値+81で互角。

この手は銀で飛車成りを受けたのですが、ぱっと見で△2三歩と△2三銀の違いが分かりにくいです。

後手の受けだけの形を考えると、先手が飛車を引くと次に▲2四歩と打つのが銀取りで厳しくなりますので、後手としてはその対策が必要です。

△2三銀に▲2八飛なら△2七歩▲同飛△3八角▲2八飛△4七角成▲5八銀△4六馬で、ソフトの評価値-291で互角。

この手順は▲2八飛には△2七歩と叩くのが急所で、ここで△2四歩と受ける手は後手の進展性がないのでソフトの評価値+472で先手有利。

よって△2七歩に▲同飛としましたが、△3八角から馬を作って持たれる展開です。

先手は玉が入城していない形で薄いので、後手も馬ができればまずまずです。

なおソフトは△2七歩に▲6八飛を推奨しており、以下△2八角▲1八香△1九角成▲7九玉△2九馬▲7一角△7二飛▲8二銀で、ソフトの評価値+162で互角。

この手順の▲6八飛も相当指しにくく、これで先手の飛車が攻めに使えなくなりますが、▲7一角から▲8二銀として手を作ってどうかという展開です。

これもなかなか真似できません。

△2三銀に▲2六飛なら△4八角で、ソフトの評価値+79で互角。

この手順は▲2六飛として△2七歩と叩く筋はなくなりますが、今度は△4八角と打っていい勝負のようです。

馬を作ってもたれる形にするのが参考になった1局でした。

後手の対応によって全く展開が違ってくる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9六同歩とした局面。ソフトの評価値+33で互角。

先手が9筋の地獄突きをした形で、△9六同歩に銀で取るか香車で取るかの局面です。

居飛車対振り飛車の対抗形で▲9六歩のような手はたまにあるのですが、後手の陣形がちょっとでも違うと先手も取り方が変わってくるようです。

実戦は▲9六同銀△同香▲同香△8五歩で、ソフトの評価値-174で互角。

この手順は▲9六同銀として以下銀と香車の交換になって△8五歩と突いた展開です。

自分の感覚としては、対抗形だろうと棒銀の端攻めの場合でも端を突いたときに銀で取れる場合と香車で取れる場合は、基本的に銀で取るものだと思っています。

例外的に香車で取るようなケースもあるようですが、ほとんど銀で取るようなイメージです。

銀が捌けなくて置き去りになるのがまずいという感じです。

ただし、銀冠の場合は香車で取る手もあったようで、銀冠の銀は守りの銀なので銀を渡すと少し守りが弱くなります。

実戦のように銀を渡す形になると、△8五歩と突かれた後の対応がまた難しいです。

先手は香車を持ち駒にしたのと▲9三香成のような手はありますが、後手玉が6二の形なので、▲9三香成もまだ攻め駒としては遠い感じです。

また持ち駒の香車は△6五歩と突く形には▲6四香のような狙いはありますが、後手の金駒と交換になっても先に銀を渡しているのでほぼ互角です。

そのような意味で▲9六同銀としたのは少しもったいない感じです。

▲9六同銀では▲9六同香がありました。ソフトの評価値+62で互角。

この手順は▲9六同香として香車の交換を目指す手です。

ただし、これだけを見ると先手の具体的な狙いが分かりにくいです。

歩を持ち駒にしても、先手はどこにその歩を使うかが分かりにくいからです。

▲9六同香には△9六同香と△9五歩と△9四歩の3通りが考えられます。

▲9六同香に△同香なら▲同銀△4四角▲2四歩△2六香▲3八飛△2九香成▲2三歩成△2六歩▲2八歩で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は香車の交換をしてから△4四角が歩の裏側にある飛車を狙う手で、香車があるので△2六香が狙い筋です。

