後手の駒組みが重たいときに動く

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1二香と上がった局面。ソフトの評価値+741で先手有利。

よくあるような先手居飛車穴熊に後手が石田流の構えですが、すでにこの局面は形勢に差がついていたようです。

駒がぶつかっていない段階で形勢に差があることがたまにありますが、何気なく指しているとチャンスを見逃すことがあります。

そのような意味で、序盤でも自分の駒組みだけでなく相手の駒組みもよく見ないといけないです。

本局もここから数手後に先手が少し指しやすいと思いましたが、本来は駒がぶつかる前の段階で形勢判断ができるようになりたいです。

△1二香は手待ちですが、先手は駒組みがピークに達しているのでここから動いていきたいです。

実戦は▲8六銀△7四歩▲7五歩で、ソフトの評価値+1072で先手優勢。

この手順の▲8六銀は次に▲9五銀と歩を取る狙いです。

▲8六銀に△6三金なら▲9五銀△同香▲同角で、ソフトの評価値+784で先手有利。

この手順は銀と香車の交換で先手が少し駒損ですが、後手は守りの香車がいなくなることで玉が弱体化しているので先手が指せているようです。。

よって実戦は▲8六銀に△7四歩と突いて9五の地点を5一の角のラインで守ったのですが、そこで▲7五歩が意外と厳しかったようです。

ぱっと見でそんなに形勢に差がついているのかと思いがちですが、△同歩なら▲同銀で次の▲3六歩が厳しいです。

▲3六歩に△同歩なら▲3五歩で飛車が取られますし、▲3六歩に△同銀なら▲同飛△同歩▲3五歩でこれも飛車が取られてしまいます。

先手の持ち駒に歩が入ればこの筋があり、後手はこれを受ける筋がありません。

なお、実戦は▲7五歩に△8四角だったのですが▲7六飛と回ればさらによかったようです。

▲7六飛は▲7四歩の取り込みの狙いもありますが、▲4六歩として銀ばさみで銀を取る狙いです。

2六に飛車がいる形で▲4六歩と突いても△5六銀とされますが、▲7六飛としてから▲4六歩とすれば銀が取れます。

そのような意味で最初の局面で▲8六銀はソフトの候補手の1つで悪くはなかったようですが、ソフトの推奨手は▲6六歩でした。ソフトの評価値+721で先手有利。

この▲6六歩も先手は歩をぶつけて戦いをおこす手で、△同歩なら▲同飛で飛車が軽くなり次の▲4六歩の銀取りが厳しいです。

▲6六歩に△3六歩なら▲同歩で△同飛なら▲同飛△同銀▲3二飛△3九飛▲1二飛成△2九飛成▲6四香で、ソフトの評価値+1228で先手優勢。

この手順は後手は飛車交換をして銀ばさみを防ぎますが銀が遊び駒になり、先手は▲3二飛から香車を取って▲6四香と歩の裏側から香車を打って先手優勢です。

▲6六歩に△同歩▲同飛△7四歩▲同銀△8四角▲6一飛成△同銀▲6四歩△6二歩▲7五金△9三角▲9六歩で、ソフトの評価値+711で先手有利。

この手順は△7四歩に▲同銀とさせて△8四角と飛車取りにでる手で、ここで▲6一飛成と飛車と金を交換する手があるようです。

少し荒っぽいところがあり自分はぱっと見で指せそうにありませんが、△同銀に▲6四歩の垂らしの歩をいれて△6二歩に▲7五金△9三角▲9六歩と後手の角を目標にすれば先手が少し指せているようです。

