桂馬を単純に角取りと打って攻める

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-746で後手有利。

駒割りは飛車と金桂の交換で2枚替えで後手が駒得ですが、気分的には相手に飛車を渡して持ち駒にあるので、飛車の打ち込みのプレッシャーはあります。

そうならないような展開を後手が目指したいのですが、どのように手を作っていくかという局面です。

最近は序盤のちょっとした手の組み合わせの内容より、少し形勢がいい局面からどのように手を繋いでいくかというのに興味があって、そのような題材が多いです。

強い人やソフトの内容の将棋を見ていると手の流れが1本道というか狙いがはっきりして、将棋というのはこのように指すのかと思うことが多いです。

自分がその域に達するのはまず無理ですが、少しでもいいところを吸収して棋力を向上させたいです。

実戦は△3五角▲8六飛△4五桂▲4六歩△5七桂成で、ソフトの評価値-521で後手有利。

この手順は先手の浮き飛車を角で狙うのと同時に、5七の地点を桂馬で攻めて手を繋げる展開です。

△5七桂成に▲同玉なら△6五桂で王手角取りなのでまずまずかと思っていたのですが、角と桂馬2枚の交換なのでまだまだ将棋は難しいです。

△3五角では△6五桂がありました。

△6五桂▲6六角△4五桂▲5八金△3九角で、ソフトの評価値-757で後手有利。

この手順の△6五桂は持ち駒の桂馬を角取りに打つやや単調な手ですが、この局面では厳しかったようです。

自分の感覚だと6五に桂馬を打つなら遊んでいる8一の桂馬を活用して6五に桂馬を跳ねることを考えるのですが、さすがに手数がかかるのでその間に先手から動いてそのような展開にはならないです。

後手は2枚の桂馬を5七の地点に集めて中央から攻めるのに対して、先手も5七の地点を受ける形になります。

▲5八金に△3九角と下から角を打つのが気がつきにくい手で、自分の場合は△3五角のような手が浮かびますが、それは▲5六飛ではっきりしません。

△3九角以下▲5六飛△4八金▲同金△同角成▲5八飛△5七桂左成▲同角△5八馬▲同玉△5七桂成▲同飛△3九角で、ソフトの評価値-1447で後手優勢。

この手順は△3九角に▲5六飛と受けて、5七の地点は攻めが3で守りが4で守りの方が1枚多く利いています。

先手から攻めると5七の地点は攻めが2で守りが4なので、意外と簡単ではなさそうに見えます。

後手は△4八金と金を張り付くのがうまい手で、清算して▲5八飛は△3八馬を防いだ手ですが、そこで△5七桂左成以下攻めるのがうまいです。

後手は持ち駒に飛車と角と金があって、先手の持ち駒に飛車がないのは気分的にだいぶ楽になります。

後手は玉頭の守りを意識しながら△3九角と飛車を攻めて、まずまずのようです。

△3九角▲4八桂△7九飛▲8九金△5九金▲6八玉△8九飛成▲同銀△4八角成で、ソフトの評価値-2327で後手勝勢。

この手順は後手は△7九飛から強く攻めて飛車を渡しますが、金と桂馬を取って先手玉に迫っているので後手がうまく指しているようです。

桂馬を単純に角取りと打って攻めるのが参考になった1局でした。