△4四角に▲2四歩としますが、△2六香▲3八飛△2九香成と後手は桂得します。

ただし先手も▲2三歩成としてこれはいい勝負のようです。

▲9六同香に△9五歩なら▲同香△同香▲9六歩△8五歩▲同歩△9六香▲同銀△4六歩▲同歩△6五歩▲同歩で、ソフトの評価値+187で互角。

この展開は△9五歩としてから先に後手が香得する展開で、▲9六歩の瞬間に後手が技がかかるかどうかという形です。

先手陣も左側はしっかりしているので、玉頭戦になってもいい勝負のようです。

▲9六同香に△9四歩▲3六歩△6三銀上▲3五歩△4三金▲3四歩△同金▲3八飛△3五歩で、ソフトの評価値+5で互角。

この手順は△9四歩として戦いを先延ばしにした展開に、先手は持ち駒に歩が増えたので▲3六歩から▲3五歩と動きます。

▲3五歩に△同歩は▲3四歩がうるさいので△4三金としましたが、簡単に先手は2筋と3筋を突破できないのでいい勝負のようです。

後手の対応によって全く展開が違ってくるのが参考になった1局でした。

後手玉を少ない駒で寄せる

上図は、後手横歩取り△3三角型からの変化手順で▲8四歩で、ソフトの評価値+99979で先手勝勢。

変化手順なので実戦にでない手順ですが、▲8四歩と打った局面が以下後手玉が即詰みなのが意外でした。

先手の持ち駒に金があるのは心強いのですが、先手の5二の龍がかげに隠れて活用しづらい形です。

そのような意味で少し足らないかと思っていましたが、そうでもなかったようです。

▲8四歩に△同玉と△9四玉と△7四玉と△8四同馬の4つの手がありますが、それぞれ調べてみます。

まず1つ目の▲8四歩に△同玉なら▲8五歩と叩く手があります。

▲8五歩に△同玉なら▲7七桂と盤上の桂馬を活用するのが味がよく、△7六玉なら▲8七銀で詰みです。

▲7七桂に△9四玉なら▲8五金△8三玉▲8四歩△同馬▲同金△同玉▲8二龍△8三金▲7三角△7四玉▲6六桂まで詰みです。

この手順をみると意外と後手玉は狭いという感じです。

2つ目の▲8四歩に△9四玉なら▲8六桂があります。

▲8六桂に△8五玉なら▲7七桂以下手数がかかりますが詰みです。

また▲8六桂に△8四玉なら▲8五歩と叩く手があり以下詰みです。

3つ目の▲8四歩に△7四玉なら▲8六桂があり、△6五玉なら▲6四銀成があります。

▲6四銀成に△同歩や△同馬なら▲6六金で詰みですし、△6四同玉なら▲5五金で詰みです。

▲6四銀成に△7六玉なら▲8七銀以下詰みです。

4つ目の▲8四歩△同馬なら▲8二金で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順の▲8二金は下から金を打つ手ですが、王手を続ける手ならこれしかありません。

ただし、下から金を打つ筋は金の活用が限られており駒不足にも見えますので指しづらいです。

▲8二金以下△9四玉▲9六香で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

この手順の▲9六香は王手をするならこの筋か▲8六桂しかありません。

▲9六香で▲8六桂は△9五玉▲9六歩△8六玉▲8七香△7六玉▲7七銀△6五玉▲6三龍△5六玉▲6六龍△4五玉で詰みません。

よって▲9六香と打ちますが、後手は△8五玉か△9五馬か△9五角か△9五金か△9五飛の5通りです。

1つ目の▲9六香に△8五玉なら▲7七桂△7四玉▲6六桂△7三玉▲7二龍まで詰みです。

2つ目の▲9六香に△9五馬なら▲同香△同玉▲9六歩△8五玉▲7七桂以下詰みです。

3つ目の▲9六香に△9五角なら▲8六桂がうまい手で、△8五玉▲7七桂△7六玉▲8七銀まで詰みです。

4つ目と5つ目の合駒も3つ目の手順と同じ手順で詰みです。

やはり後手玉は▲8四歩以下詰んでいたようです。

なお2番目の局面図の▲8二金に△7四玉も▲8六桂△6五玉▲6三龍△5六玉▲6六龍△4五玉▲4六龍△5四玉▲5五香△6三玉▲6六龍△7三玉▲6二龍まで詰みです。

最後の手順が一番詰ましづらい詰み手順だったようです。

さすがに短い時間でこれらを読み切るのは無理ですが、王手を続けていけば気がつけば詰み筋に入っていたということもあり、最終盤は先入観だけでなく詰み筋を追うということも大事なようです。

後手玉を少ない駒で寄せるのが参考になった1局でした。

先手の仕掛けに対して局面を落ち着かせる

上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲7七角と上がった局面。ソフトの評価値-11で互角。

以前の投稿で▲7七角に△4五歩を調べました。https://shogiamateur.com/?p=43365&preview=true

今回は▲7七角に△7四歩です。

この△7四歩と突いて先手に脅威を与えるということはありませんが、将来△7三桂や△7三角を含みにした手です。

ただし、直後に▲3五歩がありうまく先手に手を作られると、△7四歩が緩手になる可能性があります。

ちなみに自分の感覚では△7四歩は全く浮かびませんでしたが、対局中に▲3五歩への対応がよく分からなかったからです。。

▲7七角以下△7四歩▲3五歩△5四銀右▲3四歩△同銀で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は△7四歩に▲3五歩と仕掛ける手で、そこで△5四銀右とします。

