2筋逆襲を取った香車を使って受ける

上図は、後手横歩取りからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+18で互角。

後手が△8八角成と角交換をしてから△3三桂と跳ねた展開です。

△3三桂と跳ねた局面は、後手から△2五歩と押さえてから△2四飛と回るのが狙いです。

先手の飛車が2六にいるので、△2五歩と打った手が飛車取りになるのが後手としては大きいです。

先手がどのように受けるかがポイントになってきます。

対局中は飛車以外の駒を使って2筋を受けることを考えました。

実戦は▲3六歩△2五歩▲2八飛△2四飛▲4六角△3四飛で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は▲3六歩として将来▲3七銀や▲3七桂を跳ねる形を作った手です。

後手は△2五歩~△2四飛として次に△2六歩が狙いです。

△2四飛に▲2七歩と手堅く受ける手もあったようですが、▲4六角と後手の飛車を攻めます。

先手は2筋に歩を使わないで受ける指し方です。

▲4六角は先手の飛車のコビンがあいているので、△6四角のような手を先に受ける意味もあります。

▲4六角には△3四飛と軽くかわしてこれでいい勝負のようです。

△3四飛にはここからは変化手順ですが▲7九玉として△3六飛なら▲2四歩と叩きます。

▲2四歩に△3四銀なら▲3七銀で後手の飛車が取られますので△1二銀と引きますが、後手の銀の形も悪く以下▲7七銀△3九角▲1八飛△4八角成▲同飛△3九飛成▲4九飛で、ソフトの評価値-155で互角。

これらの展開を見ると後手の狙いは単調とはいえ結構うるさい攻めです。

なお最初の局面で▲3六歩では▲2八飛がありました。

▲2八飛△2五歩▲7七銀△2四飛▲2七歩△3四銀▲8二角△3五銀▲9一角成で、ソフトの評価値-32で互角。

この手順は先に▲2八飛と引く手です。

▲2八飛とすると△2五歩と打った手が飛車取りにならないので、後手としては少し指しにくいかもしれません。

ただし△2五歩~△2四飛と進むと先手は2筋を受ける必要があります。

ソフトの推奨手では▲2七歩と打って受ける手でしたが、少し意外でした。

▲2七歩と受けると後手は△3四銀~△3五銀の進出が気になります。

先手は2七の地点を受けることができませんので、どのように指すかが分かっていませんでした。

先手は▲8二角~▲9一角成として香車を補充しますが、後手の△7二銀型の欠点をついた手です。

先手は香得しましたが、後手は2筋の突破を目指します。

▲9一角成以下△2六歩▲同歩△2七歩▲同飛△2六銀▲2五歩△同飛▲1七桂△2一飛▲2二歩△同飛▲2三歩△同飛▲2五香で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は後手は△2六歩~△2七歩と叩いてスピードを上げて2筋突破を目指します。

先手は△2六銀に▲2五歩~▲1七桂の受けが軽いです。

1筋の歩を突いていたので▲1七桂という受けがありました。

後手は△2一飛と引いたときに▲2二歩~▲2三歩が細かい手で、最後の▲2五香で際どく2筋が受かっているようです。

先手は9筋で取った香車を受けに使うのが盲点です。

先手は▲2二歩~▲2三歩と叩いたのは、▲2五香に△2七銀成とすれば▲2三香成△同金で後手の金の形が崩れます。

飛車の位置を歩を使って変えることで、後手陣が弱体化しています。

このような何気ない手の作り方がうまいです。

2筋逆襲を取った香車を使って受けるのが参考になった1局でした。