後手は、3三の桂馬と3四の飛車と4四の歩と4五の銀の組み合わせが少し重たかったようです。

後手の駒組みが重たいときに動くのが参考になった1局でした。

玉の守りの方から手を作る

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲5六銀と上がった局面。ソフトの評価値+9で互角。

先手は菊水矢倉に対して後手は雁木から△2二玉と入城している形です。

5筋から戦いが起こった局面で5五の地点は先手の駒が多く利いているので、後手は5四の銀が少し使いづらいです。

▲5五歩△6三銀と進んだ形は後手が少し損かと思って、ちょっと無理気味に動きました。

実戦は▲5六銀以下△3三桂▲5五歩△4五銀▲同銀△同桂▲4六角で、ソフトの評価値+142で互角。

この手順は△3三桂と跳ねて▲5五歩に△4五銀とぶつける手です。

後手が2二に玉がいるので桂馬を跳ねるのは少し守りが弱くなるのですが、5四の銀を引いて使いたくなかったので跳ねました。

△4五銀に▲同銀△同桂が角取りになるので一瞬気持ちはいいのですが、▲4六角と逃げた局面がどちらが得をしているのかが気になります。

銀交換になったのでお互いに5筋の銀が捌けた形ですが、後手の攻めとしては△5七歩の垂れ歩から△6九銀のような筋があります。

ただし、これだけではまだ攻めが細いです。

後手の守りとしては。後手玉の1筋の弱さが少し気になります。

4六の角が1三の地点に利いているので、歩がたくさん入ればいつでも端攻めがありそうで、どこかで△2四銀と打って受けるような形になるかもしれません。

そのような意味では少し後手が神経を使うような局面です。

桂馬を使って前に進むと後戻りできませんので、後の見通しが立っていないと指し手に困ってしまいます。

△3三桂では△3五歩がありました。

△3五歩▲同歩△3六歩▲4六角△9五歩で、ソフトの評価値-11で互角。

この手順の△3五歩の突き捨てから△3六歩は、自玉の守りの歩で相手の攻め駒を責める手です。

3七の角を移動させることで後手の7三の角を使って先手の飛車を狙う筋です。

先手は▲4六角として後手の7三の角のラインを受けますが、そこで△9五歩が少し浮かびづらいです。

後手は3筋と4筋だけでなく、歩が入る筋として9筋からも手を作るのが戦線拡大の手です。

△9五歩以下▲同歩△同香▲同香△4五歩▲9三香成△5二飛▲6八角△6五歩▲4六歩△6六歩▲同金△8四角で、ソフトの評価値+141で互角。

この手順は9筋の香車も攻めに使って▲9五同香に△4五歩と先手の角を狙います。

△4五歩の瞬間に▲9三香成が捨て駒で△同桂なら▲6五桂を桂馬を活用してきます。

この手順もありそうですが、△5二飛と逃げて▲6八角に△6五歩として角を使って先手の飛車を狙います。

▲4六歩は軽い受けですが、△6六歩▲同金に△8四角として金と成香の両取りでいい勝負のようです。

後手は3筋の傷は残っていますが、戦いを起こすという意味で仕方ないようです。

玉の守りの方から手を作るのが参考になった1局でした。

筋悪く▲4五同銀として指せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+461で先手有利。

後手の△4五歩は戦いを自ら起こしたような手で、銀取りなので先手は銀をどうするかという形です。

▲5七銀と引くか▲3五銀と出るか▲4五同銀とするかのどれかです。

▲5七銀とすると形はきれいで将来▲6六銀のような活用する筋もありますが、△3六歩で決戦になります。

▲3五銀とするのは駒が前進して次に▲2四歩のような2筋突破の狙いはありますが、△5三角として逆に3五の銀が狙われそうです。

▲4五同銀とすると具体的に後手の手は分かりにくいのですが、銀が真っすぐ進んで浮いたような駒で、4六の地点に戻るのは手数がかかりすぎてほぼ無理です。

実戦は▲3五銀も▲4五同銀も指しにくいと思って▲5七銀としました。

△4五歩以下▲5七銀△3六歩▲同飛△同飛▲同歩△3九飛で、ソフトの評価値+374で先手有利。

この手順は、▲5七銀と形よく引いて△3六歩には▲同飛として以下飛車交換の捌き合いになる展開です。

先手は穴熊なので捌き合いはまずまずの展開ですが、後手も自陣の連係が取れており先手有利とはいえほぼ互角に近い感じです。

お互いに1筋と2筋の香車と桂馬を取り合ってから、どちらがその駒を有効に使うかという形です。

ただし、ソフトの推奨手は▲5七銀でなく▲4五同銀でした。

▲5七銀では▲4五同銀で、ソフトの評価値+443で先手有利。

この手の▲4五同銀は歩得になりますが銀が浮いた形になるので、読みが入ってないと少し指しづらいです。

ここで後手から有力そうな手がいくつかあります。

▲4五同銀に△5三角なら▲2八飛△3五歩▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲7七角△4五歩▲1一角成で、ソフトの評価値+901で先手優勢。