△5四銀右で△3五同歩とすると▲同銀と進み、先手の攻めの銀が5段目に出ると普通は攻める方が有利になりやすいです。

受ける方としては相手の攻めの銀を5段目に出させないように受けます。

▲3四歩△同銀とさせて先手から攻めるのであれば▲3八飛や▲3五歩が浮かびます。

▲3八飛には△4五歩や△4三金右とする手があり、後手としては受け方が選択しやすく直ぐにはつぶれない形なので、気持ち的には少し安堵感があります。

△3四同銀以下▲3五歩△4三銀左▲3八飛△4五歩▲3四歩△同銀▲同飛△4六歩で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順の▲3五歩△4三銀右▲3八飛はやや変則的な手の流れで、▲3五歩と押さえてから▲3八飛と回ります。

最初にこの手順を見た時は何か違和感があったのですが、実際に後手をもってどのように受けるかが意外と浮かびませんでした。

この手順の▲3八飛に△4五歩は自然ですが、そこで▲3四歩に△同銀がやや盲点です。

▲3四歩に△4四角や△2二角とすると▲3五銀とされて、3筋が安定されそうです。

よって▲3四歩には△同銀▲同飛と進み、そこで△4六歩と銀を取り返します。

△4六歩に▲4四銀なら△4七歩成で、ソフトの評価値-1222で後手優勢。

この手順の▲4四銀は△同角なら▲3二飛成が狙いですがさすがに無理筋で、△4七歩成とと金ができれば後手優勢です。

△4六歩に▲同歩なら△4三金右▲3八飛△3四歩で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順は△4三金右と3筋を固めてから△3四歩と傷を消す手で、先手の仕掛けに対して局面を落ち着かせる形になり、直ぐに後手がつぶれる形にならないのでまずまずです。

攻めの銀と守りの銀の交換でも後手陣がしっかりしているので、決して後手が損をしている訳ではないようです。

先手の仕掛けに対して局面を落ち着かせるのが参考になった1局でした。

意外と難しい実戦詰将棋

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3九銀と打った局面。ソフトの評価値+99973で先手勝勢。

評価値が999・・と出ると即詰みがあるということです。

対局中は自玉の後手玉が詰んでもおかしくないけど、受けてもきりがないということで実戦では△3九銀としました。

後手玉が明らかな詰めろであると分かっていたら受けに回ると思いますが、詰み筋がはっきりしない上に、受けても手数が伸びるだけで一手一手なので、△3九銀はやや形作りに近い手です。

なお△3九銀は次に△2八銀成▲同金△同龍▲同玉△2六香▲2七歩△同香成▲同玉△1六角からの筋で、▲同玉なら△2六金まで、△1六角に▲2八玉は△2七金以下の詰めろです。

実戦は△3九銀以下▲5四桂△3一玉▲3八金打で、ソフトの評価値+1105で先手優勢。

この手順は▲5四桂から▲3八金打と受けに回った手で、後手玉をむりやりに詰ましにいっても詰まなかったららかえって危ないので手堅い指し方ですが、だいぶ形勢が詰まってきた感じです。

実戦的にはまだ先手が勝ちやすいと思いますが、最終盤の指し手は形勢に大きく影響します。

▲5四桂では▲5三銀がありました。ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この▲5三銀は王手ですが、これで後手玉が詰んでいるかがぱっと見で分かりません。

自分の感覚としては▲5三銀では▲4三銀と玉頭から打ちたくなるのですが、これでは不詰みみたいです。

▲4三銀△5一玉▲5二金△同飛▲同銀成△同玉▲5三銀△4一玉▲3三桂打△3二玉▲1二飛△2二銀で不詰みみたいです。

この手順は▲5二金と使うのが詰ましにいくともったいない手で、持ち駒に金と銀がある場合は金を残した方がいいことが多いです。

ただし▲5二銀だと△6二玉で全然詰まないので▲5二金と打つのですが、それが▲5三銀と▲4三銀の駒の配置で微妙に違ってきます。

よって▲5三銀と打ちます。

▲5三銀には△5一玉と△4一玉と△3一玉の3通りの逃げ方がありますが、まず△5一玉から調べます。

ただしどの手順も意外と長く難しいです。

▲5三銀に△5一玉なら▲5二銀打△同飛▲同銀成△同玉▲5三金△4一玉▲3三桂打で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲5三銀から追うと△5一玉には▲5二銀打と銀から王手で飛車を取るのが大きいです。

