上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5一桂と打った局面。ソフトの評価値+1815で先手優勢。
駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得で大駒の働きは先手の方がだいぶよく、玉の守りも穴熊でしっかり囲っているので先手優勢です。
4一の龍と4四の馬の利きがよく、持ち駒に銀があるのでうまくいけば後手玉の寄せも見えそうなので、決めにいくべきか少し迷います。
対局中はまだ寄せが見えなかったのでゆっくり指すことにしました。
実戦は▲6六馬△4二馬▲同龍△同金▲2二角△3五香▲3一角成で、ソフトの評価値+1730で先手優勢。
この手順の▲6六馬は次に狙いがある手ではないのであまり意味がなかったようです。
ただし、後手の△4二馬も飛車と角の交換になるので指したくなる手ではありますが、この場合はあまりよくなかったようで、交換してから▲2二角から▲3一角成で先手が形勢を維持していたようです。
後手の守りの馬がいなくなるとだいぶ後手陣が薄く見えます。
自分の実力からするとこの指し方はまずまずだったようです。
なお、最初の局面で厳しく攻める展開を調べました。
▲7一銀△同金▲同馬△同玉▲5二龍△6二銀で、ソフトの評価値+2354で先手勝勢。

この手順の▲7一銀は最初に目立つ手でこれで後手玉が寄れば分かりやすいです。
▲7一銀から清算して▲5二龍に△6二銀と打った形は、先手から取れる駒が少ないので大変かと思っていました。
しかし、この局面が先手勝勢だったのは全く気がつきませんでしたし、ぱっと見でも先手勝勢というのもぴんときませんでした。
△6二銀に▲8六香が厳しかったようです。
▲8六香に△3五香なら▲8三香成△同銀▲6一金で、ソフトの評価値+3806で先手勝勢。
この手順は▲8三香成と後手の7二の銀を移動させるのが急所で、△同銀に▲6一金で以下寄り筋です。
▲8六香に△6一角なら▲8二金△同玉▲6二龍△5二金▲7一銀△9二玉▲8二金△9三玉▲8三金△同銀▲8二龍まで詰みです。
この手順は▲8二金△同玉▲6二龍が送りの手筋で以下寄り筋です。
▲8六香に△7四角なら▲4二金△5三馬▲5一金△5二馬▲同金で、ソフトの評価値+2813で先手勝勢。
この手順は△7四角と打って8三の地点を守ったのですが、これで後手の攻めの脅威が少なくなったので▲4二金から駒得を目指して先手勝勢です。
なお最初の局面でソフトは▲3四歩を推奨していました。
▲3四歩△6二桂▲5五歩△4二馬▲同龍△同金▲5四歩△5二歩▲6八銀で、ソフトの評価値+1823で先手優勢。

この手順は先手は後手に何もさせないような指し方で、▲3四歩は意味が分かりにくいのですが、後手からのの将来△4四龍を消した手です。
後手は△6二桂と埋めて△4二馬から先手の龍を消して粘りますが、先手も5筋を伸ばして△5二歩と受けさせて▲6八銀と遊んでいる銀を自陣に引く盤石な構えです。
▲6八銀以下△3四香▲5五角△3八香成▲6二馬△同金▲7四桂△7一玉▲8二銀△6一玉▲6二桂成△同玉▲9一銀不成△5三歩▲4四香で、ソフトの評価値+2130で先手勝勢。
この手順は▲5五角~▲6二馬~7四桂は後手の玉のコビンを角で狙った手で、馬を切る筋なので少し決断がいりますが、確実に駒得を広げて先手勝勢のようです。
優勢の局面からの指し方が参考になった1局でした。