▲4六角から銀冠の急所を狙う

上図は、角換わりからの進展で△4二玉とした局面。ソフトの評価値+234で互角。

普通は角換わりは2筋の歩の交換ができないのですが、ちょっとした形に違いから2筋の歩の交換ができました。

そのかわり後手は銀冠に組んだ展開です。

銀冠の急所は守りの銀の頭なので2四の地点になるのですが、その地点をどのような駒組みで攻めるかで今後の展開がかわってきます。

対局中は3八の銀を攻めに使うつもりでしたが、思った展開になりませんでした。

実戦は▲5八金△7四歩▲2七銀△7三銀▲3六銀△6四銀で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲5八金と守りを固めてから▲2七銀~▲3六銀と銀を進出させます。

先手の狙いは、余裕があれば▲3六銀以下▲1七桂~▲2五歩のように飛車と銀と桂馬を2五の地点に合わせて駒を活用するつもりでした。

ただし、その間に後手も銀を6四まで進出して次に△7五歩から捌いてくるような狙いです。

攻めのスピード感でいえば後手の方が少し早い感じです。

実戦は△6四銀以下▲4六角として▲2四角△同銀▲同飛のように後手が歩切れのときに飛車を捌くつもりでした。

ただし、これも▲2四角に△同銀とはせずに△4四歩~△4五歩~△7五歩として後手が7筋の歩を交換すると1歩が持ち駒に入るので2筋は受けやすくなります。

そのような意味で実戦の手順はソフトの評価値が下がったようです。

▲5八金では▲4六角がありました。ソフトの評価値+170で互角。

この手順は銀の活用でなく飛車と角を使って2四の地点を攻める構想です。

▲4六角は次に▲2四角の狙いですが、△7四歩や△6四歩のけん制にもなっています。

▲4六角以下△5二金▲2四角に△同銀なら▲同飛△3一玉▲2三銀△4二金右▲3二銀成△同金▲2三金△7四歩▲2二歩で、ソフトの評価値+640で先手有利。

この手順はややうまくいきすぎですが、▲2四角に後手が歩切れながらも△同銀と応じた展開で先手の攻めはやや単調ながらもそれなりに手になっているようです。

先手の攻めは細くても後手は歩切れということで受けづらい形です。

▲4六角以下△5二金▲2四角に△4四歩なら▲4六角△4五歩▲2四歩△1二銀▲5五角△4三金右▲1五歩△5四金▲1四歩△5五金▲1三歩成で、ソフトの評価値+1180で先手優勢。

この手順は後手は△2四同銀とはせず△4四歩として先手の角を狙う展開です。

先手から▲2四歩としても△1二銀として耐える形で、後手は金を使って先手の角を狙います。

大駒は接近戦に弱いのでこのような筋はありますが、その間に先手は1筋の歩を伸ばします。

△5四金の角取りに強く▲1四歩と取り込んで、△5五金に▲1三歩成として1筋と2筋の突破を狙います。

これもあまり見ない展開で、先手は先に角損をして指しづらいところはありますが、1筋と2筋の攻めの方が厳しいので先手優勢のようです。

▲4六角~▲2四角を狙うときは、後手は歩切れで歩切れをを解消するのに時間がかかる場合に効果があるようです。

▲4六角から銀冠の急所を狙うのが参考になった1局でした。