ただし、2四に角がいるので意外と難しいです。

最後の▲3三桂打で▲4二飛と打ちたくなりますが、△同角があるので打てません。

▲3三桂打以下△同角なら▲同桂不成の筋で詰みです。

また▲3三桂打に△3二玉なら▲1二飛があり、△2三玉なら▲1四飛成以下詰みで、▲1二飛に△2二銀も▲4三成銀△2三玉▲1四飛成で詰みです。

この詰み筋はさらっと書きましたが結構難しく、▲4三成銀とできるのは金を最後に残して▲5三金とした効果で、これが▲4三銀と▲5三銀の違いです。

また後手の持ち駒に桂馬がありませんでしたが、桂馬があると▲1二飛に△2二桂合として▲4三成銀に△2三玉▲1四飛成に△同桂で不詰みだったので要注意です。

この手順だけ見ると、とても先手玉を詰ましにいくのは実戦では難しいと納得です。

あと別の機会に▲5三銀に△4一玉と△3一玉の変化手順を調べたいと思います。

意外と難しい実戦詰将棋が参考になった1局でした。

銀交換をしない形で受ける

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲4六銀と出た局面。ソフトの評価値-88で互角。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4六銀と5七の銀が上がった展開です。

先手は矢倉に組んだのですが、玉を入城せずに6九に玉がいる形から仕掛けてきました。

ここで後手の手番ですが、どのような形で受けるかという場面です。

4六の銀が2三に成り込むような展開は避けなければいけませんが、2四の地点は先手が飛車と角と銀の3枚に対して後手は角の1枚だけなので、すんなりと▲3五銀とされると受けにくくなります。

実戦は△3四銀と受けたのですが、この手はソフトの4つの候補手にありませんでした。

実戦は▲4六銀以下△3四銀▲3五銀△同銀▲同角△4三金右で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順は△3四銀と真正面から受ける手で、先手は▲3五銀からの銀交換になりました。

最後の△4三金右でこの局面がどうかですが、やや先手よりの互角のようです。

本局の場合は、銀交換の後に角交換もする選択も増えたので、先手の方が手が広いということでやや先手よりということかと思います。

昔は攻めの銀と守りの銀の交換は攻めの銀の方が得という感覚でしたが、最近はそこまで大きく形勢に差が開いていない印象です。

自分の感覚としては、銀交換をして攻める方がその銀を直後に有効に活用できるなら先手よしという感じです。

しかし、銀交換をするのに攻める側が銀に手数をかけて銀交換をして、攻める側が銀を有効に活用しにくいような場合は手損になるので、この場合はあまり銀交換は有効でないという感じです。

このあたりは長い持ち時間であればじっくり考えたいのですが、早指しであれば感覚で指すしかありません。

それと後手の方が少し評価値が低いのは、6三の銀が離れ駒になって少し活用しにくいのかもしれません。

銀交換をするとお互いに手が広くなるので、6三の銀を活用するのであれば銀交換をしないような指し方を選択した方がよかったようです。

△3五銀では△3六歩がありました。

△3六歩▲3八飛△3三金▲3六飛△4五歩で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は△3六歩と伸ばす手で、部分的にはある形です。

△3六歩に▲3五銀は△3七歩成▲同桂△3六歩がありますので、先手は▲3八飛とします。

▲3八飛では▲2六飛もありそうですが、△1五角▲3六飛△4八角成があります。

よって▲3八飛としますが、そこで△3三金が形にとらわれない手で、以下▲3六飛に△4五歩が歩越し銀に歩を突く手筋です。

△3三金から△4五歩は力強い受け方で、受けの棋風でないと浮かびにくいです。

△4五歩に▲同銀なら△4四歩があります。

△4五歩以下▲3五銀△3四歩▲2六銀△3二玉で、ソフトの評価値-152で互角。

この展開になると2六の銀と3六の飛車の位置がいまひとつなので、後手の受けとしてはまずまずに思います。

ただし3三の金は逆形ですので、この金がうまく活用できるかが後手の課題のようです。

銀交換をしない形で受けるのが参考になった1局でした。

玉頭にただの銀を打って攻める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2七同玉とした局面。ソフトの評価値-688で後手有利。