この手順の△5三角▲2八飛に△3五歩は銀ばさみの手で、次に△3三桂とか歩が入ったら△4四歩として銀を取りにいく手です。

▲4五同銀とした形はこのような筋があるので、それに対抗できる手段がないと駒損になります。

△3五歩には平凡に2筋の歩の交換が成立するようで、後手は△4四歩として銀が取れる形ですが▲7七角があり、△4五歩に▲1一角成で先手が指せるようです。

駒割りは銀と香車の交換で先手が駒損ですが、大駒の働きがいいので先手優勢です。

▲4五同銀に△3三桂なら▲3六銀△3四銀▲2四歩△3五歩▲同銀△同銀▲同角△4五桂▲4六角△同角▲同飛△5七桂成▲7五角で、ソフトの評価値+

この手順は▲4五同銀に先に△3三桂と跳ねる手で、▲3六銀も歩越し銀でいい形ではありませんが、次に▲2四歩が狙いです。

後手は△3四銀から△3五歩として以下角と銀と桂馬を捌いてきますが、先手は自然に対応して△5七桂成には▲7五角の両取りがありので先手優勢です。

先手の地味な対応で優勢になるのは参考になります。

▲4五同銀に△3八歩なら▲7七角△3三桂▲4四銀△同銀▲同角△4五桂▲2二角成△5一飛▲2四歩△5七桂成▲6六馬で、ソフトの評価値+645で先手有利。

この手順は3筋の歩が切れているので△3八歩からと金を作る狙いですが、▲7七角として△3三桂に▲4四銀から銀交換をする手があります。

以下先手は馬と作る形に対して、後手は5七に桂馬が成り込んで桂馬が捌けた形ですが▲6六馬と自陣を固めて先手が指せるようです。

どの変化も後手が駒を捌いてくるので油断はできませんが、自然に対応すれば先手が指せるようです。

筋悪く▲4五同銀として指せるのが参考になった1局でした。

できるだけ隙を作らずに駒組みをする

上図は、相居飛車で後手右玉に先手が矢倉に組んだ展開で、先手が2筋の歩を交換して△2三歩と打った局面。ソフトの評価値+86で互角。

後手は△4四銀型に組んで、将来△5三銀と引く手や△5五銀と攻めに使うような筋があります。

先手は矢倉には組んでいるものの、毎回ここからの方針が難しいです。

右玉は守りが薄いというイメージがありますがバランス型の戦型です。

自分が先手をもって指すと後手の右玉にのらりくらりと指されて、気がついたら馬やと金を作られて勝負所がなくなるというのがよくあります。

見た目以上に結構嫌な戦法というイメージがあります。

居飛車をもっての対振り飛車の対抗形は好きですが、対右玉はあまり好きではありません。

本局もそんな感じで、気がついたら少し指しにくい形勢になっていました。

実戦は△2三歩以下▲2八飛△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩▲6七歩△3三桂▲5六銀△5五銀で、ソフトの評価値-152で互角。

この手順は▲2八飛と引いて後手は△6五歩と動いてきました。

以下6筋の歩の交換から△6四歩と▲6七歩と自重した手に対して、先手の▲5六銀をみて△5五銀とぶつけてきました。

ここまでの手順で先手は2つ小さいミスをしているようです。

1つは▲2八飛と引いた手で形は▲2九飛なのですが、将来▲5六銀と使うと△3八角のような手が生じます。それを防ぐ意味で▲2八飛としたのですが、ここは▲2九飛の方がよかったようです。

