上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲7七同銀と成桂を取った局面。ソフトの評価値-705で後手有利。
駒割りは角金と飛桂の交換でやや後手が駒得で、ここで後手の手番なので後手が少し指せているようです。
持ち駒に角があるので角を使って馬を作って手を広げたいところです。
何かいい手がありそうな気もしましたが、実戦の進行はあまりよくなかったです。
実戦は△7八角▲6八銀△6九角成▲5八金で、ソフトの評価値-583で後手有利。
この手順は△7八角から△6九角成と下から馬を作って攻める展開ですが、▲5八金とされると先手陣がまとまって後手からうまい継続手がありません。
何か取れる駒があるとか、歩を使って細かい攻めができるとかがあればいいのですが、なければあまり面白くない展開です。
△7八角では△6九角がありました。
△6九角▲4八玉△8七金で、ソフトの評価値-663で後手有利。

この手順は後手は単に王手で△6九角を打つ手です。
先手は▲5八歩と合駒をすれば5筋で歩を使った攻めができなくなるので▲4八玉としましたが、そこで△8七金が継続手です。
角と金を使って先手の飛車を銀を攻める形です。
△8七金はやや重たい手ですが、6筋から8筋を後手の駒で手厚く指す感覚です。
さすがに飛車を渡すのはまずいので先手は飛車を逃げます。
△8七金以下▲7六飛△7八角成▲6六銀△6七馬で、ソフトの評価値-896で後手優勢。

この手順は▲7六飛は△7七金を防いで自然な逃げ場所ですが、△7八角成が継続手で▲6六銀に△6七馬が飛車取りになります。
後手は歩を取って飛車取りなので悪い展開ではありません。
△6七馬に▲7九飛では△6六馬と銀が取られますので、ちょっとひねった受けをしないといけないです。
△6七馬以下▲7七歩△4四角▲5八桂△6六角▲同桂△7七金で、ソフトの評価値-1375で後手優勢。
この手順は▲7七歩と受ける手でこのままだと後手の8七の金が使いづらい形ですが、△4四角がうまい手です。
先手に歩があれば▲5五歩と角道を止めることができますが、歩切れなので▲5八桂として△6六角を受けます。
しかしそれでも△6六角があり、▲同飛なら△5七銀が激痛なので▲同桂としますが、そこで△7七金と遊んでいた金を活用して後手優勢です。
6筋から8筋だけを見るのでなく3五の角を活用する△4四角がうまいです。
△6七馬以下▲7五飛打△4四角▲5五歩△7四歩▲同飛△7三銀▲7九桂△6六馬▲同飛△7四銀▲8七桂△5五角▲5六飛△9九角成で、ソフトの評価値-1355で後手優勢。
この手順は▲7五飛打とやや非常手段的な受けですが、△4四角に▲5五歩で攻めが止まったかに見えます。
しかし△7四歩がうまい手で▲同飛に△7三銀と盤上の駒を活用して攻めを継続するのがうまく、飛車を取ってから△5五角~△9九角成で後手がいいようです。
このような指し手を見ると全然手の見え方が違うという感じです。
少しでも攻めの感覚を磨いて、攻めの手が繋がるようにしたいです。
角と金を使って手厚く攻めるのが参考になった1局でした。