上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2五龍と歩を取った局面。ソフトの評価値+781で先手有利。
この局面は飛車交換になった後にお互いに桂馬を香車を取って、駒の損得はありません。
大駒も龍と馬をお互いに作ってまずまずの働きですが、先手有利だったのは気がつきませんでした。
この先手有利というのは先手優勢に近いような評価値で、800からは優勢になります。
ただし、対局中はそこまでいいとは思っておらずいい勝負かと思っていました。
穴熊と美濃囲いの固さの違いと、後手の4三の銀が少し使いづらいのが形勢に影響しているのかもしれません。
対局中はどのような方針で指していいかよく分からなかったので、とりあえず馬を引きました。
実戦は▲6六馬で、ソフトの評価値+639で先手有利。
この手順は馬は自陣に引けと格言があるように、4段目になりますが馬を引く形です。
以前、全く別の局面で馬を引く手がいい手だったのが印象に残っていたのか、このような局面でも第一感で馬を引きたくなりました。
馬を引きそびれて自陣に戻れず遊び駒になった経験もあったので、とりあえず引いて遊ばない駒にしたという感じです。
▲6六馬はソフトの候補手の1つだったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、ソフトの推奨手は▲6六銀でした。
▲6六馬では▲6六銀で。ソフトの評価値+665で先手有利。

この▲6六銀は離れ駒である5七の銀を活用する手です。
5七の銀を活用するなら▲6六銀と出るか▲6八銀と引いて使うかのどちらかですが、▲6六銀と出ると次に▲7五銀と出る手が馬取りになります。
また▲7五銀と出ると▲6六馬と引くことができます。
▲6六銀△3一歩▲7五銀△5三馬▲1二龍△3六龍▲6六馬で、ソフトの評価値+651で先手有利。

この手順は▲7五銀から▲6六馬と引く形で、上部を手厚くするしています。
途中の▲1二龍は△3一歩の底歩があると龍の活躍が見込めないので、▲1二龍としていつでも▲5二龍と金を取れる形にしています。
▲7五銀と▲6六馬の組み合わせで気になるのが、6筋から8筋までは歩を使える形になっていません。
▲6六馬から▲8六歩~▲8五歩~▲8四歩のとして、後手玉の頭から歩を使って手を作るのいうのはあるかもしれませんが、手数がかかるのと穴熊で8筋に空間があくのは少し勇気がいるので現実的にはなさそうです。
▲6六馬と引いたのは次に▲6五桂△7一馬▲5五歩のような感じで、△同歩なら▲5三歩と叩く筋です。
▲6六馬以下△6四香▲5七馬△4四馬▲6六歩△5五歩▲同歩△5六歩▲4八馬△4六歩▲同歩△5五馬▲3七歩△2六龍▲4七馬で、ソフトの評価値+654で先手有利
この手順は▲6六馬に△6四香は▲6五桂を防いだ手ですが、▲5七馬と自陣に引いて△4四馬に▲6六歩と後手の馬の利きを止めます。
ここからは4筋と5筋に後手は歩を使って手と作るのに対して、先手は馬の力で対抗するという地味な展開です。
お互いに玉の近くから戦いを起こすのは難しいためやむを得ないようで、後手は5七の地点にと金を作りたいのに対して、先手はそれをどのようにしのいで逆襲するかいう形のようです。
銀と馬を使って手厚く指すのが参考になった1局でした。