穴熊の玉を寄せる


上図は、令和元年以前の対局から、居飛車対振り飛車の相穴熊からの進展で、先手が▲7四桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

後手が6八のと金が迫ってきていますが、先手の穴熊はまだ王手がかからない形なので、△7九とがくる前に後手玉が詰む形になればいいです。

▲7四桂に対して後手の手が2種類あります。

1つは△7四同金です。

△7四同金▲7二金△7一歩▲8二金△同玉▲7二銀で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢。

△7四同金に▲7二金と張り付くのがいい手で、△7一歩に▲8二金~▲7二銀で後手玉は受けなしです。

▲7二銀が玉の腹から銀を打つ筋で、△同歩なら▲7一角△9一玉▲8二銀まで。

なお、実戦では▲7四桂△同金に▲7二金と打たず▲7二銀だったので少し難しくなりました。

もう1つは▲7四桂に△7二金打です。ソフトの評価値+99966で先手勝勢。

この評価値の+99966はソフトには簡単であっても、私には慎重になって読まないとあぶない局面です。

▲7四桂△7二金打▲8二桂成△同玉▲7三馬△同玉▲7五香で、ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

▲8二桂成~▲7三馬と後手の金気の駒を取ってから▲7五香がいい手です。

この形は先手が持ち駒が豊富ですが、桂馬があるのと盤上に5六の銀をがいるので後手玉が先手陣に入るのは無理です。

▲7五香に△7四歩なら、▲同香△同玉▲8五角△7三玉▲6三金△同金▲同角成△同玉▲5五桂△5二玉▲6三銀△4一玉▲4二銀△同玉▲4三金△3一玉▲3二金打まで。

手順の▲8五角に△同玉なら▲7五金まで。

一直線な手順ですが、持ち駒の数を間違えたりすると不詰みになって逆転というのがよくあるので、何度も確認が必要です

ただし、時間のない終盤なので実戦では即詰みを狙うのでなく、詰めろをかける展開もありそうです。

穴熊の玉を寄せるのが参考になった1局でした。