もう1つは▲5六銀と出た手で、これは後手の△5五銀を軽視していたのですが、銀交換になれば△6九銀の割打ちの銀があります。

△6九銀を防ぐために将来▲6八金右とするのは△4七角のような手が生じます。

▲5六銀と出る手はあまり意味がなかったようで、△5五銀にはソフトは▲4七銀を推奨していますが、上がったばかりの銀をまた引くのはなかなか指せません。

こういったちょっとした指し手が段々と形勢に影響してきます。

△5五銀の局面は互角のようですが、先手はあまり面白い形ではないようです。

▲2八飛では▲2九飛がありました。

▲2九飛△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩▲6七歩で、ソフトの評価値+109で互角。

この手順は▲2九飛と下段に引く手で、この形だと後手の持ち駒に銀があっても△6九銀の割打ちの銀は成立しません。

後手は6筋の歩の交換から△6四歩と▲6七歩とお互いに自重した形ですが、ここからの後手の指し方が気になります。

▲6七歩に△8六歩なら▲同歩△同飛▲8七金△8一飛▲8六歩△5五銀▲同銀△同歩▲6八銀で、ソフトの評価値+209で互角。

この手順は後手が8筋の歩を交換したときに▲8七歩でなく▲8七金と受けるのが力強いです。

以下△8一飛に▲8六歩と受けて上部を手厚くします。

後手は△5五銀から銀交換をしますが▲6八銀と先に受けていい勝負のようです。

▲6七歩に△3三桂なら▲7九玉△6二金▲4八金△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲6八玉で、ソフトの評価値+46で互角。

この手順は後手の△3三桂に▲7九玉~▲6八玉とします。

お互いに手待ちのような指し方ですが、先手はバランス型で最終的には▲4七銀▲4八金▲5八玉▲2九飛の形に組みたいです。

どちらの展開も先手から攻める形になっていませんが、最近の将棋を見ると先手から攻めるというより後手が無理気味に動いてきたきたら正確に対応して少しずつポイントを上げるような感じです。

後手から動いてこなければ先手もいい形に組んでから動くことになりますが、これも決して簡単でなくやはり平手の将棋は難しいです。

できるだけ隙を作らずに駒組みをするのが参考になった1局でした。

2筋逆襲を取った香車を使って受ける

上図は、後手横歩取りからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+18で互角。

後手が△8八角成と角交換をしてから△3三桂と跳ねた展開です。

△3三桂と跳ねた局面は、後手から△2五歩と押さえてから△2四飛と回るのが狙いです。

先手の飛車が2六にいるので、△2五歩と打った手が飛車取りになるのが後手としては大きいです。

先手がどのように受けるかがポイントになってきます。

対局中は飛車以外の駒を使って2筋を受けることを考えました。

実戦は▲3六歩△2五歩▲2八飛△2四飛▲4六角△3四飛で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は▲3六歩として将来▲3七銀や▲3七桂を跳ねる形を作った手です。

後手は△2五歩~△2四飛として次に△2六歩が狙いです。

△2四飛に▲2七歩と手堅く受ける手もあったようですが、▲4六角と後手の飛車を攻めます。

先手は2筋に歩を使わないで受ける指し方です。

▲4六角は先手の飛車のコビンがあいているので、△6四角のような手を先に受ける意味もあります。

▲4六角には△3四飛と軽くかわしてこれでいい勝負のようです。

△3四飛にはここからは変化手順ですが▲7九玉として△3六飛なら▲2四歩と叩きます。

▲2四歩に△3四銀なら▲3七銀で後手の飛車が取られますので△1二銀と引きますが、後手の銀の形も悪く以下▲7七銀△3九角▲1八飛△4八角成▲同飛△3九飛成▲4九飛で、ソフトの評価値-155で互角。

これらの展開を見ると後手の狙いは単調とはいえ結構うるさい攻めです。

なお最初の局面で▲3六歩では▲2八飛がありました。

▲2八飛△2五歩▲7七銀△2四飛▲2七歩△3四銀▲8二角△3五銀▲9一角成で、ソフトの評価値-32で互角。

この手順は先に▲2八飛と引く手です。

▲2八飛とすると△2五歩と打った手が飛車取りにならないので、後手としては少し指しにくいかもしれません。

ただし△2五歩~△2四飛と進むと先手は2筋を受ける必要があります。

ソフトの推奨手では▲2七歩と打って受ける手でしたが、少し意外でした。

▲2七歩と受けると後手は△3四銀~△3五銀の進出が気になります。

先手は2七の地点を受けることができませんので、どのように指すかが分かっていませんでした。

先手は▲8二角~▲9一角成として香車を補充しますが、後手の△7二銀型の欠点をついた手です。

先手は香得しましたが、後手は2筋の突破を目指します。

▲9一角成以下△2六歩▲同歩△2七歩▲同飛△2六銀▲2五歩△同飛▲1七桂△2一飛▲2二歩△同飛▲2三歩△同飛▲2五香で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は後手は△2六歩~△2七歩と叩いてスピードを上げて2筋突破を目指します。

