飛車交換の後の飛車の使い方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五同銀と飛車を取った局面。ソフトの評価値+162で互角。

4五の地点で飛車交換になり△4五同銀と進んだ展開です。

先手の3五の銀と後手の4五の銀が浮いた状態で、お互いに持ち駒に飛車があるのでどこに飛車を打つかがポイントになりそうです。

ここで手番は先手なので当然のように敵陣に飛車を打つのですが、飛車の打ち場所があまりよくなかったようです。

実戦は▲4一飛と打ったのですが、以下△5四銀▲3四銀△5一角で、ソフトの評価値+233で互角と進んだのですが、△5一角で△4四飛▲同飛成△同角▲4一飛△4九飛で、ソフトの評価値-189で互角。

この手順の▲4一飛は銀と桂馬の両取りなのでこれが自然に見えるのですが、この手はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲4一飛に△5四銀と逃げるのが意外と粘りのある手で、△5四銀に▲2一飛成は△3九飛でソフトの評価値-79で互角。

また△5四銀に▲4四銀と銀を活用する手は△4九飛とされて▲3三銀成には△4一飛成があります。

この手順は飛車と飛車の間に駒がある方の失敗のパターンです。

よって▲4一飛に▲3四銀としたのですが、そこで△4四飛という切り返しがあり▲同飛成△同角▲4一飛には△4九飛が妙着です。

この△4九飛というのは見えにくく、飛車と飛車の間に4四の角があるので後手の方が神経を使いやすいのですが、それでも飛車を打つというのがすごいです。

△4九飛に▲3七桂なら△3六歩▲4五桂△3五角▲2一飛成△4六歩で、ソフトの評価値-243で互角。

この手順は▲3七桂から▲4五桂と取られそうな桂馬を活用してさらに先に▲2一飛成と桂馬を取って気持ちがいいのですが、後手も△3五角から△4六歩はうるさい攻めで△4七歩成から△5七とが間に合うと後手有利になります。

自分は振り飛車はほとんど指さないですが、このような振り飛車の対応は参考になります。

▲4一飛では▲3一飛がありました。ソフトの評価値+131で互角。

この▲3一飛は桂取りですが、銀取りではないので狙いが少ないようにも見えぱっと見で指しにくい手です。

▲3一飛に△3九飛は▲4四銀で、ソフトの評価値+373で先手有利。

この手順は△3九飛は銀取りと桂取りで後手がいいようでも▲4四銀が切り返しの手です。

▲4四銀に△同角なら▲3九飛成がありますので、角と銀の交換になれば先手が大成功です。

▲3一飛に△3六飛なら▲4六歩△3五飛▲4五歩△4六歩▲2一飛成△3八飛成▲7五桂△5三金▲4四銀で、ソフトの評価値+205で互角。

この手順は▲3一飛に△3六飛が工夫の手で、今度は▲4四銀は△同角▲3六飛成△同銀があります。

よって△3六飛に▲4六歩が細かい手で、△5四銀には▲4四銀△同角▲3六飛成の筋があります。

よって▲4六歩に△3五飛から銀を取り合ってどうかという展開です。

先手は先に桂馬を取って▲7五桂と急所に桂馬を打てて気持ちがいいのですが、△5三金とされるとまだ大変な形勢のようです。

本局は変化手順が多く手筋がたくさん出て結構ためになりました。

飛車交換の後の飛車の使い方が参考になった1局でした。