上図は、先後逆で相居飛車の力戦形からの進展で▲9一飛成と飛車が成った局面。ソフトの評価値-462で後手有利。
対局中は先手の玉が薄いので少し指せているのかと思っていましたが、ゆっくりした攻めをすると先手の龍が働いてくるので何かうまい手で攻めを繋げたい局面です。
ただし、後手の飛車がいなくなると▲1四香と取れる香車が逆に働いてきますので実戦は△1五歩としました。
少しぬるい手のようにも思えたのですが、とりあえず香得になるので辛抱しました。
△1五歩はやはりあまりいい手ではなかったようで、△1五歩には▲6五桂と跳ねて次に▲7三歩と狙う感じでいい勝負だったようです。
実戦は△1五歩に▲8二龍だったのでそこで△2六香としたのですが、この手もこのタイミングではあまりいい手ではなかったようです。
▲8二龍には△7三桂として▲8三歩成には△8一香と受けるべきでした。ソフトの評価値-380で後手有利。

この手順の▲8二龍から▲8三歩成のような筋はよく出る形ですが、受ける方の持ち駒に香車があれば下段の△8一香と打って受けるのはこれもよくある受け方でした。
この受け方だと2四の飛車も4段目の受けに利いています。
確実に先手のと金を処理できれば先手の攻めの幅が狭くなりますので、しっかりと受けるべきだったです。
と金の遅早で、と金はゆっくりした攻めのようでも、ひたひたと迫って気がついたら攻めが成立しているということがあるので、自陣にと金を作られた場合はできるだけ正確な速度計算が求められます。
そのような意味で、働きそうなと金はできるだけ作らせないようにした方が無難です。
最初の局面の△1五歩では△3六歩がありました。ソフトの評価値-482で後手有利。

この手の△3六歩は歩の突き捨てですが、3筋に歩が使えるようになると先手玉に近いところなので攻めが厳しくなります。
次に△3七歩成▲同桂△3六歩は厳しいので、普通は▲3六同歩とします。
△3六歩以下▲同歩△4五桂▲4六歩△2五香▲3八玉△3七歩▲同桂△2八香成▲同銀△同飛成▲同玉△4六角▲4七金△2六銀▲3八香△3七角成▲同香△2五桂で、ソフトの評価値-1084で後手優勢。
この手順は先手玉が薄いので成立するような攻め方で、眠っている1三の角を△4六角として角のラインで先手玉を攻める手で、駒損の攻めですが大駒を使う攻めは迫力があります。
ただし、自分の場合はこの手順は全く浮かびませんでした。
△3六歩以下▲同歩△4五桂▲2七香△5四飛▲7五角△7三香▲6六角△7六歩で、ソフトの評価値-517で後手有利。
この手順は△4五桂に▲2七香と先受けをして△5四飛に▲7五角と受ける形ですが、△7三香から△7六歩で後手が少し指せているようです。
どちらの攻めも、大駒が働かなければ攻めが続かないという典型的なパターンのようです。
大駒が働くような攻め方をするのが参考になった1局でした。