上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの終盤戦で△8九龍に▲8八桂と合駒をした局面。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
先手玉を追い詰めて後はどのように寄せるかという局面ですが、このような形からでもぬるい手を指すとまた振り出しに戻ります。
早指しとはいえここからの寄せが見えていないのは少しお粗末でした。
実戦は▲8八桂以下△9五銀▲7五歩△7八銀▲7六玉△8八龍▲6五玉で、ソフトの評価値-2406で後手勝勢。

この手順は典型的な失敗例で、△9五銀は次に△7八銀の詰めろですが、▲7五歩をうっかりしていました。
以下△7八銀から△8八龍とするのですが、▲6五玉と中段に逃げた形は意外と寄り筋がありません。
先手の7七の桂馬と6六の角と4六の桂馬と7二の龍がうまく配置されており、またここから気持ちを入れ替えて指すという感じです。
▲6五玉には△8六龍でまだ後手勝勢のようですが、駒がごちゃごちゃした中段玉は考えづらく手が見えにくいです。
最初の局面は即詰みはありませんが、必至をかければよかったです。
△9五銀では△7八銀がありました。
△7八銀▲9六玉△9四金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△7八銀は下から追う手ですが、▲9六玉に△9四金が決め手です。
持ち駒に金と銀があれば寄せの基本としては金を残すのが多いのですが、この場合は△9四金として銀を残します。
後手の次の狙いは△9五銀と△8七銀打の詰めろですが。これを同時に受ける手がありません。
△9四金に▲8七桂と受けても△同銀不成▲同玉△9五桂▲9六玉△8七銀で詰みです。
△9四金に▲6四桂なら△4二玉があります。
この▲6四桂に△同歩とすると▲8五角で、9四の金が取れるのでまた複雑になるのですが、△4二玉でその後の手が続きません。
このような手の流れを見るとそんなに難しくない感じですが、これを早指しで分かるかどうかが大事で、△7八銀から△9四金はセットのような手の組み合わせです。
最初の局面でポイントの1つは、△9互銀には▲7五歩が見えるかが1つです。
2つは△7八銀から▲9六玉と下から追う形にしても寄せがあると判断できるかです。
3つは△9四金と打って持ち駒に銀を残すことができるかです。
最初から△7八銀が浮かべば△9五銀は考える必要はありませんが、下から追う手なのでこれが少し違和感があります。
ただしその後の△9四金がセットみたいな手なので、これが寄せの形でした。
今後似たような局面が出たら、このような寄せが浮かぶようにしておきたいです。
下から追う寄せの基本が参考になった1局でした。