先手は△2六銀に▲2五歩~▲1七桂の受けが軽いです。

1筋の歩を突いていたので▲1七桂という受けがありました。

後手は△2一飛と引いたときに▲2二歩~▲2三歩が細かい手で、最後の▲2五香で際どく2筋が受かっているようです。

先手は9筋で取った香車を受けに使うのが盲点です。

先手は▲2二歩~▲2三歩と叩いたのは、▲2五香に△2七銀成とすれば▲2三香成△同金で後手の金の形が崩れます。

飛車の位置を歩を使って変えることで、後手陣が弱体化しています。

このような何気ない手の作り方がうまいです。

2筋逆襲を取った香車を使って受けるのが参考になった1局でした。

大駒を交換する手を狙って手を作る

上図は雁木からの進展で△4五同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-587で後手有利。

駒の損得は銀と桂馬の交換で先手がやや駒損で、先手のの飛車と角の働きがいまひとつなため後手が有利のようです。

後手の方が手厚い形ですが、やや4四の金と4五の銀が浮いているので先手としてはこの駒にアタックして何か手を作りたいところです。

自分の場合はちょっと不利な局面からやや自滅のような手を指してさらに形勢を悪くすることが多く、逆転で形勢がよくなるというのが少ないです。

おそらく指し手が急ぎすぎか淡泊なのかのどちらかと思います。

実戦は△4五同銀以下▲5六桂△5四金▲6六桂△6五金▲7四桂△4二飛で、ソフトの評価値-1528で後手優勢。

この手順は持ち駒の桂馬を使って駒を取りにいく手ですが、狙いが単調すぎて△4二飛と回った形は2枚の桂馬の攻めが空振りしておりいい手がありません。

典型的な自滅なパターンで評価値を自ら1000点くらい落としています。

いくら手が見えてないとはいえ、相手が安心するような指し方では勝ち目がありません。

どうやったら相手が少しでも迷うような気持ちになるかですが、後手の玉と飛車と4四の金の形で、先手の持ち駒に角があれば▲6四角とか▲5三角といった手があります。

それを考えると遊んでいる角を活用する手がありました。

▲5六桂では▲6六角がありました。ソフトの評価値-505で後手有利。

この手順は▲6六角と馬にぶつける手で、角交換になれば▲6四角や▲5三角が先手になります。

大駒を交換すると持ち駒に角が入ることで局面が複雑になって手が広がります。

この場合後手は△6六同馬や△2八馬とする手が見えますが、どちらもその後に後手から有効な手がないと先手の方に楽しみが多くなります。

よって一般的に有利な方は、大駒の交換をせず局面をゆっくりした流れにしたいです。

後手は△4九馬として大駒の交換は避けます。

▲6六角以下△4九馬▲4八飛△2七馬▲5七桂で、ソフトの評価値-569で後手有利。

この手順は△4九馬に▲4八飛と馬にぶつける手が継続手で、先手としては飛車と角の交換になっても遊んでいる飛車が持ち駒の角になるのは大歓迎です。

よって後手は△2七馬としますがそこで▲5七桂がうるさいです。

最初の局面からこのように手を繋げるのかというのが率直な感想です。

遊んでいた先手の飛車と角がちょっと駒を動かすだけで急に働きだすので、いいところに手がいくと駒が蘇るという感じです。

後手の4五の銀が移動すれば▲4四飛として金が取られる形なので、後手は何か受けないといけません。

▲5七桂に△4七歩なら▲同飛△3六馬▲4五飛△同金▲3七歩△4六馬▲4七歩で、ソフトの評価値+142で互角。

この手順は△4七歩から△3六馬と先手をとって受ける手ですが、▲4五飛から▲3七歩~▲4七歩が鋭く△4七同馬なら▲4五桂があります。

このようなところもよく手が見えるという感じです。

▲5七桂に△4六歩なら▲3三歩△同金▲2八飛△3六馬▲3七歩△同馬▲4五桂△同金▲5六銀打で、ソフトの評価値-348で後手有利。

この手順は△4六歩としっかり受ける手ですが、▲3三歩の叩きを入れて△同金とさせるのがうるさく、間接的に6六の角を▲3三角成とするような狙いの手順で、後手有利とはいえ先手も手を作っているという感じです。

