上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△7七角と打った局面。ソフトの評価値-207で互角。
駒割りは飛車と銀香の交換ですが後手の攻め駒が働いています。
7四の飛車と6四の銀と7六の歩と7七の角に持ち駒に飛車があるので、攻めとしては戦力がそろっています。
対局中は攻めつぶされても仕方ないと思っていましたが、とりあえず7七の地点は駒を埋めて補充しないといけないと思い▲6八銀と打ちました。
ただし、後からソフトで検討してみるとこの局面が互角だったのは全く意外でした。
実戦は▲6八銀△6六角成▲同歩△6五銀▲同歩△6六桂で、ソフトの評価値-789で後手有利。
この手順は▲6八銀と埋めたのに対して△6六角成と先手の馬を消してきました。
▲6六同歩に△6五銀と桂馬を取ってから△6六桂と金取りに打ってくるのが大きいようです。
先手の失敗は馬が消えたことと、桂馬の安い駒で守りの金を攻められる形になったことです。
馬の守り駒は金銀3枚に匹敵するという格言もあるくらいのなので、馬を消すのはもったいなかったです。
また桂馬で金取りに攻められて、金が逃げると攻めの拠点の桂馬が盤上に残ることになります。
また金を逃げずに金駒を埋めても、桂馬で金を取られる形は相当先手玉が薄くなります。
そのような意味で▲6八銀と駒を埋める受け方はありそうでも、この局面ではあまりよくなかったようです。
▲6八銀では▲7七同銀がありました。
▲7七同銀△同歩成▲同馬で、ソフトの評価値-222で互角。

この受け方は全く考えてなかったのですが、▲7七同銀と清算してから▲7七同馬と馬で歩を取る展開です。
この手順が指しにくいのは2つあって、1つは6五の桂馬がただで取られることと、もう1つは▲7七同馬に△7六歩と叩く手がみえているからです。
自分の感覚だとこの手順の受け方は相当みえにくいのですが、普通の受け方ではだめということのようです。
▲7七同馬に△6五銀なら▲8三角で粘りにでます。ソフトの評価値-162で互角。
この手順は△6五銀とぼろっと桂馬を取られて先手は全然だめなような感覚ですが、そこで▲8三角がしぶといようです。
▲8三角の局面は飛桂と角香の交換なので、そんなに先手は駒損にはなっていません。
▲8三角は飛車取りではありますが、将来▲6一角成と金を取る筋も残っているので後手と決めるとなるとまだ大変なようです。
▲8三角に△7七飛成なら▲同金△7六桂▲6九玉で、ソフトの評価値-435で後手有利。
この手順は後手は△7七飛成~△7六桂と決めにきた手で、▲6九玉の早逃げで後手有利になりますが、実戦的にはまだ大変です。
▲7七同馬以下△7六歩▲8六馬△7七銀▲7五歩で、ソフトの評価値-739で後手有利。

この手順は△7六歩と再度攻めの拠点の歩を打った手に▲8六馬と逃げるのがまた盲点で、△7七銀と打たれると馬取りと△7八銀成が厳しくみえます。
そこで▲7五歩と歩を打って受ける展開ですが、この受け方もなかなか指せません。
評価値は後手に傾いてきましたが、それでも後手優勢まで進んでいないのが意外でした。
▲7五歩に△8六銀成なら▲7四歩△7七歩成▲8二飛△4一玉▲8六飛成△7八と▲同玉で、ソフトの評価値-183で互角。
この手順は後手が決めにいったのですが、飛車を渡すと▲8二飛が攻防になります。
▲7五歩に△同銀か△8四飛と進みそうですが、これで先手が粘り切るかという展開のようです。
攻められても思ったより大変だったのが参考になった1局でした。