上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲7八角と打った局面。ソフトの評価値-1149で後手優勢。
駒割りは角と金桂の交換で後手が飛車が成ってますので後手優勢ですが、龍が取られる形なのでこの後どのように手を繋いでいくかという局面です。
実戦は△7八同龍▲同銀△3三桂で、ソフトの評価値-683で後手有利。
この手順は△7八龍と飛車と角を交換する手で▲同銀に△3三桂として▲1一角成を防ぐ手ですが、局面が落ち着いてすっきりした形になったので後手としては少し不満です。
せっかく龍を作った形なのに攻めを継続できなかったのは少し手の作り方が淡泊だったようで、こういうところの指し方がいまひとつのようです。
△7八同龍では△8八歩がありました。ソフトの評価値-1233で後手優勢。

この手の△8八歩は龍を助ける手ですが、▲同角とすると△7六桂があります。
△8八歩に▲1一角成は△9九龍で龍が逃げる形になり、後手の攻めの方が厳しそうです。
△8八歩に▲7六歩と打って将来の△7六桂を消す手もありそうですが、△3三桂▲2八飛△9九龍で龍が逃げられてしまいます。
よって△8八歩には▲8九角とするしかありません。
△8八歩以下▲8九角△同歩成▲7八銀△3三桂で、ソフトの評価値-1360で後手優勢。

この手順は▲8九角△同歩成で後手にと金ができたのが大きいです。
銀取りなので▲7八銀としますが、△3三桂として▲1一角成を防ぎながら飛車取りの先手になるのも大きいです。
実戦との大きな違いはと金ができるかどうかで、攻めの幅が全く違ってきます。
△3三桂に▲2八飛なら△6五桂▲6六角△7九角▲5八玉△4五桂で、ソフトの評価値-3474で後手勝勢。
この手順は▲2八飛は飛車の逃げ場所としては自然のようですが、この場合は△6五桂を入れてから△7九角が厳しく、▲5九玉に△4五桂と2枚の桂馬で5七の地点を攻める形で後手勝勢です。
なお△6五桂では△8八ととして▲同角なら△7六桂を狙うような手もありそうですが、△8八と▲6九銀△8七角▲7九歩△7六桂▲5九玉△7九と▲5八銀で、ソフトの評価値-1707で後手優勢。
この手順はやや角と桂馬とと金の働きが少し重たく、スピード感にかける感じです。
△3三桂に▲6五飛なら△8八と▲6九銀△8七角▲7五飛△6五金▲同飛△同角成で、ソフトの評価値-2173で後手勝勢。
この手順の▲6五飛は飛車を5段目にすることで△6五桂を防いだ手ですが、今度はご8八とが厳しく▲6九銀と逃げれば△8七角が継続手で、▲7五飛には△6五金から飛車を取って後手勝勢です。
これらの手順をみると後手にと金があると攻めの幅が広くなるので、歩を使った攻めは意識して考えた方がいいようです。
と金を作って攻めを継続するのが参考になった1局でした。