大駒を交換する手を狙って手を作るのが参考になった1局でした。

下から追う寄せの基本

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの終盤戦で△8九龍に▲8八桂と合駒をした局面。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

先手玉を追い詰めて後はどのように寄せるかという局面ですが、このような形からでもぬるい手を指すとまた振り出しに戻ります。

早指しとはいえここからの寄せが見えていないのは少しお粗末でした。

実戦は▲8八桂以下△9五銀▲7五歩△7八銀▲7六玉△8八龍▲6五玉で、ソフトの評価値-2406で後手勝勢。

この手順は典型的な失敗例で、△9五銀は次に△7八銀の詰めろですが、▲7五歩をうっかりしていました。

以下△7八銀から△8八龍とするのですが、▲6五玉と中段に逃げた形は意外と寄り筋がありません。

先手の7七の桂馬と6六の角と4六の桂馬と7二の龍がうまく配置されており、またここから気持ちを入れ替えて指すという感じです。

▲6五玉には△8六龍でまだ後手勝勢のようですが、駒がごちゃごちゃした中段玉は考えづらく手が見えにくいです。

最初の局面は即詰みはありませんが、必至をかければよかったです。

△9五銀では△7八銀がありました。

△7八銀▲9六玉△9四金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△7八銀は下から追う手ですが、▲9六玉に△9四金が決め手です。

持ち駒に金と銀があれば寄せの基本としては金を残すのが多いのですが、この場合は△9四金として銀を残します。

後手の次の狙いは△9五銀と△8七銀打の詰めろですが。これを同時に受ける手がありません。

△9四金に▲8七桂と受けても△同銀不成▲同玉△9五桂▲9六玉△8七銀で詰みです。

△9四金に▲6四桂なら△4二玉があります。

この▲6四桂に△同歩とすると▲8五角で、9四の金が取れるのでまた複雑になるのですが、△4二玉でその後の手が続きません。

このような手の流れを見るとそんなに難しくない感じですが、これを早指しで分かるかどうかが大事で、△7八銀から△9四金はセットのような手の組み合わせです。

最初の局面でポイントの1つは、△9互銀には▲7五歩が見えるかが1つです。

2つは△7八銀から▲9六玉と下から追う形にしても寄せがあると判断できるかです。

3つは△9四金と打って持ち駒に銀を残すことができるかです。

最初から△7八銀が浮かべば△9五銀は考える必要はありませんが、下から追う手なのでこれが少し違和感があります。

ただしその後の△9四金がセットみたいな手なので、これが寄せの形でした。

今後似たような局面が出たら、このような寄せが浮かぶようにしておきたいです。

下から追う寄せの基本が参考になった1局でした。

形が崩れるのを恐れずに指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6四角と4二の角が上がった局面。ソフトの評価値+689で先手有利。

