上図は、先後手逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4七銀と5六の銀が引いた局面。ソフトの評価値-1677で後手優勢。
駒割りは角と銀の交換で後手が駒得で先手が歩切れなので後手優勢です。
玉の固さでも後手が勝っているので気持ち的には手堅く勝ちたいところです。
ただし、先手も歩が入れば▲4四歩と打つ手や▲5四歩から動いてくる手もあるので、油断できません。
1677という評価値は形勢にだいぶ差がついており、うまくいけば後手勝勢にもなります。
自分の使っているソフトは結構古いソフトで2000から勝勢になるので、その少し手前というところです。
しかし現実的にはこの程度の評価値では普通に逆転することはあります。
対局中は形勢はだいぶ後手がいいと思っていたので、先手に手を作らせないという意識が働いて受けに回りました。
実戦は△5二飛▲7三歩成△同桂▲7四銀△6五桂▲同桂△同歩▲6三銀成で、ソフトの評価値-1390で後手優勢。
この手順の△5二飛は先手に5筋から捌かせないという手ですが、先手は遊んでいる桂馬を銀を活用して▲6三銀成と飛車取りに動いてきました。
後手の遊んでいた8一の桂馬も持ち駒になったので損得は不明ですが、▲6三銀成と飛車取りになので後手はあまりいい気分ではありません。
これでも後手優勢のようですが、評価値的には少し形勢が接近しております。
△5二飛はソフトの候補手になかった手ですが、やはりいまひとつだったようです。
対局中は最初の局面で△4四歩と手堅く受ける手も考えましたが、4筋の歩は受けより攻めに使った方がいいと思い指せませんでした。
△4四歩以下の変化手順は▲5四歩△同歩▲同銀△同金▲同飛△4五角▲6四飛△6三歩▲6八飛で、ソフトの評価値-1225で後手優勢。

この手順の△4四歩は4筋の傷を消す手堅い手ですが、4筋の歩を攻めに使えないので一長一短です。
先手は5筋から金と銀の交換をする手に対して△4五角と反発して以下飛車が6八まで移動する展開ですが、先手は歩切れが解消されてまだ結構大変な形勢です。
▲6八飛には△5七銀と打つ手が見えますが、▲6七飛とされるとまだ大変です。
▲6八飛に対しては△5二飛とか△5九銀がソフトの推奨手のようですが、まだ先手は粘りがききそうです。
なお最初の局面でのソフトの推奨手は△4二飛でした。ソフトの評価値-1655で後手優勢。

この△4二飛は大駒の飛車を4筋に回すことで、戦いの争点を4筋にするという手です。
飛車は普通は攻め駒ですが、4筋の飛車は受けにも役立っています。
ただし、4筋の歩は攻めに使うことを意識します。
また、後手は玉と飛車が接近するので反動がくることは承知の上で戦うことになります。
△4二飛以下▲3六銀上△2四角▲2五銀△6八角打▲4九飛△5七角引成▲2四銀△同歩で、ソフトの評価値-2400で後手勝勢。
△4二飛以下の手順は自分の感覚にはない手で驚いたのですが、▲3六銀上として次に▲2五銀から▲3四銀右などを狙った手に△2四角と出ます。
△2四角としても直接的に馬になる筋はないのですが、手順に▲2五銀と角取りに対して△6八角打が盲点でこのような手が見えません。
以下▲4九飛に△5七角引成と馬を引作って▲2四銀と角を取られますが、△同歩で後手勝勢の評価値です。
まったく後手から攻めた展開でなく、もたれるような指し方で馬を作って後手勝勢というのがちょっとまねができない感じです。
こういう指し方も覚えないと強くはなれないのかもしれません。
もたれるような指し方で勝勢にするのが参考になった1局でした。