上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲1四歩と打った局面。ソフトの評価値-170で互角。
駒割りは桂馬と香車の交換でほぼ互角で後手の香車を狙ってきた展開です。
1筋の香車が浮いているので、対局中は△1四同香としても▲2四飛で次の▲1四飛が受けにくいと思っていました。
ただしこの局面が互角だったのは気がつきませんでした。
やはりどうしても攻められていると形勢を悲観的に受けとめることが多いです。
悲観的に受け止めるのは、1筋の受け方が分かっていなかったことがほとんどです。
実戦は△2五香▲4九飛△1四香▲6五歩△7七角成▲同桂△4八歩▲5九飛で、ソフトの評価値+47で互角。

この手順の△2五香は▲2四飛を防ぐ意味と、先手は歩切れなので2筋に香車を打っても取られないです。
先手は▲4九飛として△1四香に▲6五歩とぶつけてきました。
以下△7七角成の角交換の展開ですが、1筋と2筋の香車が重たい形くあまり受けに役立っていません。
1三の地点に空間があいているのも大きく、後手陣は1筋ががらあきで弱いです。
本来2筋の香車は受けでなく攻めに使いたい駒でもったいないです。
△2五香では△1四同香がありました。。
△1四同香▲2四飛△1三歩で、ソフトの評価値-250で互角。

この手順の△1四同香に▲2四飛に△1三歩がうっかりしやすい受けです。
普通は▲2四飛とでれば△2三歩と先手をとって受けるのが形ですが、この場合は▲1四飛があり後手がまずいです。
後手の△1三歩は香車を守る手ですが、これで受かっているのが分かっていませんでした。
△1三歩の瞬間は2筋は飛車が直通していますが、ここで先手からうまい手があるかが気になります。
△1三歩に▲7六桂なら△8一飛▲7四歩△8五桂▲8六角△2二香で、ソフトの評価値-1171で後手優勢。
この手順は先手は7筋から手を作って攻め駒を責める展開ですが、△2二香が後手の狙っていた手で、△1三歩はただ受けただけでなく次に△2二香として先手の飛車を取る狙いがありました。
先手の飛車が後手に近い形で、後手の持ち駒に香車があるとこのような筋が生じやすくなります。
△1三歩に▲2三歩なら△2一香▲2九飛△2三香▲4九飛△7五歩▲6五歩△4八歩で、ソフトの評価値-445で後手有利。
この手順の▲2三歩は△2二香を受けた手ですが、ここで△2一香と受けに香車を使うのが気がつきにくいです。
次に△2三香とすれば飛車が取れるので▲2九飛としましたが、△2三香▲4九飛として、後手の傷を消します。
先手は▲6五歩と角交換を目指して暴れきますが、そこで△4八歩が軽妙です。
△4八歩に▲同飛なら△2六角▲4九飛△4四歩で、ソフトの評価値-634で後手有利。
この手順の△4八歩に▲同飛なら△2六角と飛車取りにでるのがうまい手で、▲4九飛なら△4四歩で桂馬が取れる形になります。
よって△4八歩には▲5九飛と逃げますが、△7七角成▲同桂△6五桂▲7三角△8三飛▲9一角成△4五銀▲同銀△8七桂で、ソフトの評価値-624で後手有利。
この手順の▲5九飛と逃げた展開には角交換をして△6五桂と跳ねるのが自然で、▲7三角と先手に手を与えますが、後手は桂馬をもつと△8七桂と打てるのが8筋を詰めた効果で、後手が少し指せているようです。
香車の守り方と使い方が参考になった1局でした。