△6四角はややトリッキーな手で、2筋を放棄して3筋と4筋から手を作っていくという手です。

対局中は▲2四歩が見えたのですが、△4五歩から△3六歩と動かれてどうかと思い受けに回りました。

実戦は▲2六飛で、ソフトの評価値+396で先手有利。

この▲2六飛は相手が三間飛車の場合によく出る手で、6四に角がいるため間接的に角のラインをさけたという意味です。

▲2六飛はそこまで悪い手ではなかったようですが、ソフトの候補手には上がっていませんでした。

自分はどうも対振り飛車には形よく指そうという意識があるのか、ちょっと形が崩れたような展開になるのがあまり好きではないようです。

本局でいえば、4六の銀の位置や2八の飛車の位置であまり見かけないような形は避けているという感じです。

形よく指そうと意識するとつい安全な手を選択してチャンスを逃がしたりすることがあり、本局もそんな感じでした。

▲2六飛では▲2四歩がありました。

▲2四歩△4五歩▲同銀△3六歩▲2三歩成△3七歩成▲2四飛で、ソフトの評価値+565で先手有利。

この手順は▲2四歩と2筋の突破を狙う手で、この瞬間に後手は△4五歩と動いてきます。

△4五歩は銀取りなので、先手は▲同銀とするか銀が逃げるかのどちらかです。

このような局面でも▲5七銀とか▲3五銀とすれば銀は千鳥に使えで形はいいのですが、本局の場合は▲4五同銀とする手がありました。

▲4五同銀とすると自陣に戻る筋はなくなり、宙に浮いた銀で狙われやすいのですが攻めに使うことになります。

銀は真っすぐ上がると元の場所に戻るのに手数がかかるため、実際の将棋ではほとんど元の位置に戻るということはない感じです。

▲4五同銀に△3六歩が狙い筋でこれで後手は飛車や角を活かす感じですが、先手も▲2三歩成が大きく△3七歩成は飛車取りですが、そこで▲2四飛と浮きます。

この▲2四飛と浮いた局面が先手がいいようです。

後手もと金と作って4筋から5筋に活用できれば大きな成果ではあるのですが、▲2四飛に△4七とは▲4四歩で後手の銀が取られてしまいます。

▲2四飛以下△4八と▲3四歩△1九角成▲7七角△4四歩▲2二と△4一飛▲2一と△4五歩▲3三歩成△5八と▲3七歩△6九銀▲2二飛成△7四香▲3一と△5一飛▲4三と△同金▲6五銀で、ソフトの評価値+883で先手優勢。

この手順は少し長いのですが、後手は4筋の歩を取らずに△4八とで活用してきます。

先手は▲3四歩と4段目に歩を打って相手の飛車の活用を抑えるのがうまい手のようで、局面が進めば▲3三歩成としてと金ができることもあります。

後手は△1九角成と先に馬を作って香得ですが、先手も▲2二とから▲2一とで桂馬を取ってと金を活用します。

後手のと金の方が攻めが早いのですが、後手は飛車が抑えてこまれているのと▲3七歩として馬の活用も抑えているのが大きいようです。

後手もくらいついてきますが小駒だけの攻めなので、丁寧に受ければ先手が指せるようです。

形が崩れるのを恐れずに指すのが参考になった1局でした。

狙われている銀の方から歩を突いて仕掛ける

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△1三角と上がった局面。ソフトの評価値+281で互角。

後手が四間飛車から浮き飛車にした展開で、先手は9筋の位を取られたので穴熊にしたかったのですが、後手て早い動きを見せたので左美濃にしました。

後手の△1三角か間接的に4六の銀を狙っています。

4六の銀は浮いた駒なので後手からいつでも△3六歩と動いてくる可能性があります。

よって狙われやすい銀だと思い実戦は▲6八角として銀に紐をつけました。

実戦は△1三角以下▲6八角△4三銀▲4五銀△8四飛▲5五歩△3三桂▲5六銀△4四飛で、ソフトの評価値-147で互角。

この手順は▲6八銀△4三銀に▲4五銀がまずかったです。

▲4五銀は飛車取りなので一瞬は気持ちがいいのですが、△8四飛とされると次に△4四歩で銀が取られてしまいます。

よって▲5五歩として銀の逃げ道を作ったのですが、△3三桂が気持ちのいい桂馬の使い方で▲5六銀に△4四飛と回れると後手に1本取られたような感じです。

先手の5筋の位を取って▲5六銀とした形は後手から動かれそうな形で、先手としては神経を使います。

▲6八角では▲6五歩がありました。

▲6五歩△3三桂▲3六歩で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順の▲6五歩は次に▲1一角成があるので△3三桂は自然な手です。

△3三桂で△3六歩も目につきますが、この場合は▲4五銀で▲1一角成と▲3四銀の飛車取りが残ります。

よって△3三桂としたのですが、そこで▲3六歩が狙いの手です。

4六の銀が浮いているのに自分から▲3六歩とするのはうっかりしやすいです。

▲3六歩に△同歩なら▲3五歩で△同角なら▲3六飛があります。

これで先手が1本取ったようでもそこで△4六角が気になります。

△4六角以下▲3四飛△1九角成▲2四歩△同歩▲4三歩△同銀▲3三飛成△同金▲同角成△4九飛▲3一飛で、ソフトの評価値+286で互角。

この手順は▲3五歩に△同角に▲3六飛は後手の飛車が取られる形ですが、△4六角▲3四飛△1九角成で、飛車と銀香の2枚替えになるのが後手の主張です。

先手は2筋を突き捨ててから▲4三歩と味付けして▲3三飛成を決行します。

この捌き合いはいい勝負みたいですが、後手玉が△7一玉型で先手の攻め駒に近いのが先手の狙いです。

なお、▲3五歩に△8四飛と逃げれば捌き合いにはなりませんが、▲3六飛△4三銀▲3七桂で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順は先手の3筋の位が大きく、先手が全部の駒で盤上を制圧する可能性があり先手が指せるようです。

