狙われている銀の方から歩を突いて仕掛ける

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△1三角と上がった局面。ソフトの評価値+281で互角。

後手が四間飛車から浮き飛車にした展開で、先手は9筋の位を取られたので穴熊にしたかったのですが、後手て早い動きを見せたので左美濃にしました。

後手の△1三角か間接的に4六の銀を狙っています。

4六の銀は浮いた駒なので後手からいつでも△3六歩と動いてくる可能性があります。

よって狙われやすい銀だと思い実戦は▲6八角として銀に紐をつけました。

実戦は△1三角以下▲6八角△4三銀▲4五銀△8四飛▲5五歩△3三桂▲5六銀△4四飛で、ソフトの評価値-147で互角。

この手順は▲6八銀△4三銀に▲4五銀がまずかったです。

▲4五銀は飛車取りなので一瞬は気持ちがいいのですが、△8四飛とされると次に△4四歩で銀が取られてしまいます。

よって▲5五歩として銀の逃げ道を作ったのですが、△3三桂が気持ちのいい桂馬の使い方で▲5六銀に△4四飛と回れると後手に1本取られたような感じです。

先手の5筋の位を取って▲5六銀とした形は後手から動かれそうな形で、先手としては神経を使います。

▲6八角では▲6五歩がありました。

▲6五歩△3三桂▲3六歩で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順の▲6五歩は次に▲1一角成があるので△3三桂は自然な手です。

△3三桂で△3六歩も目につきますが、この場合は▲4五銀で▲1一角成と▲3四銀の飛車取りが残ります。

よって△3三桂としたのですが、そこで▲3六歩が狙いの手です。

4六の銀が浮いているのに自分から▲3六歩とするのはうっかりしやすいです。

▲3六歩に△同歩なら▲3五歩で△同角なら▲3六飛があります。

これで先手が1本取ったようでもそこで△4六角が気になります。

△4六角以下▲3四飛△1九角成▲2四歩△同歩▲4三歩△同銀▲3三飛成△同金▲同角成△4九飛▲3一飛で、ソフトの評価値+286で互角。

この手順は▲3五歩に△同角に▲3六飛は後手の飛車が取られる形ですが、△4六角▲3四飛△1九角成で、飛車と銀香の2枚替えになるのが後手の主張です。

先手は2筋を突き捨ててから▲4三歩と味付けして▲3三飛成を決行します。

この捌き合いはいい勝負みたいですが、後手玉が△7一玉型で先手の攻め駒に近いのが先手の狙いです。

なお、▲3五歩に△8四飛と逃げれば捌き合いにはなりませんが、▲3六飛△4三銀▲3七桂で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順は先手の3筋の位が大きく、先手が全部の駒で盤上を制圧する可能性があり先手が指せるようです。

よって後手は飛車を渡す形になるのは仕方がなかったようです。

狙われている銀の方から歩を突いて仕掛けるのが参考になった1局でした。