3五にいた桂馬が△2七桂成と歩を取った手に▲同玉とした局面です。

駒割りは角桂と銀の交換で後手が駒損ですが、先手玉を3段目まで引っ張って玉頭に歩がいない形なので後手としてはチャンスです。

このような局面では筋の手があったのですが、対局中は全く見えていませんでした。

実戦は▲2七同玉以下△3五銀▲同馬△同歩▲2六歩で、ソフトの評価値+41で互角。

この手順は△3五銀は平凡な手で次に△2六香の狙いですが、▲同馬△同歩に▲2六歩と玉頭のふたをされてだいぶ先手玉が安全になりました。

先手玉は横からの攻めに強く、玉頭もしっかりされると後手の方が手を作りにくいです。

▲2六歩にも△2五歩▲同歩△2六歩▲同玉△2四歩のような玉頭戦に持ち込むべきでしたが、手が見えませんでした。

△3五銀では△2六銀がありました。

△2六銀▲2八玉△2七香▲3九玉△5八金で、ソフトの評価値-1287で後手優勢。

この手順の△2六銀はただの銀ですが、▲同玉なら△2五香がこの形によくある手で先手玉を引き付けてから縦に長く香車を使う手です。

△2五香に▲1七玉と逃げますがそこで△4九龍で▲同銀なら△2七金で詰みです。

玉頭戦にはこのような駒の使い方もあるので、まず持ち駒に香車があれば△2六銀を見逃したのは痛かったです。

△2六銀には▲2八玉と逃げますがそこで△2七香が継続手で、▲同銀なら△同銀成▲同玉△4九龍で先手玉は寄り筋です。

よって△2七香には▲3九玉と逃げますが、そこで△5八金と張り付きます。

△5八金は後手の1段目の飛車とセットのような手で、次に△4九飛成▲同銀△2八金の詰めろなので先手は▲2八歩と受けます。

△5八金以下▲2八歩△4九金▲同銀△2八香成▲4八玉△3五銀▲5七馬△3九金で、ソフトの評価値-1603で後手優勢。

この手順は▲2八歩と打つと後手は攻め駒が少ないので大変そうに見えますが、△4九金から△2八香成▲4八玉に△3五銀が継続手です。

銀を引いて馬取りに活用するのが大きく、先手は▲5七馬と逃げますがそこで△3九金張り付いて後手優勢のようです。

最初の局面から△2六銀と指すとこのような手順が予想されるのですが、手の流れがきれいに通って無駄な手がない感じです。

手が急所に伸びると自然に形勢がよくなり、駒の働きが増しています。

詰将棋を解くときと同じで詰まない手からいくら考えても詰み筋が見えないのですが、正解手が1手でも分かるとその後の展開が考えやすくなります。

玉頭にただの銀を打って攻めるのが参考になった1局でした。

意外と長い詰み手順

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展の変化手順で▲5三銀と打った局面。ソフトの評価値+2253で先手勝勢。

以前に▲5三銀に△同馬の変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=47787&preview=true

