角をあいたスペースに打って馬を作る

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3四銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-127で互角。

先手が1歩得して▲3四銀とした展開で、ここから後手がゆっくり指すのは歩損が大きくなると思って動きました。

実戦は▲3四銀以下△3八歩▲4八角△3九角と進んだのですが、△3九角で△3九歩成▲同角△3八角で、ソフトの評価値-324で後手有利。

この手順は変化手順ですが、△3八歩と3筋の歩が切れたのでこの瞬間に動きました。

次は△3九歩成が狙いですが、この△3八歩はあまりいい手ではなかったようです。

先手は▲4八角と△3九歩成を受けましたがこの手もあまりよくなかったようで、▲4八角では▲5六角として次に▲2三銀成から2筋を突破する手があったようです。

実戦の△3八歩▲4八角に△3九角も重たくこれもよくなかったようで、ここでは△3九歩成▲同角△3八角がありました。

△3九歩成はまた歩損になりますが、▲同角に△3八角は△4九角成と△6五角成の2つの狙いがあり、この角は簡単には取られません。

やはり生角と馬は駒の働きが違ってきます。

なお最初の局面で、△3八歩では△3八角がありました。ソフトの評価値-135で互角。

△3八角は次に△4九角成と△6五角成の2つの狙いがあります。

△3八角以下▲4八金△6五角成▲5六角△同馬▲同歩△7五歩▲同歩△3九角▲5八玉△4八角成▲同玉△3五金で、ソフトの評価値-517で後手有利。

この手順はややうまくいきすぎですが、▲4八金として△4九角成を受ければ△6五角成とします。

以下▲5六角は▲2三銀成から2筋突破の狙いですが、△5六同馬と角を交換して△7五歩と突きます。

この手はぱっと見で意味が分かりにくいのですが、▲同歩なら△3九角と打ちます

△3九角に▲5八金は△7五角成がありますので、△3九角には▲5八玉と受けましたが、△4八角成と角と金の交換から△3五金で後手有利です。

△3八角以下▲5六角△同角成▲同歩△3八角▲4五歩△4九角成▲3六歩△8一飛▲6八金左△3八馬で、ソフトの評価値-187で互角。

この手順は▲5六角から角交換をしてから再度△3八角と打つ展開です。

先手は▲4五歩として△5六角成を受ける手に△4九角成と下に潜り込む形で、以下▲3六歩は△5八馬▲同玉△3五金の受けです.

以下△8一飛~△3八馬で後手はもたれるような展開ですが、先手としては後手の馬を消しにくいので後手まずまずのようです。

大駒が持ち駒にある場合は駒組みが偏ると、打ち込みのスピースができやすいので特に金駒の配置は大事で、簡単に馬を作らせないようにした方が無難です。

馬を作らせても指せるような局面もありますが、馬は攻防に利きやすく価値が高いので攻める方としては角の打ち込みスペースを意識した方がよかったです。

角をあいたスペースに打って馬を作るのが参考になった1局でした。