上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲2六飛と3六の飛車が回った局面。ソフトの評価値±0で互角。
先手は次に▲2一飛成があるので後手は受ける1手ですが、どのように受けるかという形です。
対局中は最初に△2五歩と先手を取って受ける手が浮かんだのですが、▲8六飛から飛車交換になると▲2一飛とされてから後手が受けにくいと思って指せませんでした。
飛車交換の後に2筋に空間があきすぎて、先手に駒が入れば▲2四桂とか▲2四香のように安い駒で攻められるためです。
そのような意味で△2二歩と低く受けたのですが、この場合はあまりよくなかったようです。
実戦は△2二歩▲8六歩△9四歩▲8五歩△5四飛で、ソフトの評価値+227で互角。

この手順の△2二歩は2段目に歩を打って守りを強化するというつもりだったのですが、先手は▲8六歩~▲8五歩と伸ばす手がありました。
後手の△9四歩はあまり意味がなかったようで、△9四歩では△7二金のように8三の地点を補強すべきでした。
最後の△5四飛は次に△3五角~△5七飛成のような狙いですが、△5四飛には▲8三角と受ける手があったようで、▲8三角△3五角▲5六飛△同飛▲同角成で、ソフトの評価値+220で互角。
この手順は8三の地点に空間があいているので▲8三角が攻防の手で、▲5六同角成と馬ができて自陣に引く形は味がいいです。
△2二歩は候補手の1つだったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、最初の局面の推奨手は△2五歩でした。
▲2六飛以下△2五歩に▲8六飛なら△同飛▲同歩△8九飛で、ソフトの評価値-322で後手有利。

この手順は△2五歩に▲8六飛から飛車交換をで直後に△8九飛と打つ展開です。
狭いところに飛車を打つのは取られそうなときもあり勇気がいりますが、この後の展開が気になります。
△8九飛に▲8八角なら△7二銀で、ソフトの評価値-356で後手有利。
この手順の▲8八角は受け一方の手ですが、△9九飛成を受ける手で実戦的には考えられます。
▲8八角に△7二銀が自分の感覚だと少し浮かびにくいです。
敵陣に飛車を打ったらまた攻める手を考えそうなものですが、あえて自陣に手を戻すというのが意外でした。
△7二銀に▲2一飛なら△2二角▲同飛成△同金▲9八角△8八飛成▲同銀△1六歩で、ソフトの評価値-718で後手有利。
この手順は▲2一飛には△2二角と受けるのが形で、先手は2筋の歩が切れていれば▲2三歩のような手があるのですが、2歩のため打てません。
次に△3一金とすると飛車が取られますので▲2二同飛成と飛車と角の交換をしますが、△同金と進みます。
次の▲9八角で後手の飛車も取られる形ですが、△8八飛成~△1六歩で後手が少しうまく進んだ感じです。
△8九飛に▲2七歩なら△5四角▲8五桂△8四歩で、ソフトの評価値-814で後手優勢。
この手順は▲2七歩は手待ちですが、△5四角が継続手で次に△8七歩があります。
▲8五桂は△8七歩に▲6六角の受けですが、△8四歩と桂馬を取りにいって後手優勢です。
これらより先手は飛車交換は少し無理みたいなので、最初の局面から△2五歩には▲6六飛でソフトの評価値-27で互角。
結局△2五歩には飛車交換をせず▲6六飛で1局の将棋のようでした。
飛車交換後の攻めと受けが参考になった1局でした。