上図は、先後逆で相雁木からの進展で▲7八同銀と成桂を取った局面。ソフトの評価値-5626で後手勝勢。
この将棋は、後手が攻める展開になって優勢に拡大していたこともあり、まずまずの展開でした。
そのようなことで気分的に攻めることだけを考えており、自玉をあまり見ていませんでした。
後からソフトの検討で知ったのですが、この局面は後手玉が詰めろになっていました。
手順は▲2二金△同金▲同香成△4一玉▲5二金△同玉▲6三銀△4三玉▲5四金△3三玉▲2三飛成の詰めろです。
対局中は後手玉が広いので全く考えていませんでしたが、終盤はこれがあるので油断できません。
幸いここで後手の手番なので先手玉をどのように寄せるかという局面です。
実戦は△6七歩で、▲5九玉ならソフトの評価値-2411で後手勝勢。
この手順は時間に追われてとりあえず歩で王手をして考えようという手だったのですが、あまりいい手ではありませんでした。
実戦は△6七歩に▲5八玉と逃げたので△4六桂と打って、悪くても2九の飛車が取れる形になって後手玉の詰めろが消えています。
そのような意味で結果オーライだったのですが、▲5九玉と逃げると先手玉に詰まない形で、後手玉は詰めろだったので結構難しかったです。
▲5九玉には△5五馬として、▲2二金以下の詰めろを防ぎつつ△3七馬からの詰めろを狙えばまだ後手の方がよかったようです。
▲2二金以下の詰めろを防ぐというのは、△5五馬の形にしておくと▲5四金に△同馬を用意しているという意味ですが、多分△5五馬は実戦では指せていないように思います。
△6七歩では△7七馬がありました。ソフトの評価値-6618で後手勝勢。

この手順は△7七馬と9九の馬を活用する手で、大駒を捨てる形なので少し浮かびにくいです。
このあたりが手が見えておらず、終盤は駒の損得より速度という格言があるので寄せがある場合は厳しく攻める形だったです。
△7七馬に▲同銀なら△同桂成で▲同玉なら△6五桂が継続手で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。
この手順は7七に玉がいる場合は△6五桂と王手をするのが形で、持ち駒に角と金と銀と歩が数枚あって8一の飛車が王手で成れるので詰み形です。
△6五桂に▲6八玉なら△6七銀▲同玉△8七飛成▲5六玉△5七龍▲6五玉△4七角▲5六歩△同角成▲5四玉△5三金まで詰みです。
この手順は銀を捨てる手は少し難しいですが、飛車が成れる形なので詰みです。
よって先手は△7七馬に▲5八玉と逃げます。
△7七馬▲5八玉△4六桂△▲4八玉△3八金で、ソフトの評価値-99996で後手勝勢。

この手順は、△7七馬に▲5八玉と逃げて後手の飛車を活用させない手ですが△4六桂が厳しいです。
△4六桂に▲4八玉と逃げると△3八金が少し打ちにくいですが、以下▲4七玉△5八角▲4六玉△5五馬まで詰みです。
この手順も少しうっかりしやすく、△3八金は飛車を取るための手でなく詰みを狙う手です。
なお△4六桂に▲4七玉とすれば即詰みはありませんが、△3八角▲3七玉△2九角成で、ソフトの評価値-9155で後手勝勢。
この手順は△3八角から先手の飛車を取る手で、後手玉への▲2二金からの詰めろも消していますので後手勝勢です。
馬を捨てて分かりやすい形にするのが参考になった1局でした。