上図は、後手横歩取り△2三歩型からの進展で△5四角とした局面。ソフトの評価値+28で互角。
3六に角がいるときに▲3七歩と打って△5四角と逃げた展開です。
横歩取り△2三歩型はほとんど指されませんが、先手は飛車と金の交換にする展開と飛車と角を交換する展開の2種類あります。
局面図は省略しますが▲3四飛の形で△2五角と打って▲3二飛成とすれば飛車と金の交換で、△2五角に▲3六飛とすれば飛車と角の交換です。
本局は飛車と金の交換となりました。
後手から次に△2六桂と打たれる手が見えているので、先手はどのように対応するかが難しいです。
後手の持ち駒に飛車があるので、先手は打ち込みに気をつけながら駒組みをしないといけないです。
対局中は△2六桂の受け方が分からず▲5五金と打ったのですが、これがあまりよくなかったです。
▲5五金△2六桂▲5四金△3八桂成で、ソフトの評価値-418で後手有利。

この手順の▲5五金は角を取りにいく手ですが、金を使って取るのと△2六桂から△3八桂成に自玉の周辺が弱くなるのでいい手ではないと思っていました。
ほかの手が浮かばなかったので仕方なく指した感じですが、やはり後手有利になったようです。
△3八桂成に粘るなら▲6三金△同玉▲3八金△4九飛▲7九金△8七銀▲6九金で、ソフトの評価値+42で互角。
この手順は△4九飛が詰めろなので▲7九金と受ける形ですが、△8七銀が意外にもあまりいい手ではないようで▲6九金とすれば大変なようです。
△8七銀では先に△6二玉と玉を安全にしてから攻める形にすれば後手がいいようです。
金という駒は結構価値が高い駒なので角と金の交換はほぼ互角です。
よって、相手の角を攻めるなら安い駒で攻めた方が金を温存できたようです。
▲5五金では▲1一角成がありました。
▲1一角成△2六桂▲5五香△3八桂成▲同金で、ソフトの評価値+46で互角。

この手順は▲1一角成と香車を補充して△2六桂に▲5五香と角を攻める手です。
以下△3八桂成▲同金と進み駒割りは金桂香と飛銀の交換です。
この局面は角取りですが△6五角と逃げる手があり、5五の香の攻めが少し空振りにも見えるのですが、ここからの展開が気になります。
▲3八同金以下△6五角▲3三馬△4五銀▲6六歩△9二角▲6五桂△5四銀打▲同香△同銀▲3九金で、ソフトの評価値+124で互角。
この手順は△6五角に▲3三馬と遊んでいる馬を活用して△4五銀には▲6六歩~▲6五桂として5三の地点を狙います。
桂馬と香車を使って5三の地点を狙うのが継続手だったようです。
後手も△5四銀打と徹底防戦の構えですが、▲同香△同銀に▲3九金と金を1段金にして飛車打ちに備えます。
できるだけ△4九飛のような打ち込みの隙を与えないようにして、場合によっては▲5八玉とする手もありそうです。
このような手は辛抱する手なので派手さはありませえんが、このような手も覚えないとすぐにバランスを崩して形勢を損ねることになりそうです。
安い駒で相手の角を攻めるのが参考になった1局でした。