よって後手は飛車を渡す形になるのは仕方がなかったようです。

狙われている銀の方から歩を突いて仕掛けるのが参考になった1局でした。

敵陣の薄いところを攻める

上図は、相掛かりからの進展で△2三香と打った局面。ソフトの評価値+165で互角。

相掛かりで先手が8筋を受けるのでなく▲8二歩から動いた展開で、後手も9筋から手を作って9九の香車を取ってから△2三香と打って形です。

先に先手が香損していますが、8筋にと金を作って▲7二とで銀を取り返せる形なので銀と香車の交換になりそうです。

ここで先手がどう対応するかという局面ですが、次の手が良くなかったのは少し意外でした。

実戦は▲5五飛△2九香成▲7二と△同金▲5三飛成△5二歩▲5六龍△1九成香で、ソフトの評価値-97で互角。

この手順は▲5五飛として▲5三飛成を狙う手です。

▲5五飛に△4二銀とすれば5筋は受かるのですが▲7二と△同金▲7五飛で、ソフトの評価値+315で先手有利。

この手順は自然に見えるのですが、最後の▲7五飛が△2九香成▲同銀△7六桂の両取りを受けています。

また将来▲5五角とすることで7三の地点を狙う形になります。

後手は持ち駒に歩しかありませんので受けづらいです。

そのような意味で▲5五飛には△2九香成としてきました。

▲7二と△同金▲5三飛成△5二歩▲5六龍として龍の横の利きで△7六桂を防いだのですが、そこで△1九成香と香車を取る展開です。

この局面の駒割りは銀と桂香香の3枚替えになっており、先手が駒損しています。

龍を作ったのは先手の成果ですが、2筋の香車を取り損ねたので地味ですが駒損しており、このような損が後から少しずつ効いてきます。

▲5五飛では▲7五飛がありました。ソフトの評価値+227で互角。

この手順は▲7五飛とする手で、△2九香成▲同銀△7六桂を受けた手です。

ぱっと見で攻めの手でなく受けの手に見えますが、▲7二と△同金▲5五角から7三の地点を狙う手です。

後手玉の玉頭を狙うのでなく、7三の地点を飛車と角で狙うのが筋だったようです。

▲7五飛に△2七歩なら▲7二と△同金▲5五角△6二玉▲7四歩△同歩▲6五飛△8四飛▲9一角成△8九飛成▲7三歩△同金▲7一銀△7二玉▲8八香△6四歩▲同飛△同金▲同馬△7一玉▲5三馬△6二銀▲7二歩△同玉▲7三歩で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は△2七歩はぬるい手でよくないのですが、後手は力をためる手です。

先手は銀を取ってから▲5五角△6二玉に▲7四歩と攻めるのがうまいです。

△同歩に▲6五飛と逃げて▲9一角成を狙いますが、後手も△8四飛として△8九飛成を狙います。

それに対して▲9一角成と強く踏み込むのが盲点で、△8九飛成に▲7三歩△同金▲7一銀が寄せの手筋です。

△7二玉と逃げて少し足らないように見えるのですが、▲8八香と後手の龍の利きを止めるのが大きいです。

次は▲8二馬△6一玉▲7三馬の狙いがあるので△6四歩と突きますが▲同飛と強く取って攻めが続くようです。

このような指し手は攻めがぎりぎりなので踏み込むのは決断がいりますが、これくらいを読み切らないと相手玉を寄せることはできないようです。

最後の▲7二歩に△同玉なら▲7三歩で△同玉なら▲8三金の詰みで、△同銀なら▲7一金の詰みです。

▲7三歩に△6一玉と逃げても▲5二金△7一玉▲6二馬で詰みです。

敵陣の薄いところを攻めるのが参考になった1局でした。