今回は▲5三銀に△7一玉とする変化です。

なお補足で▲5三銀の局面で手数はそれなりにかかるのですが、以下即詰みなので▲5三銀と打ったときの評価値は2253から999・・になります。

指し手を検討する時間のよって評価値の精度がよくなるパターンです。

▲5三銀に△7一玉の局面はぱっと見は即詰みはなさそうでも、後手の持ち駒がいい駒がそろっているので合駒請求する形になれば意外と分かりやすいようです。

▲5三銀以下△7一玉▲5一飛△7二玉▲5二飛成△8三玉▲7三角成で、ソフトの評価値+99977で先手勝勢。

この手順の△7一玉に▲5一飛と飛車を離して王手をするのがうまいです。

王手には合駒をするか逃げるかのどちらかですが、後手は持ち駒の関係で△6一金とするか△6一飛とするかですが、どちらも▲同飛成以下分かりやすい詰みです。

よって△7二玉と逃げるのですが、▲5二飛成をいれてから▲7三角成と金を取ります。

手の流れからいえばこのようになるのですが、この局面もまだ詰んでいるかが分かりにくいです。

▲7三角成に△同玉は▲6四角成と馬を消す手が大きく、以下△同歩なら▲5一角△7四玉▲8四金△6五玉▲7七桂△7六玉▲8七銀まで詰みです。

またこの手順の▲6四角成に△同玉なら▲4六角△5五歩▲同角△7四玉▲7五歩△同玉▲7六歩△6五玉▲6三龍△7六玉▲7四龍△7五歩▲8七銀まで詰みです。

どちらの手順も馬がいなくなれば並べ詰みです。

よって▲7三角成には△同馬とします。

▲7三角成以下△同馬▲8四歩で、ソフトの評価値+99979で先手勝勢。

この手順は△7三同馬としたときに▲8四歩と打つ手です。

▲8四歩のような手はとりあえず王手をしてみたという感覚ですが、これを詰みと分かって指すか、詰んでもおかしくないと思って指すか、形づくりのつもりで指すかなど指す人の棋力によって内面での気持ちの持ち方が違っています。

自分の場合だと、うまくいけば詰んでもおかしくないから形づくりに近いような棋力になります。

数手先をイメージする最終盤はそのときに初めて見るような形になることもあり、局面の急所がどこにあるかの考えもまとまらずに指すことが多いです。

この▲8四歩で後手玉が詰みというのは結構難しいです。

▲8四歩には△同馬と△同玉と△7四玉と△9四玉の4通りありますが、どれもそれなりに難しいです。

先手の持ち駒が微妙に少ないのと歩の数が少ないのもその要因です。

このようなところをすぱっと読み切る終盤の切れ味があればいいのですが、自分の場合は簡単に身に付きません。

▲8四歩からの変化はまた別の機会に書きます。

意外と長い詰み手順が参考になった1局でした。

歩越し銀に歩を突いて銀の位置を変える

上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲7七角と上がった局面。ソフトの評価値-11で互角。

実戦はここで△5四銀右としましたが、▲5五歩と突くと力戦形になりやすいです。https://shogiamateur.com/?p=43356&preview=true

先手からいつでも▲3五歩と攻める筋があるので、後手はどのような形で受けるかが雁木の悩みどころです。

▲7七角には△4五歩がありました。

△4五歩に▲同銀なら△6五歩で、ソフトの評価値-166で互角。

この手順は△4五歩と歩越し銀に歩を突く手です。

自分の感覚では、歩越し銀の銀頭に歩を突くのは相手が仕掛けてきたときに突くというイメージがあるのですが、まだ仕掛けてない状態で受ける側から歩を突くのは少し盲点です。

▲4五同銀に後手の持ち駒に歩があれば△4四歩と打って銀が死にますが、歩切れなので銀は死にません。

先手の立場では▲4五同銀とすれば銀は死なないですが、先手から3五歩と攻める形ではなくなり銀が浮いた状態で少し嫌な形です。

銀の位置が少し変わっただけでも、最初の局面の印象とだいぶが違ってきます。

▲4五同銀には△6五歩が継続手です。

この歩もただの歩ですが、▲6五同歩なら△7七角成▲同桂△3三桂▲4六歩△8六歩▲同歩△4五桂▲同歩△4六角▲3七角△同角成▲同桂△4六銀で、ソフトの評価値-405で後手有利。

この手順は角交換をしてから△3三桂と跳ねる手で、これで銀が取られる形です。

後手は歩切れなので歩で取る形ではなく桂馬で取る形ですが、それでも角が捌けて銀と桂馬の交換で駒得になるので後手が少し指しやすいです。

よって△4五歩には▲5七銀と引きます。

△4五歩▲5七銀△5四銀右▲5八金△7四歩▲6八玉△4二玉▲7九玉△7三桂▲3七桂△9四歩で、ソフトの評価値-32で互角。

この手順は▲5七銀と引くと攻めの銀が下がることで、すぐには戦いは起きません。

お互いに玉を整備してやや持久戦模様になります。

このように進めば、後手としては先手の銀で角頭を攻められる展開にはならなかったので、少しほっとした感じです。

後手の駒組は雁木と△5四銀右型の腰掛銀で、角は引き角にはせず△3三角型にして将来△6五歩からの仕掛けを狙う形ですが、6六の地点は先手も角と銀の3枚が守っているので簡単には攻め切れないです。

△9四歩以下▲9六歩△3一玉▲2九飛△4四銀▲6八角△4三金右▲4六歩で、ソフトの評価値-61で互角。

ここからは2次的な駒組みの構想力が問われる展開で、どのような形に組んでどのような仕掛け方をするかなど考えることになり、このようなところも将棋は難しいです。

歩越し銀に歩を突いて銀の位置を変えるのが参考になった1局でした。