角の打ち込みでバランスをとる

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車からの進展で▲7七同桂と角を取った局面。ソフトの評価値+39で互角。

7七の地点で角交換になった展開で、ここで後手の手番です。

対局中は後手の7三の銀の駒組みがよくなかったようで、だいぶ局面を悲観しておりましたが意外にもこの局面の形勢は互角だったようです。

次に先手から▲5三歩成がありますので、△5四金か△5四歩のどちらかです。

5三の地点に空間があくのは、将来5三の地点に駒を打たれる可能性があるのでよくないと思い△5四金としました。

実戦は▲7七同桂以下△5四金▲5一角△4五金▲同銀△5五角▲3七金△7七角成▲5八飛で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は△5四金として▲5一角には△4五金と後手から金と桂馬の交換をする手です。

先手の4五の桂馬が将来▲5三桂成と攻め込まれるとうるさいと思い△4五金としました。

以下▲同銀に△5五角~△7七角成として、金と桂桂の交換から▲5八飛と進みました。

金と桂桂の交換は微妙ですが、△7七角成とすれば飛車当たりなので何とか勝負になっているかという感じです。

この手順は自ら守りの金を1枚失う展開なので仕方なく指した感じです。

しかし△5四金では△5四歩がありました。ソフトの評価値-38で互角。

この手の△5四歩は攻めてきなさいという手で、この瞬間に先手からいかにも技がかかりそうです。

さすがにここから△4四歩~△4五歩と桂馬を取るような手は間に合わないので、先手の手に対応するしかありません。

△5四歩に▲6四歩が気になります。

この手順の▲6四歩は飛車を活用する手で、次の▲6三歩成が狙いです。

▲6四歩に△同銀なら▲6三歩があり△同飛なら▲4一角△6二飛▲6四飛△7三角▲5五銀△6三歩で、ソフトの評価値+425で先手有利。

この手順は▲6三歩△同飛に▲4一角で先手必勝くらいの感覚ですが、△6二飛が盲点です。

△6二飛に▲3二角成△同飛▲6四飛がありますが、△7三角の準王手飛車で粘ります。

よって先に▲6四飛として△同飛なら▲3二角成ですが、▲6四飛にも△7三角があって先手がよしも意外と後手も粘りがききます。

▲6四歩に△同飛なら▲同飛△同銀▲8二飛で、ソフトの評価値+473で先手有利。

この手順の飛車交換は後手がまずいようです。

△5四歩に▲6四歩なら△4六歩で、ソフトの評価値-144で互角。

ソフトの推奨手は▲6四歩には△4六歩でした。

△4六歩に▲同金は△5七角で、ソフトの評価値-543で後手有利。

この手順は△5七角が飛車と金の両取りなので後手よしです。

△4六歩に▲3七金は△7九角▲6七飛△6六歩▲同飛△5七角成▲3九角で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順は△7九角~△5七角成として後手の技が決まった感じですが、▲3九角と粘る手がありいい勝負のようです。

△4六歩に▲4八金引は△8九角▲5七歩△5五歩▲6三歩成△5六歩▲6二と△5七歩成▲同金△4五角成で、ソフトの評価値-217で互角。

この手順は△8九角と下から角を打つのが盲点で、飛車は渡しますが銀と桂の交換の2枚替えでいい勝負のようです。

△4六歩に▲5七金は△6四銀▲6三歩△7九角▲5八飛△5二飛で、ソフトの評価値-747で後手有利。

これらの手順を見て分かったのですが、自分は受け身になって形勢が悪いと思った時の受け方をあまり知らないようで、まだ知らない手筋がたくさんありました。

先手は玉のコビンがあいているので玉のラインの角の打ち込みや、浮き駒を狙った角打ちなどです。

角の打ち込みでバランスをとるのが参考になった1局でした。